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社会問題

ワクチン接種始まる、各自治体が早くもさまざまな奨励策

https://news.yahoo.co.jp/articles/5b73727753eb7a83c59da29e2666e34665350c0a

2021/02/20 18:39 TBSNEWS

 今週から国内でも始まった新型コロナのワクチン接種についてです。医療従事者を対象にした先行接種が進むなか、各地の自治体ではあの手この手で接種を推進しようという取り組みが早くも始まっています。  東京・武蔵村山市の「村山医療センター」。外来患者がいない20日からワクチンの接種を始めたこちらの病院。初日は医師や看護師など60人が接種しました。全国およそ4万人の医療従事者を対象に17日から始まった先行接種。これで東京都内で予定されていた7つの病院すべてで接種が始まったことになります。  「注射自体は全然痛くない。(ワクチン接種は)スムーズにできたと思います」(村山医療センター 谷戸祥之院長)  「(コロナウイルスに対する)私たちの武器はワクチンしかないなと」(ワクチン接種を受けた医師)  ついに始まったワクチン接種。こうした中、ユニークな取り組みを検討する自治体も。  「埼玉県の宮代町では、ワクチンを接種した人がこの町で使える商品券が配布される予定です」(記者)  埼玉県宮代町はワクチンを接種した16歳以上の町民に対し、1回につき1000円分の商品券を配布する方針を決定。2回接種で、1人2000円分を受け取れるということです。  「どうしようかなと思っている人たちは、それ(商品券)で後押しされることがあるかもしれない」(75歳女性)  「もちろん賛否両論ありますよね。お金で釣られるような」(22歳男性)  「いいと思うんだけども、(受けない人もいるので)税金を平等に使っていただきたいなと思いますよね」(76歳男性)  「町内で誰かの役に立つような使い方は、いいアイデアだと思う」(68歳女性)  宮代町はワクチンの接種を促すとともに、地域を活性化させたいとして、およそ6000万円を補正予算案に計上しました。  「願ってもない企画というんですか、支援策だと思います。健康、更に買い物ができるという、一石二鳥みたいな感じ。(店は)券を発行されることでお金が回ってきます。非常に助かるんじゃないでしょうかね。活気づくと思いますよ」(町の直売所「新しい村」 立石授さん)  こうした取り組みは神奈川県でも。  「横須賀市は、ワクチン接種に付加価値を求めたいと思います」(横須賀市の会見)  横須賀市は、ワクチンを接種した市民が市内の店舗で割引サービスなどを受けられる案を発表。接種すると渡される「接種済証」を会計時に提示すると割引を受けられる仕組みで、接種会場となる百貨店でも準備が進められています。  「割り引きとか、ノベルティーをプレゼントなんていうのを、地域に感謝、恩返しのために積極的なものに関しては参加していきたい」(さいか屋 担当者)  ワクチン接種を後押ししようと検討される様々なサービス。しかし、田村厚労大臣からは19日、こんな苦言も・・・。  「今、商店街での割り引きだとか、それは常識の範囲というか、打つか打たないか、それぞれ個人の方々がリスクとベネフィットを勘案してご判断いただくこと。打たれない方々が極端に不利益にならない、差別につながらない範囲でやっていただきたい」(田村憲久厚労相) (20日16:52)