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社会問題

コロナワクチン打つ、7割 東京五輪反対は過半数 時事世論調査

https://news.yahoo.co.jp/articles/56868d57c3e0abcc203d47b24e912b909e416fef

2021/2/20(土) 15:42 JIJI.COM

 新型コロナウイルスのワクチン接種を希望する人は7割に上ることが時事通信の2月の世論調査で分かった。 【図解】東京五輪・パラリンピック開催の是非  一方で副反応について不安に思う人も7割以上。絶対安全と言い切れなくても、接種した方がいいと考えている人が多いようだ。  「接種を希望する」は70.1%、「希望しない」17.5%、「分からない」12.4%。「希望する」は男女別で男性(73.4%)が女性(66.3%)を上回った。年齢別では60代(80.0%)と70歳以上(76.4%)が多く、最も少ないのは18~29歳(60.8%)。  副反応について「不安」との回答は75.5%、「不安はない」が23.2%。「不安」は女性に多く81.5%、男性は70.4%だった。年齢別では18~29歳(80.8%)、40代(80.4%)が多い。  東京五輪・パラリンピック開催の是非を問うと、反対(58.4%)が過半数を占め、賛成は28.5%。反対理由(複数回答)は「新型コロナが収まりそうにない」(67.9%)、「感染対策を講じても完全には防げない」(67.0%)などが多く、賛成理由(同)は「選手のため」(63.4%)などだった。  調査は全国の18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は61.9%。 

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社会問題

「不快なマスク仕草」20代女性に聞いたワースト5。鼻出しマスクは2位

https://news.yahoo.co.jp/articles/e056ebe27725e6b61fc95502c4de0f6b1c32cef6?page=1

2021/2/9(火) 18:45 bizSPA!フレッシュ

 コロナ禍で、マスクは生活に欠かせない必需品となりました。でも、果たして正しい使い方や着用がなされているのでしょうか。  そこで今回は「マスクにまつわる仕草」で不快と感じるものについて、20代女性200人を対象にアンケート調査しました。編集部で選んだ「12個のマスク仕草」のなかから、特に不快に感じたものを1~3個を選んでもらい、ワースト5位までを選出。順番に紹介します。

5位:外食先などテーブルの上に、内側を下にして置く

 まずワースト5位は「外食先などテーブルの上に、内側を下にして置く」で、29票でした。そもそもマスクには、会話や咳、くしゃみをなどで口から出る飛沫を防ぎ、感染拡大を防止する役割があります。  マスクの内側は直接鼻や口と接している部分なので、ウイルスや細菌を含む鼻水や唾液などが付着している可能性があります。そんな部分を、たくさんの人が使うテーブルの上に直接置くことはかなり不衛生といっていいでしょう。  回答者の声をみると「マスクの内側を下にして置くのは汚い」(25歳)、「唾液や鼻水が染みついている」(28歳)、「テーブルに菌をばら撒いているのと同然」(23歳)といったもっともな意見が多数を占め、「品がない。その他の面でも無神経な人なのかなと疑う」(27歳)といった声もありました。  最近ではマスクを一時的に収納するマスクケースが市販されています。外出の際はマスクと併せてケースも必携品といえそうです。

4位:片耳にマスクをぶら下げたままでいる

※厚生労働省HPより

 ワースト4位は「片耳にマスクをぶら下げたままでいる」で43票。  不快度は高めですが、厚生労働省が推奨する「静かなマスク会食」のポスターでは、片耳からマスクをぶら下げてビールを飲む女性がイラストで描かれています。この新マナーには「マスクを触る回数が増えて逆に汚いのでは?」など賛否ありますが、シーンによって、一時的であればアリという考え方もあるようですね。  ただ、片耳に“ぶらさげたまま”では「マスクの意味がない」(28歳)と言われているように、マスクをしていないも同然です。状況に応じて着用するか、片耳にかけるか、常に切り替える意識が大切です。

3位:顎マスクになっている

 ワースト3位は「顎マスク(口も鼻も出ている状態)になっている」で59票。  口も鼻も出てしまうので、感染させるリスクも、自分自身が感染するリスクも高めてしまいます。また、顎までマスクをずらす際に、マスク表面を触ることになるので、手に汚れが付着し、拡散させるリスクも。 「鼻も口も出ていると菌をもらいそう」(23歳)、「鼻が出ていて顎に着けたまま喋られるのが嫌だ」(24歳)のような感染リスクを危惧する声が多く、「鼻を出す仕草。ダサいから」(25歳)といった見た目のカッコ悪さを指摘する声もありました。

2位:鼻出しマスクになっている

bizSPA!フレッシュ

 ワースト2位は「鼻出しマスク(鼻だけ出ている状態)になっている」で61票。 「男性に限らず、誰でもマスクから鼻が出ているのは気になります」(21歳)という声があるように3位の顎マスク同様、鼻マスクも気になる人が多いようです。  他には「中途半端につけていて不潔」(28歳)、「くしゃみで鼻水が飛ぶこともあるし、マスクの意味がない」(28歳)といった衛生面に不安を感じる声が大半を占め、「不衛生な上、見栄えも悪く、だらしない印象だから」(26歳)と、見た目の印象が悪いという声もありました。  息苦しく、一時的にずらすこともあると思いますが、人が集まっていないかなど、周囲の状況を確認してから行う必要があるでしょう。

1位:マスクをずらしてくしゃみや咳をする

 気になるワースト1位ですが「マスクをずらしてくしゃみや咳をする」で116票でした。マスクをずらしてくしゃみ咳をすることは、すなわち飛沫をそのまま周囲に飛ばすことと同義。今のご時世、本当にそんな人がいるのかと疑ってしまうほどの行為です。  回答者の声をみると、「周りへの配慮が足りない」(23歳)、「マスクの意味が無い行為はやめて欲しい」(28歳)、「エチケットに反すると思う」(29歳)と至極まっとうな意見が揃います。  いかんせん「本当にそんな人がいるの?」と疑ってしまうところですが、「電車など公共交通機関で、くしゃみや咳をマスクを外してからする人がいる。自分に飛沫が返ってくるのが嫌なのだろうが、今の状況を考えて常識的にもどうかと思う」(20歳)と、恐ろしい目撃証言も寄せられました。

厚労省が推奨する「咳エチケット」

bizSPA!フレッシュ

 厚生労働省が推奨する「咳エチケット」では「1. マスクを着用し鼻から顎まで隙間なく覆う」「2. ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う」「3. 上着の内側や袖(そで)で覆う」という3つの方法が紹介されています。  万が一、マスクを着用していなかったり、ずらしていたとしても、服の袖やハンカチなどで咳エチケットは可能です。しっかりと守るようにしましょう。  かくいう筆者もマスクで口は覆っても鼻だけ出してしまう「鼻マスク」をやってしまいがちです。今回のアンケート結果で不快に感じる人が意外に多いことを知って、自分の考えを戒めたいと思いました。  また、今回ワースト5にはランクインしなかった「マスクの上から鼻の穴をかく」(7位・22票)、「マスクの表面を頻繁に手で触る」(9位・18票)は、その手で周囲をあちこち触ることで感染拡大させるリスクも。  マスクの表面にもウイルスや細菌が付着している可能性があるため、表面を触った手で口や鼻、目を触ると自分が感染してしまう場合も考えられます。注意が必要です。コロナ禍の終息のため、正しくマスクを着用して感染対策に努めましょう。 <TEXT/目黒川みより> 【調査概要】 調査方法:(株)クロス・マーケティング「QiQUMO」によるアンケート調査 調査期間:2021年1月26日 調査対象:20代の女性200名 ※選択肢=顎マスクになっている(口も鼻も出ている)/鼻マスクになっている(鼻だけ出ている)/片耳にマスクを下げたままでいる/間違えて表裏逆に着用している/マスクの上から鼻の穴をかく/食事中・喫煙中などに腕にマスクを装着する/外食先などでテーブルの上に“内側を下にして”置く/外食先などでテーブルの上に“外側を下にして”置く/マスク越しとはいえ、大きな声で話す/マスク越しとはいえ、近距離で話す/マスクをずらしてくしゃみや咳をする/マスクの表面を頻繁に手で触る

bizSPA!フレッシュ 編集部

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感染症

コロナ後遺症で歩けず抜け毛も 「大事な人のこと考えて行動を」

https://news.yahoo.co.jp/articles/0706df4668c6ddfd18d666224e34b7ab050bb16b

2021/2/11(木) 12:12 FNNプライムオンライン

2020年に新型コロナウイルスに感染し、重症化した女性が、陰性となった今も後遺症に苦しんでいる。 女性は、「大事な人のことを考えて行動を」と訴えている。 2020年12月に感染確認の遠藤怜子さん(35)「先生がいらして、『実はコロナに感染しました』と」 女性は2020年10月、東京・江戸川区の病院に入院し、病院スタッフ以外と接触はなかったが、12月4日に感染を伝えられた。 病院では、12月7日までにスタッフ8人の感染が確認された。 遠藤さん「(持病もあるため)気を付けていたのに、かかってしまって。本当に死んじゃうのかなって」 女性は治療を受けて回復し、陰性となって退院した。 現在は実家で生活しているが、後遺症に苦しみ、歩くこともままならない。 遠藤さん「抜け毛がとにかくひどくて、脱毛があったりとか。ご飯は砂利の味がして、(病院からは)一度来てくださいって言われるんですけど、わたしがまず動くことができない」 女性は、声楽家として活動していたが、復帰の見通しは立っていない。 遠藤さん「(声楽家復帰は)無理かなって思っています。もうできないのかなって。支援を得られないのかと、問い合わせてみたんですけど、どこも無理ということだった」 女性は、感染者が減少傾向となっても、気を緩めるべきではないと訴える。 遠藤さん「自分の家族や大事な人が“もしなったら”って、その“もし”の部分を考えたら、少しは(行動も)変わるかなと」

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感染症

WHO調査団メンバー「コロナは中国から始まったと思う」

https://news.yahoo.co.jp/articles/8201aec215a53a381daeeb298fa5933ac1c11beb

2021/2/11(木) 23:01 読売新聞オンライン

 【ジャカルタ=一言剛之】中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスに関する現地調査を行った世界保健機関(WHO)国際調査団のメンバー、オーストラリア人研究者のドミニク・ドワイヤー氏は10日夜、豪放送局ナインニュースのインタビューに対し、「新型コロナは中国から始まったと思う」とする見解を述べた。

 微生物学と感染症の専門家であるドワイヤー氏は「中国以外の地域から始まったとする証拠は極めて限られている」と指摘し、コウモリを媒介して感染した可能性が最も高いとの考えを述べた。中国側の対応については「見解の相違や熱の入った意見の応酬はあったが、誰もが正しいことをしようと努めていた」と評価し、調査でウイルスへの理解が深まったと強調した。

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社会問題

コロナ禍での「ばい菌扱いやめて」 店員の受難を描いた漫画に反響 「その通りっ!」

https://news.yahoo.co.jp/articles/a9020edcb725cc6dafdf8f40df7e9d26ba821d25?page=2

2021/2/9(火) 20:38 Hint-Pot

 コロナ禍以降“当たり前”と思っていたことやものへの感謝の気持ちが強まり、生活インフラを支える人たちに対して、より敬意を抱くようになったという声を多く聞きます。その一方で、スーパーマーケットで働く人や医療従事者などに、心ない言葉を浴びせる人がいるという悲しいニュースも……。長年、スーパーでレジ係をしていた作者が、実体験を元に店員の“本音”を描いた漫画が話題となっています。作者の狸谷(@akatsuki405)さんに話を伺いました。 【漫画】本編を読む  ◇ ◇ ◇

店員に売り場を訪ねてきた女性が信じられない言葉を…

 元レジ打ち店員の狸谷さんが描いている、人気の“接客あるある”漫画「チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします」。主人公の「トリさん」こと鳥海さんは、LINEスタンプ「チェッカー鳥海さんスタンプ」にもなっています。  ブラックユーモアが効いたオチが毎回話題となりますが、今回はコロナ禍でのスーパー店員の“受難”を描きました。「ピーク時より少し減りましたがたまに言われたり、そんな素振りをされたり」と狸谷さんがツイートに添えているように、新型コロナの感染対策に過敏となり、店員さんに失礼な態度を取る人は少なくないようです。  漫画では、マスクをした女性が突然背後から話しかけてきます。そして女性はやや横柄な態度でキッチンペーパーや、マスクのゴムがどこに売っているか尋ねました。丁寧に売り場まで案内しようとするとする主人公。すると、この女性の態度が豹変し、右手を突き出して強い口調で拒否反応を示します。 「ちょっと! あんまり近寄らないで! ウイルスがうつったらどうするのよ!?」  確かにソーシャルディスタンスを保つことは、感染対策の基本とされています。しかし、過剰ともいえる反応に、主人公はカチッと怒りのスイッチが。そして何と本音と建前が逆転。本来は「近かったですか? 申し訳ございません」と言うはずのところを、「ネットスーパーか電話注文で買い物したらいいんじゃないかなぁ」などと声に出してしまいます。  痛快なオチに、フォロワーからは「まったくその通りっ!」「従業員も不安の中、頑張っているのに……文句を言われるのはつらいですよね」「すっごく分かります……」「しゃべるな! コロナがうつる!! って言われたことあるよ」などと共感の声が寄せられました。

レジ打ちでの不快な経験の数々 「レジの台数増やせ!」「2人で打て!」

 なぜこの漫画を描くことにしたのか、またコロナ禍でスーパーの店員として実際にどのような体験をしたのかなど、作者の狸谷(@akatsuki405)さんに話を伺いました。 Q.今回の漫画は実体験ですか? また、心の声と吹き出しが逆になっている表現がございますが、実体験の時には漫画とは逆だったのでしょうか? 「実際に言われた言葉です。この時はマスクのせいでさらに聴きづらく、お問い合わせの件を再度お伺いしようとした時に言われたものでした。さすがに実際の接客中、トリさんのような言動をするとクレームにつながりますので、漫画での表現はあくまで『ああしたかったな』という口には出せない希望ですね。ただ『マスクのせいですかねー。お問い合わせの内容がちょっと聴き取りづらくて~』とやんわり返した覚えがあります」 Q.ピーク時はどのくらいの頻度で、こうしたことが起きていましたか? 「1度目の緊急事態宣言時は、スタッフもお客様も双方ピリついていたので、売場でもレジでもちょくちょくあったかと思います」 Q.コロナ禍以降、他にもお客の行動で不快に思ったことや、理不尽に感じた経験があれば教えてください。 「レジガード(レジ前にかけられた透明のビニールシート)を邪魔だとおっしゃる方や、レジガードを外そうとするお子さんと注意しない保護者の方には、困ってしまったことがありますね。あと、現在勤務している100円ショップでは、ステイホーム準備のために来店されたり、遠出できない人たちの簡易的な行楽場所になっていたりして、来客数が段違いに増えています。そのため、現在のレジの台数では長蛇の列ができてしまい、『もっとレジの台数とスタッフを増やせ! 2人で打て!』と土日・祝日の度にクレームを受けることが多くなりました」 Q.逆にコロナ禍以降、人の優しさに触れたなど、うれしかったことや良かったことがあれば教えてください。 「『こんな中だけど、いつも通り開店していてくれて本当に助かっている』と言われたことがうれしかったです」  新型コロナが日本で報告されてはや1年以上が経ちました。スーパーマーケットなどの小売業の方たちだけでなく、医療従事者や配送業など、リスクを抱えながらも人々の生活を守るために働き続けてくれている人たちはたくさんいます。だからこそ、常に思いやりを持って人に接すること、そして感謝の言葉をきちんと相手に伝えることが大切だと、改めて気付かされます。

Hint-Pot編集部

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社会問題

西浦教授が懸念、ワクチン開始後の「第4波」

https://news.yahoo.co.jp/articles/4dc93d26ef0973f088d874b85e8353e34c2f1fa7

2021/2/7(日) 10:01 東洋経済ONLINE

昨春の緊急事態宣言時に8割接触削減を提唱し、「8割おじさん」として知られるようになった西浦博・京都大学教授(理論疫学)。1月27日に行ったインタビューの第2弾では、ワクチン接種や中盤戦以降のコロナ禍との向き合い方について語っている(前編は2月6日配信「菅政権が『コロナ第3波』の対応に遅れたワケ」)。 この記事の写真を見る ■ワクチンが揃うのは予定より半年延びた  ――2月下旬からワクチン接種が始まる予定です。  十分なドーズ(服用量)のワクチンが本当に期待どおり来るのかは相当に心配している。アメリカ・ファイザー社から日本への供給は、当初政府との基本合意では6月末までに6000万人分を確保できるはずだったが、年内に7200万人分という形での正式契約になった。つまり、6月末までに約束されていた分が揃わない可能性がある。

 「できるだけ急ぐ」とはされているが、実態としての配分量は極めてデリケートで直前までわからないとされ、事前に評価するのも困難だ。ただ、ワクチンが揃うのが当初予定より半年延びるということは、単純に考えれば緊急事態宣言がありうるような期間が半年も延びるということだ。ゴール地点が延びたということにほかならず、日本の政治能力の圧倒的な敗北の1つだ。それだけ経済や雇用面で打撃を受けるリスクが増す。  ――ワクチン接種の優先順位についてどう見ますか。

 現段階の接種予定で政府が明確にアナウンスしているのは、まず医療従事者、高齢者、基礎疾患のある人、そしてその後に介護従事者だ。一般の人々はこれまで6月といわれていたが、現実的には夏が終わってからになるのではないか。  医療従事者のワクチン接種が進むと、彼らから高齢入院患者への伝播によるクラスター(感染集団)が減り、入院負荷が少し減ることにつながるだろう。その意味では、約200万人いる介護従事者も同様に施設内で高齢者へ伝播させかねないリスクを負う立場にあるため、彼らの接種を高齢者の前へ前倒ししたほうが感染防止策として効率的だと思う。

 ――ワクチン接種が進んだときの注意点はありますか。  高齢者や基礎疾患のある人の接種が進めば、重症者が抑制されるため、新型コロナによる社会的な喧噪はいったん落ち着きを見せ始める可能性がある。そのとき、私が最も恐れるリスクシナリオは、みんなが辛抱しきれなくなることだ。  これまで人々はコロナ対策に耐えて協力をしてきたが、高齢者などの重症化リスクが抑制されたとき、政府が適切に国民の行動制御をできるのかと心配している。若年層や中年層が「医療リスクは減った」として平時の行動に戻れば、これまでの日本の新規感染者数より1桁多い水準まで感染拡大は進んでいくかもしれない。

■ワクチンが行き渡るまでのタイムラグ  とくに若者を含む生産年齢人口を相手に、最も肝心なタイミングで首相が「(接触を減らすのを)俺もがんばるから、みんながんばろう」と心からの言葉がかけられない状況は本当に厳しい。ワクチンが全国民に行き渡って集団免疫を達成できる時期は見込めない。その時まで、みんなで行動を制御することに国民の合意が得られるか。その点を今のうちから広く議論しておくべきだと思う。  経済への影響を考えると、行動制限に反対する声は大きくなると思う。しかし、若年・中年層で1桁2桁大きい感染になってしまうと、ワクチンで守れなかった高齢者や喘息患者、それから未接種者の50~60代での重症者の増加によって医療の負荷の拡大がこれまで以上のスピードで起こり、結果として医療資源を圧迫する可能性がある。そういった懸念を考えて、われわれもシミュレーションして準備している。政治はそうしたロードマップを示せるか、今後ワクチン接種が始まる中で重要なトピックだと思う。

 ――PCR検査の効果に関しては新しい知見はありますか。  検査の是非は段々見えてきた。従来、検査の対象を濃厚接触者などハイリスクの人に限定するのか、接触のない人も含めた全人口まで広げるのかについて議論が戦わされてきた。その中で、有症状者の診断や安心の担保、ビジネス促進などの話はここでは横に置いて、流行抑制のために限定した場合にPCR検査をどう使うべきなのかについては議論が整理されつつある。  神戸大学の國谷紀良准教授(数理科学)の研究にあるように、実効再生産数2.5では2~3日に1回、実効再生産数2では3~4日に1回、感染リスクを持つ同一人物を対象に繰り返し検査を行い、陽性者は宿泊療養などで自己隔離するなど2次感染防止策を取れば、新型コロナの収束に役立つという理論的な根幹を成す考え方は明確になった。

 ――現在のように、都市部のほぼ全人口がリスク対象であるときには、全員に対して数日に1回の検査を続けるというのは、検査や医療のキャパシティから言っても非現実的ですね。  その通りだ。しかし、流行が非常に収まってきて、感染の可能性が局所的で極めて小規模の集団に限定されるようになったときには、検査を繰り返すのは現実的にも有効なオプションの1つかもしれない。  例えば、どこかの街の繁華街や施設などに感染リスクが限定されてきたといった状況になれば、ほかのコロナ対策と一緒に、そうした局所で繰り返しの検査を行えば、新型コロナを消すというオペレーションをやるうえで役立つ1つの武器になるかもしれない。もっとも、その際も全対象者を巻き込んで複数回繰り返す検査でないといけないし、陽性者の徹底した2次感染防止策をどう社会に実装するか、という大きなハードルがある。

 ――そこまで感染リスクが局所的・小規模集団になるのはかなり先のことになりそうです。また将来、頻回の検査が出番になったとしても、検査に対しては「個人の自由」の立場からの抵抗があります。  昨夏、東京・新宿で集中的な検査が行われたことがあった。そのときは、行政が検査センターを設置して、呼び掛けた住民が来てくれるのに任せていた。「検査は個人にとって便益があるものだ」という認識の下では、自由意志に任せるしかない。

■社会実装に大きな課題  だが、先ほど話した同一人物の頻回検査でコロナを収束させるという議論は、社会における流行抑制というパブリックな目的だ。それを踏まえながら、地域の行政が果たして検査を実装するのかということ自体に関して、それを推奨したり実装したりする立場の者が具体的なオペレーションの方法を議論することが求められる。  日本は、昨春は行政検査のキャパシティが低かったことで知られる。加えて、入院や療養のスペースが極めて限られていた訳なのだから、検査陽性時の2次感染予防を工夫して考えないといけない。私はこの課題では専門家の議論に中心的に関わっていないのだが、実装には相当の努力を要すると思う。

 また、強制力を持たせないと頻回検査をできないのかわからないが検討を要するだろう。流行サイズが大きすぎる現状では考えにくいオプションだが、局所的にハイリスクの環境下にある住民が「一旦、流行を終わらせたい」と強い意志を持って検査を行う状況が作れるなら、考えうる対策オプションの1つであることは間違いない。オペレーション現場での実現は公衆衛生行政と本課題を推奨する意志を持つ専門家に課せられた1つの挑戦だと思う。

――昨年のインタビューでは、異質性(1人ひとりは同質的に行動しないこと)を考慮すれば、集団免疫率(閾値)は教科書的に言われる6割より低いかもしれないとの話がありました。その後研究者の間ではどんな認識になっていますか(集団免疫率や基本再生産数に関しては、「科学が示す『コロナ長期化』という確実な未来」を参照)。  異質性に関する論文のうち1編はその後、アメリカの『サイエンス』誌に掲載され、今では6割でなく5割程度ではないかとされている。ただし、基本再生産数はすでに述べたとおり気温やほかの要因で変動することも覚えておく必要がある。

■集団免疫閾値に達しても散発的な感染は続く  集団免疫については、自然な感染拡大にまかせ、いち早くそこに到達するという戦略を採ったとされるブラジル・マナウスやスウェーデンが批判されているが、それには集団免疫そのものや実効再生産数に関する誤解も含まれている。  たとえば、マナウスでは確かに住民の7割5分が感染したのだが、まだ散発的に流行が続いている。これで集団免疫閾値の妥当性を即座に議論するのは早く、とくに、集団生物学を十分に理解していないことに帰することのできる2つの点で誤解がありがちで、飛躍しすぎであることに注意する必要がある。

 1点目は、集団免疫閾値とは、流行中の実効再生産数が1を下回る(=新規感染者が減少に転じる)ことにつながる累積免疫保持者の比率であって、1つの流行を通じた累積感染者数の比率ではない。つまり、例えば55%が集団免疫閾値なら、免疫保持者がその割合を超えたところでやっと集団全体で実効再生産数が1を下回って感染者が減りはじめる、ということだ。  他方、1つの流行を通じた累積感染者数については、1人ひとりが同質な接触をする集団の数理モデルから導かれる最終規模方程式を使うと、単純計算で基本再生産数が2.0だと79.7%、2.5だと89.3%になる。このような感染しうるパーセンテージと集団免疫閾値は混同してはならない。

 2点目として、たとえマナウスというクローズドな集団で集団免疫閾値に達したとしても、人々は移動するので外から感染者が入ってきたとき、未感染のマナウス住民の間で小規模の集団発生が繰り返される。集団免疫とは、そういった局所の小規模流行を防ぐことを保証しない。  基本再生産数を基にした集団免疫閾値によって感染が収束するというのは、クローズドな集団における大規模流行の話であって、外と開かれたオープンな状況では話は変わってくる。国境を越えた人の移動を前提とすれば、この感染症の流行を本当の意味で収束させるためには1国だけではなく、多くの国において(ワクチン接種による)集団免疫を達成する必要がある。

野村 明弘 :東洋経済 解説部コラムニスト

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マスク情報 社会問題

独自実験で判明した「ウレタンマスク」の本当のヤバさ、ウイルス専門家の西村秀一医師が徹底検証

https://news.yahoo.co.jp/articles/165909279c5c275aa0549bb5dc75e69b36466cdc

2021/2/3(水) 9:31配信 東洋経済ONLINE

 昨年12月、国立研究開発法人「理化学研究所」(理研)のスーパーコンピューター「富岳」による、マスク素材ごとの飛沫防止効果のシミュレーションが発表された。 【図表】西村秀一医師による実験内容と、その衝撃の結果とは?  これによれば、感染していればウイルスを他者にうつす可能性のある「吐き出し飛沫量」のカットは、不織布マスクで約80%、ウレタンマスクは約50%。うつされるかもしれない「吸い込み飛沫量」は、不織布が約70%、ウレタンは約30~40%しかカットされないらしい。

 以来、街中や電車内でウレタンマスクをしている人を注意する、「ウレタンマスク警察」と呼ばれる人まで現れていると報じられている。行き過ぎた”警察行為”は厳に慎みたいところだ。   しかしながら、専門家からは「ピッタリ装着できるウレタンマスクは脇漏れしないものの、不織布は脇が開いている人が多いので(効果は)あまり変わらない」といった意見も。口元がゴワゴワせずつけやすく、色も選べてファッショナブルなのが気に入られたのか、依然として若者を中心にウレタン派は多いようだ。

 そこに異を唱える人が現われた。  国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一医師である。ウイルスセンターは国内では数少ない臨床ウイルス学の研究施設であり、全国の医療機関から依頼を受けたウイルス分離などの仕事のほか、独自の設備を用いた呼吸器系ウイルス感染の研究を行っている。 「『PCR検査せよ』と叫ぶ人に知って欲しい問題」(2020年5月12日配信)でもマスクの重要性を説いた西村医師、実は先頃、マスクの素材ごとに飛沫防止効果がどう違ってくるかという実験を行ったという。ウレタンマスクはOKなのか、はたまたNGなのか──。

■マスク素材で「飛沫防止効果」はこんなに違う  ──「富岳」もマスク素材ごとの飛沫防止効果を調べていますが、コンピューター上のシミュレーションです。実際に実験をされたのですね。  クリーンルームの中で、喘息などの治療薬吸入器具として使われているネブライザーからヒトの出すエアロゾルを模したものを発生させて、それをそれぞれのマスク素材がどれくらい通すかを試しました。  喘息治療や気管支炎の治療でシューシューと出てくる薬剤のミスト(蒸気)を吸い込みますよね。あの状態がミストの発生側です。一方、ミストの受け取り側は、人がつけた状態のマスクではなく、各素材そのものを切り出し、筒の片方に隙間なく張り、反対側から空気を吸わせ、素材を通過してくるエアロゾルの粒子の径(粒子の大きさを表現するもの)ごとの濃度をレーザー粒子計測器で測りました。

 ──上図の「マスク別除去性能」がその結果ですね。衝撃でした。ウレタンマスクの素材である「ポリウレタン」は、5um(マイクロメートル)以下の粒子だと除去率1%以下。ほぼ効果がないことがわかります。  そうなんです。逆に不織布マスクは一番小さい0.3~0.5umで90.8%、最大の5.0以上の粒子は99.1%の除去率が確認されました。医療従事者がつけるN95や医療用サージカルマスクはそれ以上に高い値ですが、一般の方が生活圏で使うのは、この程度の不織布マスクで十分機能すると考えます。

 ちなみに実験で使用したマスクは、医療用サージカルマスクが当院で使用しているもの。不織布マスクは、VFE(ウイルス濾過効率)が99%カットの表示があった一般的なものです。ポリエステル、ポリウレタンマスクは、一層式でインターネットなどで買えるもの。いずれも、素材表面や内部に特殊な加工がされていないものを選択しました。  不織布マスクを上下左右に、顔に密着させれば、エアロゾルをほとんど吸い込まずに済みます。エアロゾルは科学用語で、口から呼気や咳とともに出て空中にある粒子のすべてを指します。それを出さないこと、吸い込まないことが感染の伝播防止に重要です。

 今回は「吸い込み」しか実験はできませんでした。が、互いに不織布マスクであれば出す側も出す粒子が少なく、また吸込み側も吸い込みがかなり少ないわけです。これに2メートルのソーシャルディスタンスがあれば、感染はかなりの確率で防げるでしょう。ただ、マスクの付け方が悪いと、素材のせっかくの性能を生かせません。 ■マスクのずれや隙間は、過敏になりすぎなくていい  ──布(ガーゼやポリエステル)マスクは、10~20%台の除去率でやはり心もとないですね。

 ガーゼマスクは、アベノマスクを使いました。咳や呼気などが体内から運んできて口から出たばかりの飛沫の粒子は大きいので、布やガーゼマスクでも止まります。でも、一方で防御にはあまり役立ちません。まあ、2割でも3割でも阻止してくれることを考えれば、何もしないよりはましですが。  ──不織布でも、マスクが不意にずれたり、脇に隙間ができやすいものもあります。  つけ方が大事ということはそのとおりですが、一般生活ではあまり神経質にならなくてもいいです。特別なことをしない限り漏れをゼロにすることは不可能です。確かに顔面とマスクの隙間から入るものもあるけれど、密着の意識を持って着けているのであれば入ってくるのはそう大量ではなくなります。患者が出す1回の咳の中の生きているウイルスの量もそんなに多くはないので、あとは運でしょうか。

 ただし、周りを多くの人に囲われている状況では、エアロゾル濃度が高くなり、もしその中にウイルスを出している人がいたら、どんなマスクをしていてもリスクは高くなるし、密着度が悪ければなおさらです。そうなると、大事なのは換気です。  居酒屋やテレビなどで顔の高さくらいまでパーテーションを設置していることがありますが、パーテーションの高さ云々の問題ではありません。とにかく頻繁に換気をして、空気、すなわちその中にあるエアロゾルを滞留させないことです。

 ──ところで、なぜこの実験をしてみようと思われたのですか?  理由を教えてください。  「富岳」による飛沫防止効果の映像が昨年発表されましたが、僕らがテレビなどで再三観ていたものは、あくまでシミュレーションなわけです。それが真実である保証が必要です。コンピューターがはじき出しているものなので、計算式もわからないしそれだけでは確認しようがない。私は、理論科学者ではなく実験科学者なので、実際にやった結果を重んじます。

 それに、映像の粒子はエアロゾルなのに、すべてウイルスのように受け取られる向きもあった。例えばインフルエンザを例にとっていえば、スーパースプレッダーに相当する患者でも一度の咳で何十個も生きているウイルスを出すような人はいません。ましてやあそこに示された大量のエアロゾルがウイルスなわけがありません。  映像として、また計算された数値としてわかりやすいけれど、わかりやすいということはむしろ科学的には危険なこともあります。実証できる実験データが必要だと思ったのです。

 今回私たちがやったのは、人がマスクをつけた状況ではないし、吸い込みだけ、それも素材の性質だけに限られるのですが、それでも実測データとしてある程度参考になるはずだと考えました。これが1つ目の理由ですね。 ■ウレタンマスクはスカスカ  ──その結果、ウレタンマスクの防御性能がわかりました。これは想定内でしょうか?   想定の範囲内です。ただ、ここまで(除去性能が)低いとは、という驚きはありました。ウレタンは着け心地はいいのですが、呼吸がしやすい。それは言い方を変えればスカスカだということで、実はずっと心配していました。

 それに、昨年12月に発表された富岳のシミュレーション結果でウレタンマスクは吐き出しも吸い込みもカット率が低かったのに、若者たちを中心にみなさんまだ使い続けています。ここに警鐘を鳴らしたいという考えはありました。  それはシミュレーションの計算結果として出された数値がまだ甘いからかもしれない。そうだとしたら、もしかしたらこれが、若者たちの間の感染が多い理由の1つになっているのかもしれない。それをあらためてほしい。今回の実験をするに及んだ2つ目の理由です。

 そもそもマスクの性能を考えると、人々がマスクに期待することは、まず「自分がかからないこと」、要するに防御です。これがまったくダメとなると、どんな人だって少しは考え直すでしょう。一方、公衆衛生の面から願うのは「ほかの人みんながかかってほしくない、広がってほしくない」から、マスクをつけましょうということです。  ──なるほど。今現在、第3次感染がなかなか収まらないのは、人々の「コロナ慣れ」があるかと思います。今までかからなかったのだから、大丈夫だろう、と。無論、過度に恐れることはありませんが、今一度「感染の防御」を注意喚起しなくてはいけませんね。

 テレビなどを観ていると、出演者がマウスガードをつけています。それを見かけてしまうと「あれでいいんだな」と感染対策の見本と勘違いしてしまうかもしれません。しかし、断言します。マウスガードはマスクの代用にはなりません。エアロゾルを介した感染に対する防御には無力です。感染対策にはなっていません。  ──改めてお話をまとめると「うつらないマスク」の最強は不織布マスクなんですね。わが家も今日から不織布に切り替えようと思いますが、ウレタンの着け心地も手放しがたいです。また、不織布だと肌がかぶれるという声もネット上で見かけます。ウレタンの上に不織布をつける二重マスクでもいいでしょうか? 

 構わないと思います。戸外でウォーキングをするときなど、他人とほぼ会わないときはウレタンや布マスクでいい。というか、堂々とマスクを外していいです。ウレタンマスクを寒さ対策とか、すっぴん隠しの目的で使うことには異論ありません(笑)。それに、つねにマスクをつけなくてはいけないわけではありません。運動や移動などで外を歩いているときは、マスクをポケットに入れてもいい。自転車での移動も同じですね。 ■「使ったマスクを触らないように」は都市伝説

 ──よく見かける「鼻マスク」はどうでしょうか?  マスクを下げて鼻を出している状態ですね。  理屈からいえば、感染を広げない目的なら鼻マスクの状態でも、万が一ご自分が感染していても、よほどのことがない限り周囲に広げはしません。ただし、防御という意味では、口呼吸でない限り無防備状態と同じで、自分は吸ってしまうので感染者と接触した際に感染してしまうリスクは高いです。せっかく不織布マスクをつけていたとしても、防御になりませんね。

 また、「使ったマスクを触らないように」というのは都市伝説です。あれは、咳をしている患者と対峙する医療現場での話で、一般生活の中に落とし込む話ではありません。普通に社会生活をしていてマスクの表面にウイルスがついたりはしません。たとえマスクで捉えたとしてもそれは表面ではなく、マスクの断面のどこかです。  また、一般の人たちに対して「ドアノブに触るな」などというけれど、ドアノブで感染している証拠も出てきてはいません。気になるなら消毒すればいいですが、学校などで椅子などをあんなに拭く必要もありません。

 とにかく、うつさない・うつらないマスクを正しくつける。換気をする。そして、密を避ける。これで乗り切ってください。アリバイ気味で的を外した対策に惑わされることなく、また過剰な怖れにおののくことなく、正しく防御することは、自分でやりようがあります。自分の知識と努力でできるのです。

島沢 優子 :フリーライター

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新型コロナウイルス「ヤバ過ぎ派」と「騒ぎ過ぎ派」分断の現在

https://www.news-postseven.com/archives/20210125_1630175.html?DETAIL

2021/01/25 週刊ポスト

 新型コロナウイルスが世界的に感染拡大してから、もう1年が経とうとしている。いまだに正体がよくつかめない未知のウイルスを相手に人々の試行錯誤が続いているが、その対応をめぐって「慎重に行動したい」人たちと、「今の状態は騒ぎ過ぎだ」と主張する人たちが、相容れぬ論争を続けている。「騒ぎ過ぎ派」を自認するネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、議論の趨勢について解説する。

 * * *
 ニュースサイト「現代ビジネス」に「コロナ『ヤバ過ぎ派』と『騒ぎ過ぎ派』の対立が永久に折り合わない理由」という原稿を寄稿した。内容は、この1年以上日本中に分断と混乱をもたらした新型コロナに対し、「もうこんなもん、思想の問題で、両派交わることはできないんじゃない?」と問題提起したものだ。

 私は「騒ぎ過ぎ派」に属する。つまり、「コロナはヤバいです!」と主張する『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)や『サンデーモーニング』(TBS系)に対し、「あなた方、ちょっと危機感煽り過ぎ。別に日本ではそこまで死んでないでしょ? 死者にしても、高齢者か基礎疾患持ちの方々でしょ?」という立場だ。テレビというメディアはオワコン(終わったコンテンツ)扱いされているものの、いまだに高齢者を中心に絶大なる影響力を持っており「テレビが言ってるから正しい!」「テレビに出てくる先生様が言うから正しい!」という風潮がまかり通り、結局はテレビの論調が世間の「空気感」を作る。

 テレビのメイン視聴者である年金生活者はどれだけ自粛をしようが収入は減らないものの、そうではない若年層が高齢世代の不安に付け込むテレビ報道により自粛や月収激減、解雇といった事態に追い込まれたと私は思っている。

 1月16日現在、約4400人が死亡しているコロナだが、昨年10月の報道では、前年比で1万4000人日本の死者は減ったという。コロナ、ヤバくないんじゃないの? とこのデータを見ても思ってしまう。

 この両派がネットで言い争いをしている状況にある現状を「現代ビジネス」の記事では書いたのだが、思いのほか、私に賛同する声が多かった。同記事のフェイスブックのシェアは約2900で、この記事を配信したヤフーニュースでも約1400のコメントが付き、この記事をめぐっては「もうコロナに騒ぎ過ぎるのいい加減やめたい」という人々が優勢になる状況だ。

 正直、漫画家の小林よしのり氏をはじめとする「騒ぎ過ぎ派」は常に劣勢だった。テレビでは『モーニングショー』の玉川徹氏や岡田晴恵氏、さらには日本医師会や東京都医師会の会長も「騒ぎ過ぎ派」に苦言を呈していた。

 それが冒頭で紹介した「現代ビジネス」の記事では明らかに潮目が変わったように感じた。これまで散々「邪教の教祖様とその信者」的扱いをされてきた小林氏と私をはじめとした「コロナに騒ぎ過ぎ派」へのネット上でのコメントが好意的になってきたのだ。

 私は民放テレビ番組や自身の既得権益(医師増加反対、後期高齢者の2割負担反対、さらにはコロナ患者受け入れを嫌がる)を守ることを重視する医師会に対しては批判的なスタンスでいた。

 だが、世間様の「コロナはヤバ過ぎ!」という声に小林氏や私は常に「人の命は地球よりも重いのになぜ貴様らは命を軽視するのだ!」的批判を浴びてきた。この批判が若干弱まった。これからネット世論がどうなるかは分からないが、この1年間で初めて私は「味方ができた」と感じている。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)/1973年生まれ。ネットで発生する諍いや珍事件をウオッチしてレポートするのが仕事。近刊に『恥ずかしい人たち』(新潮新書)。

※週刊ポスト2021年2月5日号

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社会問題

「医師会会長の会見は上から目線で不快」批判の背景を現役医師らが告発

https://news.yahoo.co.jp/articles/3fdef0e0ad1821d243a98fc0ade2c994e3443883

2021/2/2(火) 16:05配信 NEWSポストセブン

 緊急事態宣言が出て、新規感染者数は若干減少に転じているが、重症者や入院者は減らず、死者はむしろ増えている地域もある。それだけ医療現場のリソースが逼迫し、本来は受けられるはずの医療が受けられない「医療崩壊」が起きつつあることを表している。 【写真】木村医師、工藤医師はともに政府の及び腰に原因があると厳しく指摘した

『週刊ポスト』(2月1日発売号)では、医療崩壊に対処できない原因はどこにあるかというテーマで、特に医師会の責任と国立大学病院の責任を、様々な立場からの証言、提言を交えて詳しく報じている。そこでも論じられているように、日本医師会に構造的な問題や医療崩壊への責任の一端があることは間違いないが、根本的には対策を講じるべき政府の無策、不作為こそが問題だ(同誌では別特集で政府の責任も論じている)。医師、医師会の立場から見た医療崩壊の根本原因と政府の責任について2人の識者に話を聞いた。  医師で作家の木村もりよ氏は、すでに医療崩壊は起きているとして、医療の総動員が必要だと主張する。 「残念ながら、すでに医療崩壊は現実になっています。日本医師会と国、厚労省がやるべきことをやってこなかったツケを国民が払わされています。日本の病院は、民間病院が8割、公立・公的病院が2割ですから、国家的なコロナ危機に対処するには、民間を含めた医療を総動員しなければなりません。  しかし、民間病院がコロナ患者を受け入れるためには、一般の患者と接触させないための導線やベッド・病棟の確保、通常医療の4倍かかるといわれるマンパワー、さらには風評被害のリスク回避など、様々な対策が必要になります。それを自己資金でやれば赤字になる。開業医がコロナ患者の受け入れに積極的でないのは当然なのです。  だから政府も医師会も、まずはお金の問題で動くべきでした。政府予算には5兆円の予備費があり、第三次補正予算でも約19兆円が上乗せになりました、そこからコロナ患者を受け入れた民間病院の損失補填ができるような規制緩和や、財務省にお金を使えるよう申請するなどすればよい。しかし、国や財務省は特定の業界の損失補填を認めることを嫌がった。ここまできたら、そんなことを言っている余裕はありません。医師会も政府も腹をくくって医療崩壊を防ぐ政策に力を注ぐべきです」  同じく政府が民間病院の支援に二の足を踏んできたことを告発するのが、「くどうちあき脳神経外科クリニック」院長の工藤千秋・医師だ。 「医師会はずいぶん前から、政府にコロナ治療をするための費用を負担してほしいと要望していました。医療機関の病床を維持するには年間1000万円くらいのコストがかかります。100床の病院なら年間10億円。それに見合う収入がなければ赤字です。  その半分をコロナ患者用に振り分けたとしても、治療で十分な収入が確保できなければ赤字になります。仮に5億円の赤字が出たとすれば、その分は政府が補償してほしいという要望を何度も出しているのです。しかし、国は反応しない。  政策的な後押しがあれば、民間病院もできることはやりたい気持ちなのです。政府が何も支援せず、むしろ患者を受け入れない医療機関を公表するなどという法改正は全く間違っていると思います」

 そのうえで、政府が動かず、民間病院がコロナ患者受け入れを進められないならば、医師会にできることは限られると指摘する。日本医師会中川俊男・会長が、記者会見で国民に感染予防の徹底を繰り返していることに対しては、「国民任せだ」「上から目線で偉そうだ」などの批判がある。工藤氏は中川会長を擁護する。 「私は、医師会の役割は2つあると思っています。ひとつは医者同士の情報交換、もうひとつは一般市民・国民に健康維持のための啓発を行うことです。政府が支援しないことで民間病院がコロナ病床を用意できないとなれば、危機を防ぐためには国民が感染防止のルールを守り、予防を徹底するしかありません。医師会の中川会長が記者会見で予防徹底を訴えていることに批判もあるようですが、政府に出している要望が無視されている現状では、それしかできることがないのです。それなのに、総理大臣や政権幹部たちが自ら多人数で会食しているようでは話になりません」  危機の根底には、政府と国民、政府と病院、国民と医師会の間に広がる不信感がある。まずはその溝を埋めて安心できる体制を作ることこそ政府の役目だろう。

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ワクチンで脱マスクいつ?免疫学の第一人者に聞く

https://news.yahoo.co.jp/articles/817532a1dfa981ec31f63c8a8c73e711886a1189

2021/2/2(火) 12:29配信 西日本新聞

 新型コロナウイルスのワクチン接種について、政府は今月下旬から始めたい考えを示す。医療従事者や高齢者を優先させ、一般の人が続く計画。接種が順調にいけば、免疫を持つ人の増加で流行を抑える「集団免疫」を社会が獲得、常時マスクが欠かせない現在の暮らしは変わると期待される。免疫学の第一人者、大阪大免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授はその時期について「うまくいけば2、3年後」と唱える。 【写真】将来は「マスクを着けなくても大丈夫な生活になる」と話す宮坂昌之氏  厚生労働省は1月20日、米製薬大手ファイザーから、年内に計7200万人分のワクチン供給を受けることで正式に契約したと発表。同社製は約4万3千人参加の臨床試験で95%の有効性を示した。  インフルエンザワクチンの有効性が「約30%から、高くても60%」とされるのに比べて高く、宮坂氏は発症や重症化を抑えるだけではなく「感染自体も防ぐ効果がある」とみる。英国や南アフリカで確認された変異ウイルスに対して効果を懸念する向きもあるが、3万文字の遺伝情報で変異するのは1カ月に2文字だとし「若干効きにくくなったとしても、全く効かなくなることは考えにくい」との見解を示す。

 国内の新型コロナ累計感染者数は38万9901人(1月31日現在)。国内の人口から見れば少ない。感染者が他人にうつす人数に基づく計算で、世界人口の6~7割のワクチン接種で集団免疫は獲得可能との見方もある。宮坂氏はこれまでの経験から、日本では3~4割が接種すれば「集団免疫にかなり近い状態になる」と期待する。  気掛かりなのは副反応だ。中でもワクチン接種で抗体を獲得後に感染した場合、抗体がかえって悪く作用し、症状がひどくなる「ADE」(抗体依存性感染増強)を懸念する。  ファイザー社の臨床試験では、実際にワクチンを接種した2万人余のうち、感染したのは「10人以下」。ADEが確認されていないのは、試験の母数が少なかった可能性もゼロではない。これまで実用化されたワクチンと同様に「命に関わる副反応が100万回の接種で数回以内だと、接種は(スムーズに)進められる」と見込む。

 学界内では、新型コロナはインフルエンザのように今後も存在し続けるとの見方が少なくない。2000年以降、世界で流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)のように致死率が高いウイルスは、感染者を死に至らしめることが多いためウイルス自体も消えやすい一方、感染力が強く、病原性が弱い新型コロナは生き残りやすい。  いったん獲得した免疫は半年から1年でかなり下がる可能性があり、集団免疫の維持には「毎年、接種を受けなければならない」と宮坂氏は指摘する。仲間と集い、自由に語らう暮らしを取り戻すには、各国の協力による継続的なワクチン確保も必要。「マスクを完全に外してもいいぐらいの生活になるのではないか。夜は必ず明ける」とメッセージを送る。 (吉田真紀