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応募殺到で抽選、会場は三密…英語民間試験をコロナ直撃

https://news.yahoo.co.jp/articles/2823d4cb7be8f885b76cf3fb811c5a7b95457688

2020/8/21(金) 14:00配信 朝日新聞デジタル

 英検やTOEIC(トーイック)、TOEFL(トーフル)などの英語民間試験が、新型コロナウイルスに振り回されている。試験会場を十分に確保できず、受験人数を制限する事態が起きる一方、感染を恐れて受験に二の足を踏む人も少なくない。実施団体は、感染リスクのない自宅でのオンライン受験の導入に活路を見いだそうとしているが、受験生には戸惑いもある。 【写真】おもな英語民間試験の「自宅受験」の対応  10月4日に実施されるTOEICの受験の申し込みが、公式サイトで始まったのは8月5日正午。申し込みは先着順の予定だったが、サイトへのアクセスがすぐに集中し、システムに不具合が発生。受け付けを中断した。  運営する国際ビジネスコミュニケーション協会は「多大なるご迷惑をおかけしております」と謝罪し、後日、申し込み方法を抽選に切り替えた。約9万9千人が抽選に参加し、当選したのは約2万3千人。倍率は4・3倍だった。  同様の事態は1カ月前にも起きていた。コロナ禍で試験を取りやめていたTOEICは9月13日の再開を決め、7月8日から公式サイトで申し込みを受け付けた。すると、受験の機会を待ち続けていた大勢の人がサイトに殺到し、見られなくなった。9月13日の試験のために用意した席は約3万8千人分。大学のキャンパスの立ち入り制限などで広い試験会場を見つけにくく、座席の間隔も広げたため、通常の半分以下だった。  試験結果を志望する大学の入試に提出する予定という静岡県の私立高3年の女子生徒(17)は、7月8日に申し込もうとしたが、サイトにつながったときには最寄りの会場が埋まっていた。「入試まであと半年しかない。この先も受けられないと困る」と戸惑う。  中高生を中心に関連試験を含めて年に約390万人が受験する「英検」。6月に試験を再開したが、一部の会場では受付が混雑し、行列ができた。SNS上には「ものすごい混雑」「英検会場が密すぎる」「完全な三密です」など不満の声が相次いだ。  入場前の健康チェックに時間がかかったほか、広い試験会場を確保しにくくなっていることが影響した。  一方で、感染を恐れて受験を控える人も少なくない。英語民間試験の成績は就職活動のエントリーシートに記入して、自己PRに使うケースが多い。京都府の大学3年の女性(20)も就職活動を考え、どこかのタイミングでの受験を考えているが、「不特定多数の人と長時間同じ空間にいるのが不安で、先延ばししている」と話す。