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インフル感染後はコロナにもかかりやすい? 「ダブル感染」リスクを減らすには

https://news.yahoo.co.jp/articles/c44b2c84e2c134515e15e2128b607602d88d24de

2020/10/17(土) 8:00配信 AERA dot.

 新型コロナインフルエンザの「ダブル流行」はこない、といった見方を示す専門家が実は結構いる。南半球で流行がなかったことや、体内でのウイルスの生存競争など、さまざまな説がある。とはいえ、感染のリスクが消えたわけではないので、常に最新の情報を知って備えたい。 【比較表】症状、重症度、治療法…インフルエンザと新型コロナの違いは?

 新型コロナとインフルエンザの“ダブル感染”のリスクはどうか。  東京都健康長寿医療センター呼吸器内科の山本寛部長は、「あくまでも一般論」とした上で、 「インフルエンザへの感染が起こると、そのあと3週間ぐらいは気道の防御機能が落ちます。そのときに二次性の感染症が起こることはわかっています。それを踏まえると、インフルエンザの感染後は、新型コロナにも感染しやすくなるので、注意が必要でしょう」  との考えだ。重症化のリスクについては、水野医師がこう指摘する。 「今、新型コロナでは長引く症状が問題になっています。回復した後でも肺が大きなダメージを受けていることがあります。そう考えると、症状が残っている人がインフルエンザにかかると、重症化する可能性があります」  これからの時期、手洗いやマスク以外にしておきたい対策は、「やはりインフルエンザの予防接種です。特に高齢者と持病がある人は受けたほうがいい」と岡部所長。 「インフルエンザの予防接種の有効性は100%ではなく、接種してもかかる人が少なからずいます。ですが、症状を軽くするとか、肺炎になりにくく死亡を防ぐとか、そういう効果は期待できます。10月に接種すると、インフルエンザ流行の兆しがみえる11月以降の感染リスクを下げることができます」  今年、国が用意したワクチンの供給量は、最大約6300万人分。65歳以上の高齢者などへの優先接種を10月1日から始めている。「流行が始まってから接種しても間に合わない」(岡部所長)というから、高齢者や持病がある人は後回しにせず、早めに済ませておきたい。  なお、高齢者らへの優先接種は10月25日まで。早めにかかりつけ医や近くの医療機関に問い合わせておきたい。

 対策として“うがい”を提案するのは山本部長。 「インフルエンザウイルスが増殖する際、『ノイラミニダーゼ』という酵素が必要になります。この酵素は歯周病菌が作り出し、口腔内や咽頭(いんとう)の粘膜に多く存在するので、こまめにうがいをすることでこの酵素を減らせます。手洗いをするときに一緒にするとよいでしょう」  うがいは、うがい薬を使わず、水道水で。うがい薬に含まれている成分が粘膜を傷つけてしまうことがあるためだ。  予防といえば、新型コロナのワクチンの状況も気になる。政府は全国民に行き渡る量のワクチンの確保を目指し、国内外の製薬会社と基本合意を済ませた。最終段階の臨床試験を実施しているワクチン候補は、米・ファイザー社や英・アストラゼネカ社などの10種類ほど。  WHOは、年末までにワクチンが準備できる見込みを示したが、岡部所長は、「世界レベルでのワクチンの確保は来年後半になるだろう」と慎重な姿勢を見せる。 「しかも、これは臨床試験が適切に進んで、結果が順調だった場合の話。ワクチンが早期に使えるようになることは望ましいですが、焦らないほうがいい。どんなワクチンも割合は低くても副反応は起こります。あとで不備が見つかって信頼が揺らげば、ワクチン接種をちゅうちょする人たちも出てきます」 (本誌・山内リカ、亀井洋志) ※週刊朝日  2020年10月23日号より抜粋