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アベノマスク8千万枚追加配布に批判殺到「もはや狂気の沙汰」

https://news.yahoo.co.jp/articles/15b05c2e88d0ca57d01d5dd3bd4a6fcc5adcee63

7/28(火) 20:33配信 女性自身

政府が介護施設や保育所などに約8000万枚の布マスクを追加配布すると、7月27日に朝日新聞デジタルが報じた。4月から続く配布事業の取り組みで、厚生労働省は9月中に配布完了を目指しているという。 【写真】当初から強い批判を受けていたが、今回も“有意義”を強調し続ける政府 記事によると、配布・発注済みの布マスクは計約2億8700万枚。事務経費約107億円を含む総額費用は、約507億円にも上ったという。 全国世帯に向けて1住所あたり2枚配布される布マスクは、6月下旬に配送完了。だがその後に、伊藤忠商事など9業者に計5800万枚の追加発注がされていたことも報じられた。 安倍晋三首相(65)は4月の配布決定当初、「急拡大するマスクの需要の抑制を図り、国民の皆様の不安解消に少しでも資するよう速やかに取り組んでまいりたい」と述べていた。しかし、4月に配送されたマスクから変色や異物混入といった不良品が多数発覚。回収や検品を強化した結果、遅配となった。 全戸向けの配布は完了したものの、布マスクは“無用の長物”となっているようだ。 「配布開始当初から、『税金の無駄遣い』や『費用対効果を感じられない』と批判が殺到。経済官庁出身の官僚が安倍首相に、『国民に布マスクを配れば不安は消えます』と進言したことが政策の発端だとも報じられました。配布された結果、“不要”として厚生労働省や各自治体に返却・寄付された布マスクは10万枚にも及んだそうです。品切れが続き高騰していた不織布マスクも、徐々に生産が回復し、値崩れてしているといいます」(全国紙記者) ■「なぜ軌道修正できなかったのか」 産経新聞によると菅義偉官房長官(71)は28日、「布マスクは繰り返し利用でき、コスト面でも安価」「継続配布は有意義」と述べたという。 当初から強い批判を受けていたが、今回も“有意義”を強調し続ける政府。その強固な姿勢に、各界から様々な反応が上がっている。 女優の小泉今日子(54)は、朝日新聞のネットニュースに《ちょっ、ちょっと!》とコメントを添えてツイート。 メイプル超合金のカズレーザー(36)は、28日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)に出演。布マスクが追加配布されることについて、「使う使わないに関しては、皆ずっと『使わない』って言っているからそれは変わらないんじゃないですか」とコメントした。 国民民主党の小沢一郎(78)は、Twitterで《正気だろうか。5百億円も使って一体何をやっているのか。一度決めたら途中でやめられない。正に戦前の軍部と同じ。結局はお友達利権》とツイート。続けて《これだけ巨額の予算を、なぜ赤字に苦しむ医療現場支援や、PCR検査の拡大に回さないのか。この内閣は、やることなすこと全てが間違っている》と痛烈に批判した。 消費を喚起する観光事業分野「Go Toトラベル」では、強い批判を受けて「東京除外」や「キャンセル料補償」に転換していた政府。“アベノマスク”についても方向転換を求める声が上がっている。 《6月の時点でなぜ軌道修正できなかったのか布マスク路線》 《布マスク制度ってそんなに方向転換できないものなのかしら》 《誰か、進言する人はいないのだろうか》 《もはや狂気の沙汰です……》

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飼い猫が新型コロナ感染、英国の動物で初

https://news.yahoo.co.jp/articles/170bd15018bddd350325aeb5f168c97eb7965ece

7/28(火) 10:20配信 CNN.co.jp

(CNN) 英国で初めて、猫1匹が新型コロナウイルス検査で陽性と判定された。猫も飼い主も、既に完全回復しているという。 写真特集:世界で最も醜い動物? 英政府の発表によると、猫の感染は今月22日、イングランドのウェイブリッジにある動植物衛生局(APHA)の施設で行った検査で確認された。 英国で動物の新型コロナウイルス感染が確認されたのは初めてだが、「猫が飼い主にウイルスを感染させたという証拠はない」と説明。「先に検査で陽性反応が出ていた複数の飼い主から、この猫に新型コロナウイルスが感染したと思われる」と推定している。 この猫は当初、民間の動物病院で猫ヘルペスウイルス感染症と診断されていた。これは猫によくある呼吸器系の疾患。しかし調査研究の一環として新型コロナウイルスの検査も受け、APHAの再検査で感染が確認された。 英政府の首席獣医官は、今回の症例を「極めて稀(まれ)」と位置づけ、これまでに感染が確認された動物は、いずれも症状は軽く、数日で回復していると指摘した。 イングランド公衆衛生サービスの当局者も、「ペットが人にこの疾患を感染させるという証拠はない」と述べ、心配する必要はないと強調している。 ケンブリッジ大学の専門家も同様の見解を示し、これまでに感染が確認されたペットは世界でわずか数匹にとどまると指摘、「飼い主から猫に新型コロナウイルスが感染する可能性はあったとしても、猫から飼い主への感染をうかがわせる痕跡はない」とした。 ペットの猫や犬の感染は、米ニューヨーク、香港、オランダで報告されている。 ニューヨークのブロンクス動物園ではトラやライオン8頭に検査で陽性反応が出ていた。

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同意なしでも「店舗名公表を」 政府が総合的な感染防止策

https://news.yahoo.co.jp/articles/17b2d5a007b8b01c38f6d3882723147c3abb0a35

7/29(水) 6:31配信 FNNプライムオンライン

政府は新型コロナウイルスの総合的な感染防止策をまとめた。 西村経済再生相「社会全体で飲食店等に対するクラスター対策、これを総合的に取り組むということで、とりまとめました」 対策では、接待をともなう飲食店や酒類を提供する店で感染者が出て、感染経路が追えない場合は、店側の同意なく、自治体が店舗名を公表するよう求めている。 また、飲食店の予約サイトと連携し、感染防止対策を行っている店舗を紹介することなどを検討する。 利用者には、大人数での会食は避けることなどを求めているほか、学生に対しては飲み会や合宿などで感染が確認されていることから、大学などから注意を促すとしている。

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コロナ感染再拡大で夏休み前倒しも 学校現場が対応苦慮

https://news.yahoo.co.jp/articles/95fedb5ba5dc7c5ec22e01bce6ababe62f771388

7/28(火) 18:36配信 産経新聞

 新型コロナウイルスの感染状況が再び各地で拡大傾向にあることを受け、学校現場が休校するか否か対応に追われている。夏休みの開始日を前倒しして事実上の休校措置をとるケースもあるが、休校が長期化した東京などの地域では、ようやく再開した学校活動を維持したいとの思いがにじむ。不安に駆られて休校を求める保護者への説明にも苦慮しているようだ。  「やはりリアル(対面授業)の方がいいと思って、なるべく続けてあげたかったが、366人というのはちょっと大きかった」  東京都文京区の東洋大学京北中学高等学校の担当者は、23日に都内の感染者数が最多となる366人に上ったため、夏休み開始の繰り上げを判断したと明かした。中高とも夏休み前の登校日は31日までの予定だったが、中学は25日、高校は28日で切り上げた。  休校中の5月にオンライン授業を始めたものの、6月の学校再開後は「(授業の質などで)リアルには勝てない」(担当者)と、教員や生徒同士が顔を合わせることの良さを再確認した。だが、感染の再拡大で「保護者の同意が得られない」と事実上の休校を決めた。  区立小で今月5日に児童の感染が判明した世田谷区では、区教育委員会が校内で濃厚接触者が確認されなかったことから、保健所と相談の上、休校は3日間で解除した。しかし保護者らから「休校期間を延ばすべきだ」「区内の学校全てを休校にした方がいい」といった声が次々と寄せられ、インターネット上などで当該の学校や児童を特定しようとする動きもあり、対応に苦慮したという。  市立小中学校で感染例が相次いださいたま市でも、同様に校内の濃厚接触者が確認されなかった事例で「濃厚接触者がいないはずはない」などと追加の対応を求める声が寄せられた。市教委の担当者は「濃厚接触者の有無を判断するのは保健所であり、その判断基準もこちらでは分からない。説明するのが難しい」と漏らした。  一方、26日に隣接する地域の中学校で感染者が確認された神戸市立上野中の校長は「学校というより、どこにでもウイルスは潜んでいる。今まで通りの対応を続ける」と冷静だ。同校では夏休みを8月1~17日に短縮するなどし、年度内に予定している授業内容を終えるめどがついた。「学校で独自の対応はとらない。今は可能な範囲で授業を進めるしかない」と話す。

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急患がまさかのコロナ クラスター発生、院内感染の教訓

https://news.yahoo.co.jp/articles/9828712f17716b926fcde3040b3906cc7dbfaaca

7/24(金) 10:25配信 西日本新聞

 「患者は平熱。コロナとは疑わなかった」。新小文字病院(北九州市門司区)の白石慈一事務長(36)が、かつてない緊張に包まれた数カ月前の日々を振り返る。 【動画】「涙が出た」コロナ終息願う動画、ネットで話題に  3月16日夜、階段で転倒した80代男性が救急搬送されてきた。男性は左目を切るなどの外傷があったが、熱はない。高度治療室(HCU)で処置を受け、そのまま入院することになった。  数日後、男性は発熱。しばらく上がり下がりしたものの、当時の相談目安とされていた「37・5度以上が4日以上」には至らなかった。一変したのは29日ごろ。38度以上が続き、コンピューター断層撮影(CT)で調べると、肺炎らしき影が見えた。「まさか…」  PCR検査で男性の新型コロナウイルス感染が分かり、医師や看護師ら19人も次々に感染が判明。同院は31日夜から約1カ月、新規外来や急患の受け入れを休止した。福岡県で初めての病院でのクラスター(感染者集団)発生だった。  「3月中旬は県内の感染者は少なく、男性の発熱は転倒の影響と考えた。職員の対策はマスク着用など一般的なもの。防御は甘かった」と白石事務長は言う。  同院は再発防止に向け、感染の疑いがある人の動線を分ける「ゾーニング」を徹底。入り口で看護師が検温し、発熱患者は外に造ったプレハブの「特設外来」で診察する。救急患者も熱があれば救急搬入口近くのベッドに運び、周囲は感染防護をした職員以外の立ち入りを禁じている。  感染者には無症状の人が少なからずいる。受付にはカーテンレールと釣り糸で透明のシートをつるし、飛沫(ひまつ)対策を講じた。患者と接する職員は医療用マスクやゴーグル、長袖ガウンを着用。医療資材の品不足に備え、普段はシャワーキャップやポリ袋を使った手作りガウンを身に着ける。「暑い日は、ビニールが汗で体にまとわりつく。自作にも限界があるが、今では無症状の感染者がいてもある程度対応できる」。感染管理認定看護師の小塙隆広さん(46)が説明する。  同院で感染者発見の決め手となったのはCTだった。もし、CTに兆候が表れなかったら-。

感染判断待てぬ救急

 新型コロナウイルス感染の可能性を早期に見極めるため、結果判明まで時間を要するPCR検査のほかに、医療機関ではコンピューター断層撮影(CT)が活用される。ただ、感染が疑われる患者でも、兆候が表れないケースもあった。  「衝撃的だった」。門司メディカルセンター(北九州市門司区)の蜂須賀研二院長が打ち明ける。  5月23日未明。60代女性が腹痛や発熱を訴え、救急車で運び込まれた。福岡県の緊急事態宣言解除から9日後のこと。「コロナかもしれない」。当直医と看護師はフェースシールドや医療用マスク、ガウンなどのフル装備で対応し、念のために胸部をCTで検査した。女性に肺炎などの兆候はなく、発熱病床で様子を見ることになった。  午後、けいれんを起こした女性を高度治療室で処置。口から医療器具を入れて気道を確保し、たんを吸引すると唾液のしぶきが飛び散った。医師や看護師はマスク、ガウンは着用していたがフェースシールドは着けていなかった。  翌々日、女性のPCR検査結果でコロナ感染が判明。濃厚接触した医師や看護師ら10人も陽性だった。  集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、無症状患者82人のうちCTで肺炎の所見があったのは54%-との報告があり、日本医学放射線学会は「胸部CTで異常所見を認めないことが、感染を否定するものではない」と提言していた。  「時間的な余裕がなく、警戒レベルを1段階下げてしまった。CTを過信した反省はある」。蜂須賀院長は振り返った。  感染予防と迅速な治療をどう両立するか。一分一秒が患者の命運を分ける救急医療の現場は、悩ましい課題に直面する。  患者や家族、職員ら37人が集団感染した福岡記念病院(福岡市早良区)。年間約5500件の救急搬送を受け入れる。急患が増えるほど感染リスクも高まる。同院では独自にPCR検査機器を購入、手術前の患者を調べる。スタッフの安心感にはつながるものの、結果判明には時間がかかる。  上野高史院長は「緊急手術の際、PCR検査の結果は待てないので事後確認になる。感染の疑いがあるという前提で、防護具の着用や消毒を徹底するしかない。対策がおろそかにならないようにしたい」と話す。  院内感染は、専門病院でも起きた。感染症指定医療機関の福岡徳洲会病院(同県春日市)では、コロナ感染者はウイルスが外に漏れない「陰圧室」に入院。一般患者との動線を分け、職員は感染防護具の着脱訓練をするなど万全の感染防止策を講じていた。  4月上旬。コロナ対応とは別の病棟に入院していた患者が退院後、体調不良で再び来院した。CTでは胸部にコロナとみられる肺炎像が見つかった。応対した病棟の職員らもPCR検査を受け、最終的に12人の感染が判明した。ただ、この患者がいつどの時点で感染していたのか、感染源となったのかは不明なままだ。「どこから感染が広がったのか。コロナは別の病気に紛れてくる」。看護師の伊藤恭子感染管理室長は感染予防の難しさを明かした。  同院では患者の容体に合わせて病床を移す「ベッドコントロール」を最小限にし、接触者を減らすよう配慮。職員用の休憩室も入室人数を制限するなど「3密」回避を徹底している。  院内感染が報じられると、コロナと無関係の患者の転院でも、他の医療機関から断られることがあった。伊藤室長は「風評被害や認識のずれによって、地域医療は簡単に破綻してしまう。医療機関も互いに正しい情報を共有する必要がある」と語った。 (山下真、斉藤幸奈、内田完爾)

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コロナ病棟の看護師2人陽性、院内感染か マスク拒否の患者に対応も/千葉県船橋市

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f39cda5d684a656ce114fcbfe1c76bd8f8cbdb6

7/29(水) 7:03配信 千葉日報

 船橋市は28日、臨時会見を開き、新型コロナウイルス感染患者を受け入れる同市立医療センター(同市金杉1)で、コロナ患者の専用病棟で勤務する女性看護師2人が、コロナに感染したと発表した。経路について市は「院内で感染した可能性がある」とみている。専用病棟で勤務する看護師らへのPCR検査を行い、院内の感染管理対策を徹底した上で、医療については今後も継続する。  感染した女性看護師は、いずれも同市在住で30代と20代。30代看護師は小学生の娘の感染も判明した。  市によると、30代看護師は21日朝、のどの痛みがあったが出勤。夜になって発熱した。22日に医療機関で受診し、へんとう炎と診断され薬を処方された。  その後ものどの痛みが続き、25日に別の医療機関で受診。26日には医療センターで受診して検体を採取。27日のPCR検査で陽性と判明した。  21日に院内の休憩室で一緒に昼食を取った20代看護師が濃厚接触者として27日に検査を行い、感染が判明した。30代看護師は22日以降出勤しておらず、20代看護師は25日以降の出勤がなかった。  同センターでは、患者に対応する際、マスクと防護服、フェースシールドを着用しているが、30代看護師は21日出勤の数日前、マスクと防護服を着用した状態でコロナ患者に聞き取り調査を実施。患者の高齢男性はマスク着用の依頼に応じず、聞き取り調査は30分以上に及んだという。  同センターは3月以降、延べ61人のコロナ患者を受け入れており、現在受け入れ可能な32病床のうち、14人が入院・療養している。

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北播磨総合医療センターの前病院長、公務中に新型コロナ感染で死亡 公務災害に認定

https://news.yahoo.co.jp/articles/632891b80853134ecfd17d18b38524a3f237d020

7/28(火) 5:00配信 神戸新聞

 今年3月、医師や看護師ら4人が新型コロナウイルスに感染した北播磨総合医療センター(兵庫県小野市市場町)で、前病院長で神戸大名誉教授だった横野浩一さん=当時(72)=が公務中に同ウイルスに感染し、死亡したとして、地方公務員災害補償基金兵庫県支部が公務災害に認定していたことが分かった。新型コロナウイルスに関して、6月に全国で初めて公務災害が認められた公務員の一人という。 【写真】「心から愛しています」横野さんがラインで家族に伝えた最後の言葉  神戸新聞の取材に、遺族が明らかにした。認定は6月5日付。  横野さんは3月5日に外来で患者の診療をした後、同6日に発熱して9日に入院。10日にPCR検査で陽性が判明した。肺炎を起こすなど重症化したため神戸市内の病院に転院し、治療を続けたが、4月25日に亡くなった。  長女の伏谷由佳さん(36)=大阪府=は「当初は、父が病院に感染症を持ち込んだとされ、風評被害も受けたが、仕事中に感染したとして公務災害が認められてほっとしている」と話している。死亡時は死因を明らかにしていなかった。  横野さんは老年医学の権威。神戸市出身で1997年に神戸大医学部教授となり、2009年からは同大副学長を務めた。13年には三木市民病院と小野市民病院の統合で誕生した北播磨総合医療センターの初代病院長に就き、地域の高度急性期医療の確立に尽力した。(小西博美)

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新型コロナ、19年夏に発生していた可能性 研究

https://www.jiji.com/jc/article?k=20200610040179a&g=afp&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb

2020年06月10日15時40分 時事ドットコムニュース

【ワシントンAFP=時事】中国・武漢市内の病院の訪問者数、および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状に関する同市からのインターネット検索数の急増から、2019年8月には新型コロナウイルスの流行が始まっていた可能性があることが分かった。米ボストン大学とハーバード大学の研究チームの予備調査で示唆された。(写真は資料写真)

米コロナ、8月下旬に「第2波」 10月までに死者17万人―米大予測

 査読のある専門誌にはまだ掲載されていない今回の研究論文は、比較的新しい分野である「デジタル伝染病学」に基づいている。
 ボストン大のイレーン・ゾイジー氏率いる研究チームは、2018年1月から2020年4月に撮影した武漢市の衛星写真111枚を分析。また、中国のインターネット検索エンジン百度で特定の症状が検索された頻度も調べた。
 研究チームによると、武漢市内の病院の駐車場に止められた車の数が「2019年8月から急増し始め」、その数は「2019年12月にピークを迎えた」という。
 また百度については、「せき」の検索数は例年のインフルエンザの流行に合わせて増加していたため、よりCOVID-19に特有の症状とされる「下痢」の検索数を調べた。この結果、8月に増加がみられたことが分かった。これはこれまでのインフルエンザの流行時期にはみられなかった現象であるとともに、せきの検索データとも異なったという。
 COVID-19では呼吸器の症状が最も一般的とされているが、今回の研究は下痢が「市中感染において重要な役割を果たした可能性がある」と示唆している。
 研究チームは、今回のデータが新型コロナウイルスと明確に関連していることを確認することはできなかったが、別の研究結果を支持するものであると結論付けている。著者らは「今回の調査結果は新型コロナウイルスが中国南部で自然発生し、武漢市で集団感染が起こった時には既に広まっていた可能性があるとする仮説を裏付けるものである」と指摘している。【翻訳編集AFPBBNews】

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デング熱、空前の大流行 コロナ影響か シンガポール

https://news.yahoo.co.jp/articles/867ca7530a1a1baa59c0af8ca324f1bc351d4fab

7/27(月) 7:13配信 時事通信社

 【シンガポール時事】新型コロナウイルスの感染拡大が続くシンガポールで、熱帯感染症のデング熱も大流行し、感染症の「二重苦」に見舞われている。 【写真特集】デング熱  医療現場への負担は重く、政府は両にらみで対策に当たる。デング熱流行には新型コロナも影響したようだ。  国家環境庁は「今年のデング熱感染者数は2013年に記録した過去最多(2万2170人)を上回るだろう」と警告した。高熱や関節痛を発症し、重篤化すると死に至る。死者は過去最多の25人を超える勢いだ。  気温が高めでウイルスを媒介する蚊が繁殖しやすかったほか、新型コロナもデング熱まん延を助長。人口約570万人の小国で、新型コロナ感染者は累計5万人規模に上る。「コロナ対策で多くの人が在宅勤務となった結果、蚊に刺される機会が増えた」との指摘がある。作業が休止した建設現場に水たまりができて蚊が繁殖した可能性もある。  政府はデング熱対策として、殺虫剤散布を拡大。今月15日からは蚊の繁殖を見逃した世帯や建設事業者への罰則を強化した。特殊な細菌に感染させた雄の蚊を放つ作戦も展開している。交配した雌の卵のふ化を妨げる効果があるという。  ある医師は、インフルエンザの流行やヘイズ(煙害)も発生すると「四重苦」となり、医療現場が危機的に逼迫(ひっぱく)すると警戒を呼び掛けている。 

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コロナの死亡率「世界でこんなに違う」藻谷氏の考察

https://news.yahoo.co.jp/articles/c39efcac0ab073b2b9d123d20b69ab3f9da69538

7/27(月) 9:30配信 毎日新聞

 国ごと、地域ごとの感染状況に著しい差のある、新型コロナウイルス。加えて注目されるのが、死亡率(=陽性判明者数に対する死亡者数)にも、場所によって極端な違いがあることだ。このウイルスの、本当の怖さはどのようなものなのか。地域エコノミストの藻谷浩介さんが読み解きます。【毎日新聞経済プレミア】  ◇「Go To キャンペーン」は大丈夫か  新型コロナウイルスの感染は、地球規模で拡大中である。毎日新たに陽性と判明する人の数は、20万人を超えるようになった。ちなみに、その3分の1にあたる6万人以上が米国民だ。日本国内でも、これまでで最悪だった4月中旬と同程度まで再び増加している。  そんなところに、東京都の発着を除くとはいえ、「Go To キャンペーン」など仕掛けて大丈夫なのだろうか。官邸の発想を代弁すれば、最近の陽性判明者には重症化しにくい若い世代が多いこともあり、全国を見渡して考えれば医療機関にはまだまだ余裕がある、ということなのかもしれない。入院者数(ホテルなどへの隔離含む)は、一番多かったゴールデンウイークのころの3分の1で、しかも多くの県ではゼロか数人だ。毎日の新規陽性判明者数も、人口当たりに直せば世界平均よりはるかに低く、主要7カ国(G7)の中では引き続き最低水準なのである。  他方で、この機会に大都市の接待型飲食店を訪れた客が、地方にウイルスを持ち帰る危険は否めない。それに次ぐのが、大都市からの客が地方の接待型飲食店にウイルスを持ち込む危険である。そこに実効的な歯止めをかけないまま観光交流を促進することは、3月中旬に欧米からの帰国者を隔離せずに家に帰してしまったのと同様、後々振り返って政府の自爆行為だったとされるかもしれない。  ただ、6月末から新規陽性判明者数が再び増加しているのに、死亡者数の累計は、1000人直前でとどまっている。4月の場合、中旬に陽性判明者が急増し、下旬には死者数も急増を始めたのだが、現在は、感染者に若者が増えていることもあり、まだそうした連動は見られない。  ◇世界各国の死亡率に著しい差  そこで図では、世界の各国の最新状況を比較してみた。横軸に人口100万人当たりの陽性判明者数の累計を取り、縦軸に同じく人口100万人当たりの死亡者数の累計を取る。国により著しい水準の差があるので、両軸とも対数目盛りとした。一目盛りごとに桁が1、10、100、1000と上がっていく。  ジョンズ・ホプキンズ大学のデータを見ていると、陽性判明者増加から死亡者増加までは1~2週間のタイムラグがあるので、陽性判明者数累計を6月27日時点、死亡者数累計を7月11日時点と、2週間ずらした。後者を前者で割ると死亡率が試算される。図には、死亡率0.1%の水準、1%の水準、5%の水準、10%の水準を、斜めの線で示している。  図のとおり、死亡率には十数%から0.1%未満まで、極端な差がある。だが、陽性判明者数の大小と死亡率の高低には、明確な関係がない。たとえば、陽性判明者数が多い中にも、死亡率の高い国、低い国がある。しかしどの国が世界のどの地域に属するかという区分を加えると、地域ごとにある程度まとまった傾向があることが見えてくる。  日本は図の中央やや左にあるが、目盛りを対数ではなく通常の表示にすれば、左下に張り付くことになる。右上に行くほど、数十倍増しで事態は深刻だ。日本の死亡率は5.4%と試算される(陽性判明者数と死亡者数のカウント時点が、2週間違うことに注意)。ちなみに米国も同じく5.4%で、ドイツが4.7%。世界平均は5.7%だ。  ◇欧州の死亡率は高く、湾岸諸国は低い  図の右上には欧州の旧西側諸国が固まり、そこに米国など南北米州の一部の国が交ざる。英国やスウェーデン、イタリア、フランス、スペインなどでは、先進医療体制を持ちながら、死亡率は10%前後と高い。理由は、医療崩壊というよりも介護崩壊だろう。早い段階に、おそらく低賃金の介護関係労働者を介して介護施設にウイルスが侵入したことが、死者数を急増させた。  それに対しペルシャ湾岸諸国では、感染拡大が深刻な割に死亡率は低い。当特別連載の第6回で書いた通り、外国人建設労働者の寮などでウイルスが蔓延(まんえん)しているが、頑健な若い男性が中心であるためか、亡くなる人は少なめだ。もっと極端なのがシンガポールで、死亡率が0.1%を大きく切っている。本当にそこまで低いのか、さすがに筆者には疑問に思える。  米国、カナダ、ブラジル、メキシコなど、南北米州には感染拡大が急速に進み、かつ死亡率も高めの国が目立つ。これらでは、大都市の貧困層をウイルスが直撃しているものと懸念される。同じ都市貧困問題は、アフリカでも深刻なはずだが、検査体制の問題もあるのだろう、図の右上には出てこない。例外が、アフリカでは相対的に豊かな南アフリカで、かなり右上に上がってきた。他にも、PCR検査(遺伝子検査)が行き渡ればこれくらいの位置にくる国があることだろう。  ◇ポイントを絞った自粛とは  死亡率に立ち返れば、日本の水準は世界平均や米独に近いわけだが、検査率が相対的に低く、未発見の無症状感染者や治癒者も多いはずで、本当はもっと低いのではないか。実態はどの程度なのか。  一つの参考事例は、横浜港に停泊していたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の数字だ。乗客乗員3711人の全員が検査を受け、陽性判明者は20%、発症者は10%。死亡者13人は、陽性判明者の1.8%だった。  同船の重症者の受け入れを全国の病院が渋った当時に比べ、現在では各地に治療のノウハウが蓄積している。また船内で確認されたウイルスと、現在日本の市中にあるものでは遺伝子に変異が生じているが、最近の研究では、新型コロナの変異は毒性の違いを生んでいないという。乗客の多くが高齢者だったことも考えれば、若者も交ざる一般市中での本当の死亡率も、同じく2%を超えないだろう。  とすれば今後の日本では、検査が行き渡るほど死亡率は今の水準から下がる。高齢者の多い一般病棟や介護施設へのウイルス侵入を防ぐことができれば、陽性判明者がさらに増えても、死亡者は以前ほどは増えないという状況が続くのではないか。しかしそこに油断せずに、だが過度に怖がらずに、他人同士が密集した中では話さないなど、ポイントを絞った行動自粛を続けていくことが、当面の間、重要であり続けるだろう。