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新型コロナ「2類相当」見直しへ 首相、28日にも対策パッケージ表明 入院、重症者に特化

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f321f8dec9aef8eeae41b46ee0b36e9e7984f82

2020/8/26(水) 6:57配信 産経新聞

 政府が今秋以降のインフルエンザの流行に備え、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた新たな対策パッケージを策定することが25日、分かった。介護施設の検査強化に乗り出すほか、医療提供体制についても、感染者のうち無症状や軽症者は宿泊施設か自宅療養とする方向で見直すことも検討する。今後、インフルによる発熱患者の増加が予想される中、新型コロナで重症化リスクが高い高齢者などに医療資源を集中させる狙いがある。 【表】新型コロナは「2類相当」感染症法の分類  早ければ今月末にも新型コロナ感染症対策本部会合で決定する。安倍晋三首相が記者会見を開き、パッケージの狙いについて説明することも検討している。  対策パッケージには、病院や保健所など医療従事者だけでなく、介護事業者など高齢者施設の職員に対するPCR検査体制の強化や検査機器の整備拡充などが盛り込まれる見通し。  新型コロナの感染拡大に関する最新の知見では、陽性反応が出た患者のうち、高齢者や基礎疾患がある人は重症化しやすい一方、40代以下は無症状か軽症の人が多い。ただ、新型コロナは感染症法上の指定感染症に指定され、患者に入院勧告する「2類相当」に位置づけられている。このため医療機関では陽性反応が出た患者は症状が軽くても入院措置となるケースが多い。  現在は新型コロナ患者向けの病床数は確保できている。だが、インフルの流行期に発熱などを訴える患者が医療機関に殺到すれば、新型コロナの患者の受け入れ可能な病床数が不足したり、新型コロナの集団感染が発生するリスクが高まり、医療現場が混乱するおそれがある。指定感染症の運用のあり方を見直し、高齢者など重症化する可能性が高い患者への治療体制を手厚くしたい考えだ。

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感染症法上「2類相当」の新型コロナ、位置付け議論へ…緩和も検討

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/感染症法上「%ef%bc%92類相当」の新型コロナ、位置付け議論へ…緩和も検討/ar-BB18l7by

2020/08/25 14:23 読売新聞 msnニュース

 新型コロナウイルスの感染症対策を検討する厚生労働省の助言機関は、新型コロナを感染症法上の「2類相当」とする現在の位置付けについて、議論を始めることを決めた。同法による規制の必要性と課題を整理したうえで、政府の対策分科会に報告する。

 政府は2月、新型コロナについて、国民の生命や健康に重大な影響を与える恐れがある「指定感染症」に指定した。感染症法は、引き起こす症状の重さや感染力などに応じて各感染症を、基本的に5段階で区分している。新型コロナは、結核や重症急性呼吸器症候群(SARS)などが属する2類相当として、症状のある人に対する入院勧告や、就業制限といった規制のほか、治療費を公費で負担するなどの措置が取れるようにした。無症状者の入院措置など、1類相当の規制も一部行ってきた。

 しかし、新型コロナは当初は死亡率が高いとみられていたものの、6月以降、軽症や無症状の感染者が多くなってきた。有識者から「軽症者でも入院することが病床不足の原因になっている」などと、厳しい規制の緩和を求める意見があり、助言機関は、2類相当とする区分の妥当性や措置の必要性を検討することにした。

 西村経済再生相は24日の分科会後の記者会見で、「問題意識を共有している。検討を急ぎたい」と語った。

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香港男性がコロナ再感染、2種類のウイルス株確認 世界初の実証

https://news.yahoo.co.jp/articles/110bb56195df0633748b07508f21ed696e2ea018

2020/8/25(火) 1:23配信 ロイター

香港 24日 ロイター] – 香港大学の研究者は24日、新型コロナウイルス感染症から回復した男性が4カ月半後に再感染したことを確認したと発表した。実証された再感染のケースとしては世界初。研究者は、集団免疫が獲得されても、ウイルスの流行が継続する可能性を示唆しているとの見方を示した。 研究によると、香港の男性(33)は4月、コロナ感染症から回復し退院。しかし、今月15日、英国経由でスペインから香港に戻った際、コロナ検査で陽性が判明した。2回目の感染では1回目とは異なるコロナウイルス株に感染しており、無症状だったという。 研究者は「ワクチン接種に意味がないことを示しているわけではない」と強調。「ワクチン接種と自然感染を通じた免疫獲得は異なる可能性がある」とし、「ワクチンの効果を見極めるため、臨床の結果を待つ必要がある」と述べた。 中国の疫学専門家は5月、同国での再感染率が暫定ベースで5─15%と発表していた。 世界保健機関(WHO)の伝染病学者は、香港で示されたケースを踏まえて結論を急ぐ必要はないと、慎重な見方を示した。英国の専門家もロイターに対し、単一の観察結果から根拠ある推論に導くことは困難とコメントした。

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血管への後遺症「ドイツでは回復者の6割以上に心臓の異常」【新型コロナ後遺症の正体】

https://news.yahoo.co.jp/articles/610b087ef0c949dd9f3c20d0901ecd314c2370af

2020/8/24(月) 15:00配信 日刊ゲンダイデジタル

 新型コロナウイルスの細胞への入り口であるACE2は当初、のどや鼻、肺の奥と言われてきた。ところが、その後の研究の結果、ACE2は全身の血管の内側の血管内皮にも存在することがわかり、新型コロナウイルス感染症患者の多くは全身の血管にダメージを受けることがわかっている。  例えば、川崎病に似た症例が世界各地の新型コロナウイルス感染症患者から報告されている。  川崎病は全身性の血管炎症候群で、発熱、両側眼球結膜の充血、いちご舌などの口唇・口腔所見、発疹、手足の硬性浮腫などの四肢末端の変化、非化膿性頸部リンパ節腫脹の6つが主要症状とされ、5症状以上を呈する場合に川崎病と診断される。その原因は明らかでないが、細菌あるいはウイルス感染、スーパー抗原、自己抗原などが原因として考えられている。  日本川崎病学会は5月7日の段階で日本に新型コロナウイルス感染症に関連する川崎病の症例報告はないとしているが、それは日本でのPCR検査件数が極端に少ないためかもしれない。  川崎病になると、冠動脈などの血管炎や冠動脈瘤が生じることがあるが、 細い血管の炎症が原因とみられる皮膚症状が、特に若い新型コロナ患者で出現するとの報告が寄せられている。  新型コロナウイルスが体内に侵入すると、その防御反応として免疫組織が働き、炎症が生じる。その炎症で内皮細胞が傷つき、サイトカインで血管内部が活性化されると、血小板は凝集を起こしやすくなる。血管壁にもくっつきやすくなり、血栓が容易にできる環境となる。冠動脈などの小さな血管が感染すれば川崎病のような血管炎が起き、冠動脈瘤や心筋梗塞が生じる可能性がある。  新型コロナウイルスは全身に炎症と血栓症を起こす可能性がある。心筋梗塞以外にもエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)、脳梗塞について大人も注意する必要がある。  実際、新型コロナウイルス感染者では、免疫力があることで却って免疫の暴走が起きやすい、若い人に脳梗塞が生じることが米国ニューヨークなどから報告されている。   国際的には、急性期脳卒中(主に脳梗塞)発症率は中国武漢からの報告に基づいて4・9%(95%信頼区間 2・8~8・7%)と推測されている。  一般に呼吸器疾患に罹った初期の3日間に脳卒中発症リスクが3・2~7.8倍増えると報告されている  問題は、新型コロナウイルス感染症で川崎病類似症やエコノミークラス症候群、脳梗塞や心筋梗塞の症状があらわれた人やその予備軍の人たちにどのような後遺症があらわれるかである。 ■動くと心臓が苦しく、息切れ  川崎病に似た症状の発熱や発疹などが数週以内に軽快したとしても、冠動脈や心筋の炎症による冠動脈瘤や心機能低下が生じる可能性は残る。冠動脈瘤の先は血栓や炎症で狭くなっていることがあり、運動すると苦しくなる狭心症状が出ることもある。  エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)では、肺の梗塞により肺機能が落ちるだけでなく、肺動脈血流も減る。重症の後遺症として、低酸素症によるふらつき、息切れ、呼吸困難が起こる。最新の治療によりかなりの血栓は溶かされるので、肺梗塞、肺高血圧症や心不全が残らなければ、日常生活を取り戻せることが多い。しかし今までの報告をまとめると、感染者の3~5割の人に何らかの呼吸器障害が残っているので、正確な早期診断と慎重な経過観察が必要だ。 ■足のむくみ、色素沈着、皮膚炎、湿疹が起きる  血栓後症候群では、静脈高血圧のため下肢の浮腫だけでなく皮膚表在静脈に静脈瘤が出来たり、色素が沈着、皮膚炎や湿疹を起こしやすくなったり、難治性潰瘍が出来たりすることもある。造影CT検査などによる肺炎と肺血栓塞栓症の正確な診断と慎重な経過観察が必要であろう。2カ月以内に回復しない場合、後遺症は長期間残る可能性が高いので、適切な治療をしなければならない。  脳梗塞で運動神経麻痺や認知機能障害などの後遺症が残れば、リハビリで治療するしかないが、再発リスクはほとんどない。しかし、3割程度の人に何らかの脳神経症状が残存していると推測されているので、このウイルスによる慢性の脳炎や神経炎なども加味した経過観察をしなければならない。  急性心筋梗塞の後遺症は虚血、心機能低下や不整脈であり、動いたときに動悸息切れや胸痛などを感じる。動脈硬化性のものと異なり、責任冠動脈以外の血管が狭くなって虚血や再梗塞が起こることはない。適切な内服治療で心不全予防を行えば、普通の心筋梗塞より予後は良いと考えられる。ただ、心筋炎が慢性化して持続する可能性は残されており、ごく最近のドイツの報告では感染回復者の6割に心筋炎がみられたとのことである。このような場合は、心電図や心臓超音波検査だけでなく、炎症マーカー、トロポニンやBNP等の血液検査で心筋炎の経過を定期的にチェックする必要があろう。https://news.yahoo.co.jp/articles/610b087ef0c949dd9f3c20d0901ecd314c2370af

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医療機関の受診控え深刻 患者2割減、小児科はほぼ半減

https://news.yahoo.co.jp/articles/57c56e6c4c264faf7a57687c3fafc5877f256969

2020/8/18(火) 18:09配信 朝日新聞デジタル

 新型コロナウイルス感染拡大のなか、5月に全国の医療機関にかかった患者数が前年同月より約2割減少したことが、厚生労働省のまとめでわかった。小児科では5月の患者数が前年同月と比べ、ほぼ半減するなど受診控えが広がっていた様子が浮き彫りになった。  厚労省はサラリーマンや自営業者らが入る公的医療保険の全体のデータをまとめた。19日にも、こうしたデータを医療機関の収入となる診療報酬について議論する「中央社会保険医療協議会」(厚労相の諮問機関)に提出する。これまでは病院団体による抽出調査など限定的なデータしかなかった。  今回のデータでは、病院や診療所を5月に受診した患者数(入院含む)は、前年同月より20・9%減。4月の19・0%減に続き、約2割の減少だった。5月の外来・入院別では外来が21・0%減、入院が14・3%減だった。  診療所の診療科別に5月の患者数を前年同月と比べると、小児科で46・1%減(4月は38・2%減)、耳鼻咽喉(いんこう)科が41・7%減(4月は40・9%減)と大幅な落ち込みが続いた。一方、整形外科や皮膚科、産婦人科、眼科では4月と比べ5月は減少幅が縮小した。

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大阪で“全国最多”65人が重症…背景に何が?

https://news.yahoo.co.jp/articles/41a5f2cb6e82a0c8fdf943f6d03dbc5e18203938

2020/8/18(火) 23:30配信 テレ朝ニュース

18日も西日本を中心に危険な暑さとなりました。全国で一番暑かったのは、宮崎県都城市と高知県四万十市の39.4度。都城は、観測史上1位を記録しました。全国で観測史上1位の値を更新した地点は19カ所で、そのうち18カ所が九州でした。先月の豪雨で、甚大な被害が出た熊本県人吉市の最高気温は37.0度。猛暑日のなか、県内の高校から生徒がボランティアに訪れ、汗を流しました。市のボランティアセンターによりますと、連日の猛暑で、手が足りていないといいます。東京都心も気温が上がり、最高気温は、34.3度でした。また、新型コロナウイルスの新たな感染者は207人と、2日ぶりに200人を超えました。 今、最も感染状況が懸念されているのが大阪府です。18日に確認された感染者は185人で東京に比べると少ないものの、重症者の急増が問題となっています。東京都の重症者の数は7月下旬以降、大きく増加はしていませんが、大阪府はこの期間に急増。4週間で14倍にも伸びました。大阪府は、重症者の定義を、人工呼吸器を装着している人、もしくは、集中治療室で治療を受けている人としている一方、東京都は集中治療室での治療を含めていないため、単純に比較はできないものの、吉村知事も「大阪は重症者が多い」と認めています。 大阪で重症者が急増している要因として指摘されているのが、重症化リスクの高い高齢者施設でのクラスターです。7月下旬以降、高齢者施設12カ所でクラスターが発生。17日時点で感染者の数は159人に上っています。ただ、高齢者施設だけの問題ではありません。感染経路不明の人が重症者になっているといいます。実際、感染者のうち60代以上の高齢者は、先月は9%だったのが、今月は20%に増加しています。さらに、感染が確認された時点で、すでに重症化している人が決して少なくありません。7月以降に重症となった人のうち、実に4割を超えています。吉村知事は、PCR検査が足りていないという認識はしていませんが、大阪府医師会の茂松茂人会長は、「(検査を)お願いをしても、1日~2日待たされることがあるので、まだすぐには受けられる状態ではない」としています。 大阪府にある重症者用の病床188床のうち、使用されているのは37%。少し余裕があるようにもみえますが、一部は現在、一般病床に転換しているため、今すぐ使えるのは113床。62%が埋まっていることになります。大阪府は医療機関に対し、使える病床を150床まで引き上げるよう要請しています。その一方で、吉村知事は、繁華街ミナミの一部の飲食店などに現在要請している休業や時短営業について、期限となっている今月20日以降、延長しない方針を明らかにしました。 こうしたなか、感染者が重症化するかどうかを予測する研究が始まっています。研究グループは、軽症の患者41人から尿を採取。体内の酸素が少なくなると尿に多く出るたんぱく質『L-FABP』の量と症状の変化を調べました。1週間後、たんぱく質の量が多かった13人のうち、8人の症状が悪化。そのうち2人は人工呼吸器が必要なほど重症化しました。一方、たんぱく質の量が正常だった28人のうち、症状が悪化したのは1人だけで、重症化した人はいませんでした。

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インフルエンザ予防接種、今年は特に重要 WHO専門家

https://news.yahoo.co.jp/articles/6b01a516e4ab0cdb79e45bb79224977a738363cb

2020/8/19(水) 10:44配信 CNN.co.jp

(CNN) 世界保健機関(WHO)の専門家は18日にスイス・ジュネーブで行った記者会見で、今年はインフルエンザの予防接種を受けることが特に重要だと強調した。 インフルエンザのシーズンを迎えたオーストラリアなどの南半球では、インフルエンザはそれほど流行していない様子だが、北半球がどうなるかは慎重に見極める必要がある。 WHOの新型コロナ対応を率いるマリア・バンケルコフ氏によると、世界各国で過去2週間の間に実施されたインフルエンザ検査の結果、約30万の試料のうち、インフルエンザウイルスの陽性反応が出たのは37件のみだった。 南半球では新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための公衆衛生対策が多数講じられており、これがインフルエンザの流行を防ぐ役割を果たした可能性があるとバンケルコフ氏は推定する。 一方で、「北半球がどうなるかについては慎重に見極める必要がある」とした。 まず何よりも、世界中で新型コロナウイルスとインフルエンザの両方の検査ができる態勢を確立しなければならないと同氏は指摘。ワクチンの提供が開始されればインフルエンザの予防接種を受けることが大切だとも強調した。 現時点で、感染したのが新型コロナなのかインフルエンザなのかを判断することは難しいことから、検査が必要とされる。 WHOの統計によると、世界のインフルエンザの症例数は推計で年間10億例。このうち300~500万人を重症者が占め、65万人がインフルエンザ関連の呼吸器疾患によって死亡している。

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コロナ死者じわり増加 感染者数はピークと尾身氏

https://news.yahoo.co.jp/articles/13c7e2dd9d527da6d2bccd74b4f6c4de2727b3ba

2020/8/20(木) 19:12配信 KYODO

 新型コロナウイルスに感染後、死亡する人の数が10人を超える日が続くなど、流行「第2波」による死者の増加が目立ち始めた。愛知、大阪、沖縄など、東京以外での流行地で顕著なのが特徴だ。新規の感染者に関しては政府新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長が20日、日本感染症学会の講演で「全国的に見るとだいたいピークに達したというのが私たちの読み」との見解を示した。だが、重症化しやすい高齢の感染者は増えており、引き続き警戒が必要だ。 【動画解説】「夜の街」対策なぜできない? 止まらぬコロナ感染

 感染者累計は横浜のクルーズ船を含めて約6万人。6月末以降を流行の第2波と考えた場合、感染者数は約4万2千人で全体の3分の2以上を占める。

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応募殺到で抽選、会場は三密…英語民間試験をコロナ直撃

https://news.yahoo.co.jp/articles/2823d4cb7be8f885b76cf3fb811c5a7b95457688

2020/8/21(金) 14:00配信 朝日新聞デジタル

 英検やTOEIC(トーイック)、TOEFL(トーフル)などの英語民間試験が、新型コロナウイルスに振り回されている。試験会場を十分に確保できず、受験人数を制限する事態が起きる一方、感染を恐れて受験に二の足を踏む人も少なくない。実施団体は、感染リスクのない自宅でのオンライン受験の導入に活路を見いだそうとしているが、受験生には戸惑いもある。 【写真】おもな英語民間試験の「自宅受験」の対応  10月4日に実施されるTOEICの受験の申し込みが、公式サイトで始まったのは8月5日正午。申し込みは先着順の予定だったが、サイトへのアクセスがすぐに集中し、システムに不具合が発生。受け付けを中断した。  運営する国際ビジネスコミュニケーション協会は「多大なるご迷惑をおかけしております」と謝罪し、後日、申し込み方法を抽選に切り替えた。約9万9千人が抽選に参加し、当選したのは約2万3千人。倍率は4・3倍だった。  同様の事態は1カ月前にも起きていた。コロナ禍で試験を取りやめていたTOEICは9月13日の再開を決め、7月8日から公式サイトで申し込みを受け付けた。すると、受験の機会を待ち続けていた大勢の人がサイトに殺到し、見られなくなった。9月13日の試験のために用意した席は約3万8千人分。大学のキャンパスの立ち入り制限などで広い試験会場を見つけにくく、座席の間隔も広げたため、通常の半分以下だった。  試験結果を志望する大学の入試に提出する予定という静岡県の私立高3年の女子生徒(17)は、7月8日に申し込もうとしたが、サイトにつながったときには最寄りの会場が埋まっていた。「入試まであと半年しかない。この先も受けられないと困る」と戸惑う。  中高生を中心に関連試験を含めて年に約390万人が受験する「英検」。6月に試験を再開したが、一部の会場では受付が混雑し、行列ができた。SNS上には「ものすごい混雑」「英検会場が密すぎる」「完全な三密です」など不満の声が相次いだ。  入場前の健康チェックに時間がかかったほか、広い試験会場を確保しにくくなっていることが影響した。  一方で、感染を恐れて受験を控える人も少なくない。英語民間試験の成績は就職活動のエントリーシートに記入して、自己PRに使うケースが多い。京都府の大学3年の女性(20)も就職活動を考え、どこかのタイミングでの受験を考えているが、「不特定多数の人と長時間同じ空間にいるのが不安で、先延ばししている」と話す。

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新型コロナ、19年夏に発生していた可能性 研究

https://www.jiji.com/jc/article?k=20200610040179a&g=afp&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb

2020年06月10日15時40分 jiji.com

【ワシントンAFP=時事】中国・武漢市内の病院の訪問者数、および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状に関する同市からのインターネット検索数の急増から、2019年8月には新型コロナウイルスの流行が始まっていた可能性があることが分かった。米ボストン大学とハーバード大学の研究チームの予備調査で示唆された。(写真は資料写真)

米コロナ、8月下旬に「第2波」 10月までに死者17万人―米大予測

 査読のある専門誌にはまだ掲載されていない今回の研究論文は、比較的新しい分野である「デジタル伝染病学」に基づいている。
 ボストン大のイレーン・ゾイジー氏率いる研究チームは、2018年1月から2020年4月に撮影した武漢市の衛星写真111枚を分析。また、中国のインターネット検索エンジン百度で特定の症状が検索された頻度も調べた。
 研究チームによると、武漢市内の病院の駐車場に止められた車の数が「2019年8月から急増し始め」、その数は「2019年12月にピークを迎えた」という。
 また百度については、「せき」の検索数は例年のインフルエンザの流行に合わせて増加していたため、よりCOVID-19に特有の症状とされる「下痢」の検索数を調べた。この結果、8月に増加がみられたことが分かった。これはこれまでのインフルエンザの流行時期にはみられなかった現象であるとともに、せきの検索データとも異なったという。
 COVID-19では呼吸器の症状が最も一般的とされているが、今回の研究は下痢が「市中感染において重要な役割を果たした可能性がある」と示唆している。
 研究チームは、今回のデータが新型コロナウイルスと明確に関連していることを確認することはできなかったが、別の研究結果を支持するものであると結論付けている。著者らは「今回の調査結果は新型コロナウイルスが中国南部で自然発生し、武漢市で集団感染が起こった時には既に広まっていた可能性があるとする仮説を裏付けるものである」と指摘している。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕