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ワクチン副反応対策で注目 「鎮痛剤」の基本知識を薬剤師が解説

https://news.yahoo.co.jp/articles/81a42bfc093a7ccea47e9bda189d84da84023c61

2021/8/26(木) 6:15 デイリー新潮

 新型コロナワクチンの接種が進むとともに、副反応への対策として市販の痛み止め薬を買う人が増え、店頭では品薄状態になっているとも伝えられている。 【図表】薬剤師に相談するメリットとは “意外な病気”が発見された事例の一覧  特に入手が難しくなっているといわれるのが、アセトアミノフェンという成分の鎮痛薬(商品名:「タイレノールA」など)だ。しかし、厚労省はアセトアミノフェンだけでなく、イブプロフェン(商品名:「イブ」、「リングルアイビー」、「ナロンメディカル」など)、ロキソプロフェン(商品名:「ロキソニンS」など)といった成分の鎮痛薬も副反応に使用してよいとしている。そうとなれば、入手しやすさはぐんと上がるだろう。ワクチン副反応対策で注目が集まる「鎮痛剤」。薬選びは「商品名」でなく「成分名」が大事。市販の痛み止めで、おさえておきたい四つの成分

新型コロナウイルスと鎮痛剤をめぐる騒動については、以下の関連記事を参照)  関連記事:〈新型コロナ〉“飲んではいけない鎮痛薬”? 真偽を薬剤師が解説  https://www.dailyshincho.jp/article/2021/07070615/  選択肢が多いことは、店頭での品切れ、パニックといった状態をなくすには良いことだが、一方で「何を選べばいいのか」「どう違うのか」と迷う方もいるかもしれない。  先日は元SMAPメンバーでタレントの中居正広(49)が、副反応対策のため鎮痛剤をドラッグストアで探し、パッケージに「生理痛」と書いてあるのを見て“自分が飲んでよい薬なのか”を薬剤師に確認したとラジオで発言して話題となった。  そもそも鎮痛剤とはどういう薬なのか。薬剤師としてブログやSNSで消費者向けの情報を発信している久里建人さんの著書『その病気、市販薬で治せます』から、鎮痛剤について一般消費者が知っておいて損はない基礎的な解説を以下、引用して紹介しよう。  なお、市販薬は同じブランドのシリーズでも商品によって成分が異なることがあるため、購入の際には必ずパッケージに表示された成分を確認することをお勧めする。店頭の薬剤師に相談する際には、ワクチンの副反応対策という用途とあわせて、希望があれば商品名よりも成分名を告げたほうが確実だ。

薬選びは「商品名」でなく「成分名」が大事

店頭の薬剤師に相談する際には、ワクチンの副反応対策という用途とあわせて、希望があれば商品名よりも成分名を告げたほうが確実 (※写真はイメージ)

 体調不良で向かったドラッグストアの薬売場で、愕然(がくぜん)とした経験はありませんか。何なんだ、この種類の多さは……、と。  ドラッグストアの薬売場では、そのあまりの種類の多さに立ちすくみ、パッケージを見比べながらウンウン唸っているお客さんをよく見かけます。市販薬はとにかく種類が豊富です。似たような効果の薬だけでも数十種類あり、薬選びに困るのは当然です。  たとえば解熱鎮痛剤と呼ばれる痛み止めの商品は、厚労省から製造承認が下りているもので現在400種類以上はあります。正直にいえば、ドラッグストアの薬剤師でさえ「聞いたこともないような薬」がごまんとあるのです。  では、薬剤師はどのように薬を見比べ、評価しているのか。着目するのはもちろん「成分」です。お客さんから聞かれた際にも、薬の成分を知っていればその特徴をある程度答えることができます。それに、実は市販薬の成分には、ジャンルごとにいくつかの“パターン”があるのです。そのパターンを知っていれば、薬の特徴は一目瞭然です。  違いがなさそうで、意外とあるのが市販薬。個々の薬の知識を通じて、市販薬選びの“心構え”を提案していきたいと思います。

おさえておきたい四つの成分

 市販の痛み止めには、おさえておきたい四つの成分があります。伝統派の【アセチルサリチル酸(アスピリン)】、新興勢力の【イブプロフェン】と【ロキソプロフェン】、穏健派の【アセトアミノフェン】です。他にもあるのですが、これらの成分が鎮痛薬市場の四大勢力といっていいでしょう。この四つを知ることで、初めて「痛み止め」という広大な地図の全体像が見渡せます。ひとつずつ見ていきましょう。バファリンとイブ、どう違う? 花粉症薬、何が一番いい? じつは処方薬と同じ薬? 定番の常備薬から、水虫薬、痔の薬、発毛剤、精力剤など人には言いにくい薬まで、最新の成分と実際の効能を薬剤師が徹底解説

 アセチルサリチル酸は1897年にドイツで開発された、昔ながらの痛み止めの代名詞です。ヤナギの木の抽出物を分解したサリチル酸を元に作られた成分で、高い鎮痛作用が評価され、世界中で使われるようになりました。今でも日本の病院で使われている薬ですが、現代においては痛み止めというよりも、血栓をできにくくする薬(抗血小板薬)として認知されています。代表的な市販薬には「バファリンA」がありますが、アセチルサリチル酸だけを鎮痛成分として配合した薬は今やかなり少数で、同じバファリンシリーズでも「バファリンプレミアム」はアセトアミノフェンとイブプロフェンの配合薬でアセチルサリチル酸は使われていませんし、「バファリンEX」はロキソプロフェンが成分です。 (記事注:アセチルサリチル酸(アスピリン)は、厚労省がワクチンの副反応に使えるとした「非ステロイド性抗炎症薬」に属します。米国疾病予防管理センターのサイトでは、医師に相談した上で副反応に使える成分として、イブプロフェン、アセトアミノフェンとともに紹介されています)  これに対して商品数が多いのは、新興勢力の【イブプロフェン】という成分です。イブプロフェンはアセチルサリチル酸(アスピリン)の弱点を克服するために作られた薬です。その経緯を簡単に紹介します。  イブプロフェンは、イギリスのブーツ社で作られました。発見したのはスチュワート・アダムスさんという薬剤師で、同社の研究部門に身を置いていました。  その頃の彼の仕事は、副作用が少なく効き目の高い関節リウマチの薬を作ることでした。当時はアスピリンが鎮痛薬として有名でしたが、大量に摂取すると重篤な副作用が生じることがあったため、イギリスでは1950年代には人気を失っていたのです。  そのためアダムスさんは、アスピリンに代わる、副作用の少ない鎮痛薬を作るための研究を重ねました。10年越しの研究の末、開発された成分は【イブプロフェン】と名付けられ、1961年に特許を申請、その8年後に病院用の処方薬として発売されます。市販薬としてドラッグストアで売られるようになったのは1983年のことで、アメリカでも翌年から市販化されました。アダムスさんは2019年1月に95歳で亡くなりましたが、その物語はBBCのニュースにもなり、世界を変えた鎮痛剤の発見が称えられました。なお、これほどの快挙を成し遂げたアダムスさんではありますが、生前に会社から支払われた特許料は1円もなく、「この薬で損をしたのはたぶん自分だけだろう」と冗談のように語っていたそうです。  イブプロフェンは日本では頭痛・生理痛薬の成分として、「イブ」シリーズをはじめ多くの商品に使われています。イブプロフェンを配合した鎮痛薬には「アダムA錠」という商品もありますが、これが開発者アダムスさんからとられた名前なのか、それとも先行商品「イブ」から“アダムとイブ”の連想でつけられた名前なのかはメーカーに問い合わせても分かりませんでした。

日本人には定番の「ロキソニン」、穏やかな「アセトアミノフェン」

 もう一つの新興勢力は【ロキソプロフェン】。「ロキソニンS」等の成分です。これもまた、胃への副作用が少ない痛み止めとして開発されました。  ロキソニンは“内弁慶”な薬です。開発したのが日本の製薬企業ということもあり、日本国内では幅を利かせた存在ですが、国外に出ると存在感はほぼありません。2018年時点で中国やベトナム、タイなど海外27カ国の市場に出ていますが、先述の【イブプロフェン】の代表的な製品である「ブルフェン」が米国・英国をはじめ90カ国以上で承認されているのと比べると、その販路は非常に限定的です。私自身、海外のドラッグストアで「ロキソニンを下さい」と聞いても、「それは何の薬ですか?」と首をかしげられた経験が何度もあります。  世界保健機関(WHO)が効果や経済性などを総合的に評価した必須医薬品モデルリスト「WHO model list of essential medicines」の2019年版にも、アスピリンもイブプロフェンもアセトアミノフェンも入っていますが、ロキソプロフェンはありません。だから薬として劣っているというわけではありませんが、海外では入手困難なので、鎮痛薬を購入したい場合はイブプロフェンなどで代替する必要があるでしょう。  さて、最後の派閥である【アセトアミノフェン】は、誕生は1800年代と古い成分ですが、痛み止めとして世界的に使用されたのは1949年以降とされています。アセトアミノフェンは穏健派の薬です。今まで見てきた三つの薬と違い、胃への負担の心配がなく、何より胎児や小さな子供への影響が少ないことから、妊婦さんやお子さんにも使いやすいという特徴があります。医療用の薬はカロナールといい、代表的な市販薬には「タイレノールA」があります。  アセトアミノフェンの欠点は、炎症を抑える効果が弱いことです。他の3つの痛み止めが炎症と痛みを両方取り除く効果のある成分であるのに対して、アセトアミノフェンには炎症を抑える作用はほとんどないと考えられています。そのため市販薬においては、関節痛や歯の痛みなどの炎症を伴う痛みには、別の薬を選ぶ方が好ましいとされています。また、効果もマイルドです。アセトアミノフェンはある程度の量を飲むと高い鎮痛効果を得られることが分かっていますが、日本の市販薬に配合されるアセトアミノフェンの量は抑えられているので、医療従事者からすると「え? これしか入ってないの?」と思うことでしょう。他の痛み止めと比べると、効果で見劣りするかもしれません。  いかがでしょうか。どれも同じように見えて、実は成分ごとの違いはさまざまです。そして、多くの市販の鎮痛薬は、四大成分のいくつかが併せて配合されていたり、さらに別の成分が追加されていたりして、とても複雑です(複数の成分を掛け合わせることで効果が増強されると考えられているためです)。なかなか簡単な比較はできないからこそ、断片的な情報で自己判断するより、薬剤師・医薬品登録販売者に「これとこれは何が違うの?」と個別に聞くことをお勧めします。

デイリー新潮編集部 2021年8月26日 掲載

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モデルナ製ワクチンに異物 一部使用中止に

https://news.yahoo.co.jp/articles/90b13b98ed003aea161cc70c71e65a746dc1673b

2021/8/26(木) 6:18 日テレNEWS24

厚生労働省は、異物の混入が見つかったとして、モデルナ製の一部のワクチンの使用を中止すると発表しました。 厚生労働省によりますと、今月16日以降、モデルナ社の一部のワクチンに異物が混入しているという報告が、東京都・埼玉・茨城・愛知・岐阜の各県の職域接種と自治体による大規模接種、あわせて8つの会場から、あわせて39件、武田薬品工業に寄せられたということです。 異物が見つかったのは、スペインの「ロビ」という会社の工場で作られた同じ「製造ロット番号」のものだったということで、それと同時期に同じ製造ラインで作られた2つのロットを含め、3つのロット番号のあわせて約160万回分について、使用を中止するよう呼びかけました。この160万回分は、全国の863の会場に納入されていて、それらの会場には26日、連絡するということです。 各接種会場では、それぞれのワクチンの小瓶について、異物混入がないか確認してから使うことになっていて、今回の異物は、その段階で見つかったため、異物入りのワクチンを打った人は確認されていないということです。 一方、それらのロット番号のワクチンの一部は、既に接種に使われていますが、厚労省は、今のところ、健康被害の報告はないとしています。 異物が何であるかは調査中ですが、これまでに、ゴム片が混入した例が海外で報告されているということです。厚労省は、「製造過程で、ワクチンの小瓶に、ゴムの栓をとりつける際に、ゴムのかけらが入り込むことは、ほかのワクチンでも報告されている」と述べ、仮にゴム栓の場合、滅菌されている上、このワクチンは、静脈ではなく筋肉に打つため、異物で血管がつまるリスクはないと考えられると説明しています。 厚労省によりますと、日本向けのモデルナ社のワクチンは、すべてスペインの「ロビ社」の工場で製造されており、この工場ではこれら3つのロット番号のワクチンを製造した後の時期に、大規模なメンテナンスを行っていて、その後に作られたワクチンについては、問題がないとみて、使用を中止していないということです。 また、3つのロット番号のワクチンを既に接種した人に、個別に連絡することは想定していないということで、心配な場合は、かかりつけ医などに相談してほしいと述べました。 厚労省は、これらのワクチンの使用中止によって、接種予定が遅れるなどの影響を最小限にするよう、代替のワクチンを供給するとしています。

<使用中止のモデルナワクチンのロット番号> 3004667 3004734 3004956

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首相「明かりはハッキリ見え始めた」…ワクチンはデルタ株にも有効と強調

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf8202d737d64169757f5bc2ab3a0e02594dbc42

2021/8/25(水) 21:55 読売新聞オンライン

 菅首相は25日夜、新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言の追加発令などを決めたことを受け、首相官邸で記者会見した。首相は「国民の協力をいただきながらこの危機を何としても乗り越えていく」と述べた。そのうえで、1兆4000億円の予備費の使用を週内に決定することを明らかにした。 【動画】菅首相の似顔絵入り湯飲み、寄せられた注文数は何と…!

 首相は、ワクチンはインド由来の変異ウイルス「デルタ株」にも効果があると強調し、接種率が向上していることから「明かりははっきりと見え始めている」と指摘した。宣言の期限となる9月12日での解除については、ワクチン接種の状況や重症者数、病床使用率などを踏まえて判断する考えを改めて示した。

 衆院解散については、「選択肢は非常に少なくなってきている。あくまでも新型コロナ対策を最優先するとたびたび申し上げてきている。そういう中で判断していきたい」と述べた。衆院選前の党役員人事については、「まったく白紙だ」と語った。

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全国初 新型コロナ軽症・中等症の入院患者を受け入れる地域中核病院が破綻 友愛会(大阪)が民事再生

https://news.yahoo.co.jp/articles/d6385d0fb6a41190c6b47a7f57454ea2a747257a

2021/8/27(金) 18:48 帝国データバンク

 医療法人友愛会(社団)(TDB企業コード:586748728、資産の総額241万8400円、大阪府大阪市福島区海老江2-1-36、理事長松本直彦氏、従業員185名)は、8月26日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日弁済禁止の保全処分および監督命令を受けた。  申請代理人は坂川雄一弁護士(大阪府大阪市北区西天満4-8-17 宇治電ビルディング11階、はばたき綜合法律事務所、電話06-6363-7800)ほか3名。監督委員には阿多博文弁護士(大阪市中央区高麗橋3-1-14 高麗橋山本ビル5階、弁護士法人興和法律事務所、電話06-4707-6206)が選任されている。  当法人は、1938年(昭和13年)創業、55年(昭和30年)8月に法人改組した大阪市福島区内で「松本病院」を運営する医療法人。内科、外科、脳神経外科、整形外科、循環器内科、心臓内科、形成外科など幅広い診療外来を設置し、本館周辺に複数の病棟を開設。24時間の救急医療にも対応するほか、関係会社を通じて特別養護老人ホームの運営にも乗り出していた。手術室や集中治療室の刷新、MRIなど先進医療機器の導入なども図っていたが、そうした設備投資に伴う借入金が重荷になり資金繰りが悪化。2002年には借入金が整理回収機構へ譲渡される事態となっていたが、2013年に金融取引を正常化させるとともに、2015年10月には新病棟を完成させた。  病床数は一般病棟93床・回復期リハビリテーション病棟49床・地域包括ケア病棟44床・ハイケアユニット13床の計199床にのぼり、さらに院内には検体検査、生理検査、内視鏡検査、X線検査などを行う医療設備を設置。地域の中核病院としての役割を担い、手術執刀件数の増加や手術単価の上昇に加え、90%を超える病床稼働率を確保した2020年3月期は年収入高約27億5300万円を計上し、経常段階で約1億6700万円の利益を確保していた。  しかし、新病棟開設に伴う先行投資負担が重く、取引金融機関からは返済猶予を受けていた。2020年12月には当病院で、病棟看護職員をはじめ入院患者、病棟職員が新型コロナウイルスに感染していることが判明。外来患者数が大きく落ち込むなか、2021年1月からは緊急事態宣言下における新型コロナウイルス患者受け入れ病床不足の解消に向けて大阪府から強い要請を受け、一部の病床を軽症・中等症対応としていたものの、これにより外来患者数は一層落ち込み、さらに人件費など経費負担が増加したことで資金繰りがひっ迫。スポンサー支援を受けて再建を目指すこととなった。  負債は約52億円。

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コロナ

コロナ起源、米情報機関の調査で結論出ず

https://news.yahoo.co.jp/articles/82347533dafb2cfc8f1d013833a12697c96366d2

2021/8/25(水) 19:58 JIJI.COM AFP BBNEWS

【AFP=時事】新型コロナウイルスの起源を調査してきた米国の情報機関は24日、政府に機密報告書を提出したものの、中国からの情報不足などが原因で結論に達していないことが分かった。米メディアが報じた。 【写真・解説】新型コロナの流出源? 武漢研究所を取り巻く疑惑  この調査は、ジョー・バイデンJoe Biden)大統領が90日前に命じていた。  ワシントン・ポスト(Washington Post)はこの件に詳しい米高官2人の話として、中国中部で最初に確認された新型ウイルスが動物を介して人間に伝染したのか、あるいは厳重な警備が敷かれている武漢(Wuhan)の研究所から流出したのか、今回の調査では確定的な結論に至らなかったと伝えた。  同高官らによると、報告書の一部は近日中に機密解除される可能性があるという。  バイデン氏は調査を命じた際、動物説と研究所説で米情報機関の見方は二分されていると述べていた。  同高官らは、情報機関は「努力を倍加して」起源をめぐる議論を決着させよとの大統領令を受けたにもかかわらず、90日間の調査でも統一見解に至らなかったと明かしたとされる。  ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、問題の一部は中国から詳しい情報を得られなかったことにあると報じている。  中国に対しては、研究所流出説をより徹底的に評価するよう求める圧力が強まっている。  世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、武漢の研究所に対するWHOの初期調査は不十分だったと認めている。WHOは先月、起源調査の第2段階として研究所の監査などを提案した。  中国はこれに強く反発。中国国家衛生健康委員会(NHC)の曾益新(Zeng Yixin)副主任は、追加調査計画について「常識を尊重せず、科学に対する傲慢(ごうまん)さ」が表れていると指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News

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「ワクチン接種3カ月で抗体量が4分の1に減少」 藤田医科大学が発表、ファイザー製を調査

https://news.yahoo.co.jp/articles/cc2e54394aef23f3d2d6dd08bca87a7de37debf5

2021/8/25(水) 19:24 メーテレ

 新型コロナウイルスのワクチンの接種から3カ月後に、抗体の量が減少したとの調査結果を、愛知県豊明市にある藤田医科大学が発表しました。  愛知県豊明市にある藤田医科大学は、ファイザー社製のワクチンを接種した大学の教職員209人を対象に、血液中のウイルスに対する抗体の量を調査しました。  1回目の接種から3カ月後の抗体の量は、2回目の接種から14日後と比べ、約4分の1にまで減少しました。  「接種後3カ月ぐらいの時点で割と急激な減衰がみられて、その後少しずつ下がっていく」(藤田学園 新型コロナ対策本部 土井洋平 対策本部長)  また年代別や男女別で抗体の量の平均値を比較したところ、年代・性別を問わず、同様の減少がみられました。  ワクチンの効果が時間とともに低下している可能性があります。  しかし、抗体の量の減少がどの程度ワクチンの発症予防効果に影響しているかは、今後も研究が必要だとしています。

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“抗体カクテル療法”外来患者にも使用認める方針

https://news.yahoo.co.jp/articles/5ee647a077db26d7eb1804fb27004f73be758e32

2021/8/24(火) 23:30 テレ朝NEWS

厚生労働省は、新型コロナウイルスの軽症と中等症向けの治療に使う点滴薬『抗体カクテル療法』について、外来の患者にも使用を認める方向で調整していることがわかりました。これまでは、入院か医師や看護師を配置した宿泊療養施設に限って投与が認められていました。

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「差別はいつも弱者に向けられる」感染めぐる中傷、32年前の警告

https://news.yahoo.co.jp/articles/869862e742d1657ca66158bed85701d30d2c7380

2021/8/25(水) 16:01 南海放送

収束が見えない新型コロナ。未知の感染症と対峙していく中で、普段は心の奥に“隠れていた”私たちの正体が次々とあばかれています。その1つが、自分や家族を守ろうとする1人1人の「正義」の危うさです。 「人殺し」「ウイルスばらまくな」「犯罪者」…。愛媛県のある介護施設でクラスターが発生した際に寄せられた電話です。いずれも入所者と全く関係がない市民からの誹謗中傷です。30年前、ある薬害エイズ患者が未来に向けてある肉声を残しています。「警告だけはしておく。普段はきれいごとを言ってる人も、いざ自分の身の回りに何か起きたら、差別や偏見はいつも弱者に向けられる。何かあった時にこそ、自分の人間としての価値が問われる」。なぜ私たちは歴史を繰り返してしまうのでしょうか。 (南海放送 解説委員長 三谷隆司、記者 植田竜一)

◆24時間営業の保育園

塩見洋三園長(ひだまり保育園)

県内屈指の繁華街・愛媛県松山市三番町に「ひだまり保育園」という24時間営業の保育園があります。「コロナ前は、部屋からあふれるくらいの子ども預かっていましたよ」と懐かしげに語る塩見洋三園長(55)。 ひだまり保育園は朝や昼の保育のほかに、深夜から早朝にかけての夜間保育にも力を入れています。飲食店や医療・介護職など、夜の時間帯に働かないといけない母親が子どもを預けるケースが多いといいます。「預け先のない子どもたちのセーフティーネットの役割を担っている」という誇りを持って経営する塩見園長。しかし、今年の3月。ひだまり保育園は岐路に立たされます。「繁華街クラスター」が発生したのです。

◆繁華街クラスターと自粛警察

時短営業中のひだまり保育園

今年3月、松山市の繁華街で変異株を端緒として、感染者200人を超える大規模なクラスターが発生。ひだまり保育園の現状はどうなっているのか―。繁華街の“ど真ん中”にあるひだまり保育園を訪ねました。「かつて40人くらいいた夜間保育も、今は多くて2,3人。飲食店が閉まってしまって、繁華街で働くお母さんたちの仕事がなくなると子どもを預ける必要がなくなる」と塩見園長は肩を落とします。「いつか元に戻ると信じながら経営してきたけど、もうここが限界。うちも飲食店と同じか、それ以上にダメージを受けている」。 そんな中、一本の電話がひだまり保育園にかかってきます。「なんでおたくは夜の休業要請に逆らって開け続けてるの?おたくがやってるから飲食店で働くお母さんたちが仕事するんじゃないの」。保育園と全く関係がない“自粛警察”による、ひだまり保育園への“自粛要請”です。このような電話は、繁華街での感染拡大が進めば進むほど増えていきました。「ちょっとやるせなかったですね。まるでうちが感染を広げてるかのような言い方で…。飲食店だけでなく夜勤の看護師さんや介護職のお母さんの子どもも預かっているんですけど、なかなかご理解いただけません」(塩見園長)。

◆「人殺し」「犯罪者」…

クラスターが発生した高齢者介護施設

実は過去にも、自分とは全く関係がないのに、こうしたエッセンシャルワーカーや施設を攻撃する事例が起きていました。2020年4月、愛媛県松山市の介護施設に入所中の男性が、出席した葬儀をきっかけに新型コロナに感染。男性はその後亡くなりました。そして、施設の職員やほかの入所者ら介護施設全体での大規模クラスターにつながってしまいます。 「人殺し」「ウイルスばらまくな」「犯罪者」…。この施設で感染者が増えれば増えるほど、施設にある複数の電話回線はパンク状態になっていきました。電話の内容は施設と全く関係のない人たちから寄せられた誹謗中傷がほとんどで、対応した職員の数名は精神的なダメージから休職を余儀なくされました。しかし、当初は施設にはこれらの誹謗中傷は一切なく、ほとんどが励ましの電話だったといいます。一体、何があったのでしょうか。

◆免罪符を手に入れて―

中村時広知事の記者会見

施設関係者によると、「励ましの電話」が「誹謗中傷の電話」に変わったのは4月15日を境にしてだといいます。「知事や市長が記者会見で『施設の対応は由々しき事態』と指摘された日です」。取材に応じた施設関係者は言葉を選ぶように続けます。「マスコミが会見の内容を切り取って強調したことで、それを見た視聴者からの誹謗中傷も受けました」。 知事や市長は、あくまでも施設の対応について指摘しただけにもかかわらず、介護施設と全く関係ない人たちがこぞって職員への誹謗中傷を始めたのです。 “行政のトップも問題視しているから”という免罪符を手に入れて、1人1人の「正義」が暴走します。この事態を受け、4月20日知事が会見を開きます。「我々の敵はあくまでウイルスです。そのことは絶対に忘れてはいけない。いつ、その不平を言った方がうつるとも限らないんですよ」。するとその直後から、今度は施設に励ましや支援を申し出る電話が殺到するようになったといいます。

◆差別と闘ったエイズ患者・赤瀬範保さん

裁判所に入る赤瀬さんら原告団

果たして私たちの「正義」とは何なのか。それを考える上で、一つの材料となる声があります。今から32年前、あるエイズ患者が語った言葉です。「あんたたちメディアも、お偉いさんの言うことを寄ってたかって報道して。それが当然という世の中がおかしいんだよね。みんなもっと弱者とか感染者の気持ちを分かった上での発言って必要だと思う」。 愛媛県今治市のエイズ患者、赤瀬範保さん。1989年に全国で初めて実名を公表して薬害エイズ訴訟を闘いました。血友病患者だった赤瀬さんは、治療のために当時の厚生省が承認していた薬を投与した結果、薬にHIVが混ざっていたことが原因でエイズ患者となりました。 それにもかかわらず赤瀬さんら薬害エイズ患者は、病院での診療拒否や職場からの閉め出しなど、病気に対する偏見と誤解により激しい差別を受けます。当時、どのように感染するかわかっていなかった未知の感染症エイズ。自分を守ろうとする1人1人の「正義」は、激しい偏見とともに患者を社会から排除しようとします。

「いかにも罪人あつかいというか汚いもの扱いというか余計ものあつかいというか、それが見え見えなんだよね」(赤瀬さん)。

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尾身氏「専門家の分析よりやや楽観的」 医療逼迫、政府に苦言

https://news.yahoo.co.jp/articles/26d7cb1cc1f3fbbc710085b74f592e4e6e398265

2021/8/25(水) 11:42 毎日新聞

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は25日の衆院厚生労働委員会の閉会中審査で、感染力の強い「デルタ株」による感染爆発で医療体制の逼迫(ひっぱく)を招いた政府の対応について「私ども専門家の分析よりは時々やや楽観的な状況分析をされたのではないのか」と苦言を呈した。さらに「学校が始まってくることで、また感染拡大や医療逼迫もあり得る」と述べた。 【承認ワクチン3社】接種間隔や年齢、有効性の違い  尾身氏は今後の状況について「東京都では感染のスピードは鈍化しているが、いつピークアウトするかというのは時期尚早だ」と分析。「医療の逼迫や重症者の数はしばらく大変な状況が続くと思う」と語った。  一方、田村憲久厚労相は、治療に使う抗体カクテル療法について、外来患者に対しても投与を認める方針を明らかにした。抗体カクテル療法は現在、安全に使うため、医療機関や宿泊療養施設で一定期間の経過観察ができる入院患者のみに投与が認められている。感染拡大により自宅療養者が急増しており、田村氏は「外来で使ってもらうことも早急に進めていく」と表明した。【金秀蓮】

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コロナ 社会問題

軽症コロナ患者を意図的に入院させて「補助金特需」に沸く悪徳病院の高笑い

https://news.yahoo.co.jp/articles/d8c964347494ccb026c94f8a6067ad67d004ed0b

2021/8/25(水) 11:16 PRESIDENT online

新型コロナに感染し中等症になったにもかかわらず、入院できず、自宅療養を強いられる人が増え続けている。麻酔科医の筒井冨美氏は「多くの病院は患者を救うために必死に戦っているが、一部では、意図的に深刻な呼吸不全のない軽症患者を長期間入院させて、国からの補助金を得ているという医療機関の存在が囁かれている」という――。 【この記事の画像を見る】 ■「これ以上の病床数確保はムリ」現場の悲鳴  新型コロナウイルス(以下コロナ)の感染拡大を受けて、コロナ患者用の入院病床数が不足している。高齢者のワクチン接種を終えた2021年夏の第5波は、20~50代の現役世代の入院が急増しているのが特徴である。  8月23日、小池百合子都知事と田村憲久厚労相は合同で、都内の医療機関に対し「コロナ患者を最大限受け入れること」「正当な理由なく応じない場合は病院名を公表する」と要請した。  国はこれまでもコロナ受け入れ病院に対して「一床あたり450万~1500万円」の補助金を出して病床確保に努めてきたが、マンパワーが不足していた。なかでも「夜勤可能な看護師」が非常に不足している。  「看護師本人が夜勤に耐えられるレベルの健康状態で、家庭内に子供・糖尿病・喘息などの健康弱者がいない」さらに「人工呼吸器も扱える」「感染症に詳しい」レベルとなると病院同士で奪い合いの状態である。「コロナ病床、夜勤アリ、月200万円」の看護師求人広告も出現し、「これ以上の病床数確保はムリ」という現場の悲鳴も大きい。 ■医師たちに囁かれる「偽装中症病床」  一方、こうしたコロナの猛威と闘う医療現場が多いなか、一部にはそれとは真逆の不届きな病院もある。実は、最近になって、医師たちの間でささやかれるのが、「偽装中症病床」の存在だ。  病院は「コロナ病床」としての補助金をもらいつつ、「PCR検査は陽性だが深刻な呼吸不全はない軽症者」を意図的に入院させておくのだ。そうすれば手もかからない。救急隊には「満床」と報告しておけば、それ以上追及されることはない。  入院する患者としても恩恵を享受できる。「ベッドでゴロゴロしながら1日中ネット動画鑑賞、入院費タダで食事も確保、傷病手当金や保険金は丸儲け」のような状態となり、病院/患者とも「win-win」となる。そして、そのしわ寄せが、入院できない中重症患者(や納税者)に来ているのが現状とも言える。

■「偽装中症」患者を自発的に退院させる方法  入院できず自宅療養する人が大量にいる中、これが事実であれば大問題だが、この「偽装中症」と「真の中症」を区別できるシンプルな方法がある。しかも、それはスイッチひとつでできる簡単なやり方だ。  例えば、こうした実例がある。  関東地方の複数の医師によれば、コロナ患者の入院判定にあたって、本人が強く入院を希望したにもかかわらず、「病床にWi-Fiがない」と聞いたとたん入院希望を撤回する軽症者が存在するという。また、入院したものの「ネット回線が遅く動画鑑賞できるほどではない」と分かったとたん「自宅療養に戻りたい」と出て行ってしまう。数時間とはいえ、コロナ患者が使用した部屋や寝具は消毒や廃棄せざるを得ないので、病院としても非常に迷惑だが従わざるを得ない。 ■「患者向けWi-Fi制限」で病床確保を  そこで、逼迫する医療体制を脱するべく、速やかなコロナ病床確保や病床運営方法として、病床が不足している地域では「患者用Wi-Fi制限」を提案するといいのではないか。  そもそも「ネットで動画鑑賞」できるレベルの患者とは、本来は健康保険を使って入院するような存在ではなく、自宅もしくはホテル療養を勧めるべきである。  あるいは「5分1000円」のような高額接続料金を設定しておけば、軽症者はたまりかねて自発的に退院するだろう。  「苦しくてネット動画どころではない」中重症患者のみが自然に院内に残ることになる。また、病院の業務用Wi-Fiと患者用を分離運営するのが困難な施設では「入院中は電子機器使用禁止」として、スマホやタブレット端末をナースステーションで預かることにすれば、今日からでもコストゼロで実行可能である。  東京都と厚労省は、命がけで頑張っている医療機関・従事者に鞭打つような勧告を行うぐらいならば、シンプルだが実は現役世代のネット依存を活用した、病床運営の適正化をお勧めしたい。

———- 筒井 冨美(つつい・ふみ) フリーランス麻酔科医、医学博士 地方の非医師家庭に生まれ、国立大学を卒業。米国留学、医大講師を経て、2007年より「特定の職場を持たないフリーランス医師」に転身。本業の傍ら、12年から「ドクターX~外科医・大門未知子~」など医療ドラマの制作協力や執筆活動も行う。近著に「フリーランス女医が教える「名医」と「迷医」の見分け方」(宝島社)、「フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方」(光文社新書) ———-