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【独自】感染症即応へ医療体制見直し…骨太の方針原案判明

https://news.yahoo.co.jp/articles/fda40bd3ce877f9618d1861868de58d7234987fb

2021/6/4(金) 5:01配信 読売新聞

 政府が今月中旬にも閣議決定する「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の原案が判明した。新型コロナウイルスの感染拡大で病床の逼迫(ひっぱく)などが課題になった医療提供体制の見直しや、米中対立で重要性が増している経済安全保障の強化が柱となる。 【写真】ワクチン希望率、説明の仕方でこんなに変わる首相官邸

 原案では、今後の感染症対策について「緊急時対応は、より強力な体制と司令塔の下で」進めると強調した。

 今後、感染症が短期間で急拡大する場合には「昨冬の2倍程度を想定した患者数に対応できる体制に緊急的に切り替える」とした。受け入れ可能な病床を増やすため、「国公立、民間病院がともに病床を活用できる仕組みや都道府県を超えて患者を調整する仕組み」を整えることを盛り込んだ。患者を受け入れる医療機関向けに、減収を穴埋めする制度も示した。患者の受け入れで一般外来の診察が制限され収入が減ることへの不安を和らげる。

 また、ワクチンの承認手続きに時間がかかったことを踏まえ、「緊急時の薬事承認のあり方について検討する」と明記した。対応が後手に回らないよう、緊急時の対応を見直す方針だ。

 経済安全保障分野では、中国を念頭に、先端技術などの流出防止策を打ち出した。日本企業に対する買収や出資への警戒を強めるため、外国為替及び外国貿易法(外為法)による「投資審査・事後モニタリング(監視)」の体制を強化する。

 留学生や研究者の受け入れ審査を厳格化し、国内での留学生らへの技術提供について、2022年度までに外為法上の管理を強化する方針を明記した。研究者に対し研究資金の申請時に外国の資金を受け入れているかといった情報の開示を求めたり、安全保障に関わる特許出願の内容を非公開にしたりする制度の導入を進める考えも掲げた。

 また、半導体など重要な技術の開発や生産能力を国内産業が維持できるよう支援するため、「中長期的な資金拠出等を確保する枠組み」を早期に作ることを目指すとした。

 国際秩序の変化やデジタル化、脱炭素化の進展に対応する経済・社会構造を作るため、経済財政諮問会議に専門調査会を設置し、「21世紀半ば頃を見据えて、将来のあるべき経済社会に向けた構造改革・対外経済関係の基本的考え方をとりまとめる」ことも掲げた。

骨太の方針のポイント

 【感染症の克服】

 ▽緊急時対応は強力な司令塔の下で推進。昨冬の2倍程度を想定した患者数に対応できる体制に

 ▽感染症患者を受け入れる医療機関に対し、診療報酬で減収分を補充

 ▽国公立、民間病院ともに病床を活用できる仕組みや都道府県を超えて患者を調整する体制をつくる

 【経済安保】

 ▽投資審査、事後モニタリングの体制を強化

 ▽日本国内で武器などに転用できる技術を外国人に提供する外為法上の「みなし輸出」の管理を2022年度までに強化する

 ▽留学生、研究者などの受け入れ審査を厳格化

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社会問題

医師が警鐘「『マスクをすればOK』は正しくない」 変異株拡大で認識改めるよう訴え

https://news.yahoo.co.jp/articles/98b697f216e1cd9177ceb458f4df18e2940da905

2021/5/29(土) 13:58 デイリー

 テレビ朝日系「中居正広のニュースな会」が29日、新型コロナウイルスが変異株に置き換わっていることにより、従来の「マスクをしていれば安全」という認識は通用しないと警鐘を鳴らした。  番組では、東京都が作成した今回3回目の緊急事態宣言後の渋谷の人出のコロナ前との変化を過去2回と比較。1回目が64%減だったのに対し、今回は2回目の43%減とほぼ同じ42%減にとどまっていると伝えた。さらに、東京都が行った「若者への緊急街頭アンケート」をもとに作成した「緊急事態宣言下で外出する理由」で一番多かったのは「マスクをしているから大丈夫だと思う」だったとした。  ナビタスクリニック理事長・久住英二氏は「変異株に置き換わって感染しやすくなっている状況で、今はどこで感染が起きているかわからない。マスクというのは飛沫を飛ばさないものだったが、(現在は)いわゆるエアロゾル(気体中に浮遊する微少な液体または固体の粒子が広がった状態)といって、マスクをしていても隙間から細かい飛沫が漂っていく。それがウイルスを運んでしまうので、マスクしていればOKという認識も実は今となっては正しくないということになってきた」と説明。  さらに「マスクをすればOKという感覚は捨て去って、なるたけ換気されてウイルスが外に出されていることと、やはり人と人が会う時間をなるたけ短くするという、全体的に感染対策を考える必要があるということをもう一度心に刻んでほしい」と呼びかけた。  ふじみの救急病院院長・鹿野晃氏も「圧倒的に多いのは、ふとした瞬間にマスクを外して直接飛沫が飛び交う、それを吸い込んでしまったという瞬間が必ずあると。その瞬間がすごく危なくて、これが従来株であれば多少そういう瞬間があっても感染しなかったのが、やっぱり変異株になるとウイルス量が多くて、より短時間の瞬間があっただけでも感染が成立してしまう」と認識を改める必要があると強調した。

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武漢研究所“コロナウイルス製造”英紙衝撃の報道! 近く論文発表「実験室の操作でしか得られない痕跡」 識者「国際的に懸念すべき資料あるというアピールに」

https://news.yahoo.co.jp/articles/986987b561aa9c9c02ec20ab2e5bb14ddd6c5897

2021/6/1(火) 16:56 夕刊フジ

 新型コロナウイルスの「起源」を突き止める動きに、新たな展開だ。英紙デーリー・メール(電子版)が、「新型コロナウイルスは中国・武漢の研究所で実験室で作成された」などと主張する論文を独自入手し、報じたのだ。論文は、英国とノルウェーの研究者によって執筆され、近く国際学術誌に掲載されるという。ジョー・バイデン米大統領が情報機関に追加調査を指示したことで、中国科学院武漢ウイルス研究所からの漏洩(ろうえい)説が再燃しているが、さらに注目が集まりそうだ。  デーリー・メールが28日以降報じている論文は、英ロンドン大学セントジョージ校のアンガス・ダルグリッシュ教授と、ノルウェーのウイルス学者、ビルガー・ソレンセン氏が共同執筆したもの。  両氏は、ワクチン開発のために新型コロナウイルスのサンプルを分析した際、実験室の操作でしか得られない「ユニークな痕跡」を発見したと主張している。  論文によると、新型コロナウイルスは、自然界に存在するウイルスに人為的に手を加える「機能獲得研究」という研究過程で中国の研究者によってつくられたといい、中国の洞窟に生息するコウモリから発見された天然のコロナウイルスに、新たな「スパイク」を継ぎ足して、致命的で感染力の高いウイルスに変異させたと主張している。  論文では、ウイルスを操作した痕跡として、ウイルスのスパイクに正電荷のアミノ酸が4つ並んでいる「極めて珍しい」構成が見つかったことや、新型コロナには信頼できる「自然的な先祖」がいないとも指摘し、武漢研究所から流出した可能性が高いとしている。  論文は近く、国際学術誌「QRBディスカバリー」に掲載される予定だという。  新型コロナの起源をめぐっては、バイデン米大統領の声明でも武漢研究所からの流出説は否定できないとされており、米国や英国の情報機関が再調査に乗り出している。  米国政治や国際政治に詳しい福井県立大学の島田洋一教授は「これまでは、ドナルド・トランプ前米政権が『漏洩説』を主張し、反トランプの主流メディアが『極端な議論』として一蹴する論調を展開してきた。バイデン政権も、これを尊重する姿勢を打ち出したことで、米メディアの中でも従来の態度を反省する意見も出てくるほどだ。中国側は『米国の陰謀論』と主張してきたが、英国でも報じられ、米国単独の陰謀論ではないことが明確になったのでインパクトがある。国際的にも懸念すべき資料があるというアピールになるだろう」と語っている。

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社会問題

「コウモリが手袋かんで破れた」武漢研究所が削除した映像あった

https://news.yahoo.co.jp/articles/85b26f158212b9b08fa5379fecfdd52dbb21a94e

2021/6/3(木) 9:41 朝鮮日報

 新型コロナウイルスの起源(発生地)が中国・武漢市の研究所だという疑惑が全世界に再び広がっている中、新型コロナ発生前に武漢ウイルス研究所(WIV)の科学者たちがきちんとした防護具のないまま、素手でコウモリを扱っていてかまれる様子が含まれている国営放送局・中国中央テレビの映像にあらためて注目が集まっている。 ■「新型コロナに対する不安」韓国が世界14カ国で1位、日本は?  米紙ニューヨーク・ポストは28日(現地時間)、WIVの研究者が手袋やマスクなどの保護具を着用せずにコウモリとその排せつ物を扱う様子が映る中国中央テレビの映像を公開した。  2017年12月29日に中国で放映されたこの映像で、半袖・半ズボン姿の研究者たちは、手袋以外は保護具を着用しないまま、感染性が高いコウモリの排せつ物を採取した。  同研究室で一部の研究者は手袋を着用しないままコウモリの研究サンプルを受け渡しした。研究室の中で一般的な衣類を着て、頭に保護具をつけていない姿も映像にある。  この映像で、ある科学者は「コウモリが手袋をかみ切って私をかんだ」「針でジャブ(jab)をもらった気分だ」と言っている。この映像にはコウモリにかまれた部分がひどく腫れている写真も登場する。  映像で、研究者たちが素手でコウモリを扱う姿が出ると、番組司会者は「負傷の危険性は依然として存在している」「研究者たちは現場調査前、狂犬病の予防注射を受けた」と説明した。

 この映像は、中国中央テレビが2017年末に放映したものを、1月15日に台湾のニュースが見つけて報道したものだ。台湾のニュースはこの映像がWIV所属の中国の生物学者・石正麗Shi Zhengli)氏の昇進を祝うために製作・放映されたと紹介した。この映像の題名『13年根気強く追跡した中国の科学者、SARS(重症急性呼吸器症候群)の震源地を訪問』だ。「バットウーマン(Bat Woman)」として知られている石正麗氏は、新型コロナウイルス流出の責任者として名前が挙がっている人物だ。  この映像の公開で、新型コロナ発生地が中国のWIVであるという疑惑がいっそう強まっている。スコット・ゴットリーブ元米食品医薬品局(FDA)局長は30日(現地時間)、CBS放送で「新型コロナが中国の武漢のウイルス研究所から発生したことを証明する状況はますます増えている」と語った。  2019年11月にWIVの研究員3人が未知の病にかかったという内容が含まれていたことが、最近の米国情報報告書で明らかになると、ジョー・バイデン大統領は米国の情報機関に新型コロナ発生地を究明するよう指示している。  中国の科学技術を推進するため4年前に公開された映像が、当初の意図とは全く別の角度からあらためて注目されるや、中国中央テレビは関連記事を削除したことが分かった。

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感染症ニュース 社会問題

大阪は「何を間違えた」のか…第4波で「かつてない医療危機」に陥った大阪府、見えてきたコロナ対策での「誤算」

https://news.yahoo.co.jp/articles/669b7373a41d27b90f9f9c05440c43faccd1b78e

2021/5/29(土) 14:21 8カンテレ

第4波で重症患者が「病床数を上回る事態」に

新型コロナウイルスの感染拡大第4波で、大阪府では、重症患者が確保した重症病床を超える初めての事態に陥りました。 【動画で見る】大阪の医療危機なぜ?キーパーソンが語る「実情」カンテレ「報道ランナー」

取材をすると大阪のコロナ対策のある誤算が見えてきました。

【大阪府・吉村洋文知事】 「今これだけ病床がひっ迫している中で感染が再拡大すれば対応できない状況になってきます。そうなってからでは遅い」 緊急事態宣言の再延長を国に要請した大阪府。 背景には、苦い経験があります。 新型コロナウイルス感染拡大の第3波のピークが過ぎた今年2月時点で、大阪府が確保していた重症病床は、224床。 しかし、その翌月から始まった第4波で初めて確保していた病床を重症患者が上回る事態になったのです。 かつてない医療危機は、なぜ起きたのか。 大阪府のコロナ対策のキーパーソンである健康医療部の藤井部長に話を聞きました。

想定以上に膨らんだ「重症患者」

カンテレ「報道ランナー」

【大阪府健康医療部・藤井睦子部長】 「400人を上回る重症患者が発生する想定をしていなかったのかと言われれば、それは想定していなかった」

大阪府では、コロナ患者の症状によって受け入れる病院を分ける方針を取りました。 重症の患者を治療するのは、高度な医療に対応する設備がある大学病院など。 中等症の患者は、呼吸器内科などがあるなど、地域の比較的大きな病院。 軽症や無症状で、基礎疾患がない人などは、ホテルや自宅で療養してもらうことにしました。 しかし、重症病床がいっぱいになったことで、影響は全体へと広がっていったのです。 この時に、重症患者を受け入れていた病院は、どうなっていたのか。

第4波は…重症化のスピードが速い

大阪医科薬科大学病院。 人工呼吸器や人工心肺装置・ECMOでの治療が必要な重症患者を受け入れています。 4月、大阪府からの緊急要請を受け、10床から14床に増やしましたが、ベッドは常に埋まり、空けばすぐに別の患者が入ってくる状態でした。 第4波では、これまでとは明らかに違う点がありました。 【大阪医科薬科大学病院・南敏明病院長】 「重症化のスピードが速い。いったん重症化したら1~3波に比べて非常に治るのに時間がかかる」

症状が回復するのに時間がかかり、病床をなかなか空けることができなかったと言います。 さらに、変異ウイルスは重症化するスピードが早く、自宅で入院を待っている間に症状が悪化した患者が、次々と運ばれてきました。

【南 病院長】 「今まである程度中等症の病院で輸液されて、それでも肺炎が良くならないという形で運ばれてきたというのでなくて、来た時からさらにワンランク進んだ重症な状態でくる患者も多い」 早めに入院し、適切な処置を受ければ、重症化を防げる可能性が高まりますが、一体なぜ、できなかったのか。 4月22日時点で、大阪府では軽症・中等症患者に確保している1798の病床に対して入院していた患者は1436人。カンテレ「報道ランナー」

なぜか2割にあたる300床以上が空いていました。

病床に余裕あっても…人員が不足

堺市の耳原総合病院。 軽症や中等症の患者のみ20人ほどを受け入れていました。 しかし、大阪府は、重症病床がいっぱいになったため、患者が重症化しても転院させずに、治療を継続するように要請します。 【看護師】 「酸素ボンベもらっていいですか?」 【看護師】 「サーチ(酸素飽和度)いくつですか?」 【看護師】 「90!」 重症化した患者は、病院の集中治療室ICUで治療を継続しましたが、中等症患者の4倍ほど看護師が必要でした。カンテレ「報道ランナー」

重症化した患者の治療を続けた結果、人手が不足し、中等症病院も患者を受け入れることができなくなったのです。

――Q:中等症の病床は実際に(大阪府が)発表していた病床数よりも、実数は少なくなっていた? 【大阪府健康医療部・藤井睦子部長】 「はい、そういう認識です。中等症患者を1人とってもらうのと、重症患者を1人治療継続してもらうのは、そこにかかるマンパワーが全く違うので、多くの中等症病床が運用できなくなることが起こっていた」 感染者のうち、入院できた人の割合は、4月27日時点で、全国最低の10.5%まで低下。 自宅で療養している人は、最大で1万8000人を超えました。

【藤井部長】 「結果として入院していただける患者の割合が非常に低くなってしまったということで、早期に治療していただくことで重症化を防ぐ循環を生むのが、本来は重要だった」

病床運用での「新たな構想」も

重症化を防ぐアプローチが足りなかったと説明した藤井部長。 今後どのような備えが必要かはこれから協議すると話しながらも、中等症から重症まで一体で治療する病院を増やす構想を明らかにしました。 【藤井部長】 「中等症までしか診れませんという病院になると、そこで挿管対応が必要かというのは重症病院での判断になる。重症病院に転院してもらったが結果として挿管せずに治療が可能だったという事例もある。そこが同じ院内だったら連携して一体的に運用していただけるということで今後重要な機能になると思っている」 ただ、大きな病院にさらなる負担がかかるため、どこまで協力を得ることができるのか、そして、どこまで病床を増やすことができるのか、まだ見えていません。 これまでの教訓を生かすためには、多くの課題をクリアする必要があります。

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コロナ変異株に新名称、アルファなどギリシャ文字に WHO決定

https://news.yahoo.co.jp/articles/1017dd19614c03cdce2c25d0537376ab306f47ba

2021/6/1(火) 5:47配信 ROUTERS

[ジュネーブ 31日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は31日、「懸念される」新型コロナウイルス変異株4種類の名称について、ギリシャ語のアルファベットを使用すると発表した。 今後は、英国株はアルファ、南アフリカ株はベータ、ブラジル株はガンマ、インド株はデルタとなる。 これまでは「B.1.351」といった科学的な名称が使われていたが、複雑すぎるとの批判が上がっていた。WHOはまた、ウイルスが最初に検出された国や地域の名称を用いることで、マイナスのイメージを植え付けたくないと説明した。 ギリシャ神話の神の名前なども候補に上がっていたものの、多くがブランドや社名などに使用されていることもあり、見送られた。

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コロナ責任者に土肥美智子医師 東京五輪日本選手団

https://news.yahoo.co.jp/articles/437f3c02ddb60c4f783ea6551cc1b3bac69fa183

2021/5/29(土) 19:28 KYODO

 日本オリンピック委員会(JOC)が東京五輪日本選手団の「新型コロナウイルス対策責任者」に、国立スポーツ科学センター(JISS)の土肥美智子医師(55)を充てることが29日、複数の関係者への取材で分かった。既に就任の承諾を得ているという。6月の理事会で報告される見通し。  コロナ対策責任者は、東京五輪に参加する各国・地域のオリンピック委員会(NOC)など各組織に指名が義務づけられている。感染対策の規則集「プレーブック」に基づき、選手団の行動管理の責任を負う。大会組織委員会、保健当局に対応する窓口となり、陽性者が出た場合に濃厚接触者の特定などにも関わる。

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「コロナは人工的」の主張、フェイスブックは今後削除せず

https://news.yahoo.co.jp/articles/3d10134eb9068d00767b841ccedeca64f3f49bdd

2021/5/28(金) 7:37 CNN.co.jp

ニューヨーク(CNN Business) 米フェイスブックは新型コロナウイルスが人工的に作られたとの主張について、今後は自社プラットフォームから削除しない方針を明らかにした。 バイデン米大統領はこれより前、新型コロナ感染症の起源をめぐる調査を強化するよう情報機関に指示していた。 フェイスブックの広報は26日遅くにCNN Businessに寄せた声明で、「新型コロナ感染症の起源に関する進行中の調査を踏まえ、公衆衛生の専門家と協議の上、今後は新型コロナ感染症が人工的に作られたとする主張を当社のアプリから削除しないことにした」と述べた。 そのうえで「当社はパンデミック(世界的大流行)の性質の変化に対応し、新たな事実や傾向の出現に伴い定期的に規約をアップデートするため、引き続き保健衛生の専門家と協力している」と説明した。 バイデン氏は26日、新型コロナウイルスの起源を90日以内に調査するよう当局者に指示したことを明らかにした。これに先立ち米情報機関の報告書で、中国の武漢ウイルス学研究所の研究者数人が2019年11月に体調不良を訴え、入院を余儀なくされていたことが判明。新情報の判明を受け、同ウイルスの起源について一段と踏み込んだ調査の実施をバイデン氏に求める声が改めて高まっていた。 フェイスブックは今年2月、「世界保健機関(WHO)を含む主な保健組織と協議」した結果、今後は同ウイルスが人工的に作られたとの主張を削除すると発表した。フェイスブックはワクチンに関する誤情報を拡散させる投稿や、公衆衛生当局者によって虚偽と指摘された他の主張も削除している。 今回の方針変更については政治ニュースサイト「ポリティコ」が最初に報じた。

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新型コロナ空気感染の可能性、WHOも認める-科学者の主張受け入れ

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab98cee8f0aa12d3dad0b92af0c6b9d283333793

2021/5/17(月) 15:43 Bloomberg

(ブルームバーグ): 新型コロナウイルスの空気感染の可能性を多くの研究者は1年余りにわたって論じてきたが、世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)などの保健当局もそうした可能性を受け入れ始めている。

姿勢の変化は明確な兆候を受けたもので、科学者は1800年代に流行したコレラの主な感染源が不衛生な下水だったと判明したことで上下水道の整備が進んだ例を挙げ、換気システムの改善を呼び掛けている。

オーストラリアのブリスベンにあるクイーンズランド工科大学のリディア・モラウスカ教授(地球・大気科学)率いる研究者グループはサイエンス誌に14日掲載された論文で、屋内の空気をより清潔にすれば、新型コロナ対策になるだけでなく、米国で年間500億ドル(約5兆4700億円)余りのコストにつながるインフルエンザや他の呼吸器感染症への罹患(りかん)リスクを最小限に抑えられると指摘。病原体や関連疾患、生産性低下を回避することで、建物の換気・ろ過システムの改修コストを相殺できると主張した。

同大でWHOと提携する空気質・健康センターを統括するモウラスカ氏はズームで、「蛇口からきれいな水が出てくる」のと同じように、屋内の空気は「清潔で汚染物質や病原体を含まないものであるべきだ」と述べた。

論文を執筆した14カ国の科学者39人は屋内換気システムの改善で感染を防止できるとの普遍的な認知が必要だと訴え、空気感染する病原体に関する項目を屋内空気質ガイドラインに盛り込むことなどをWHOに要請した。

新型コロナウイルスは気道内で増殖し、呼吸や会話、歌、せき、くしゃみの際に感染者の鼻や喉から放出されるさまざまなサイズの粒子となって拡散される。

目に見える唾液の飛沫など大きな粒子は急速に落下し、地面や付近の表面に付着するが、最も小さく肉眼では見えないエアロゾル粒子は湿度や気温、気流次第でさらに遠くに運ばれ、より長く空中にとどまる可能性がある。問題になっているのはこのエアロゾル粒子だ。

結核やはしか、水痘などの空気感染は汚染された食品や水を通じて感染する病原体より追跡が難しいものの、過去1年4カ月にわたる研究でエアロゾルが流行性ウイルスの拡散に果たす役割が裏付けられた。

モウラスカ氏らは昨年7月の公開書簡で、換気の回数を増やし、ウイルスが含まれている可能性のある空気を屋内で再循環させないようにするなど、追加の予防措置を認めるよう当局に求めた。

WHOはその後、少なくとも2度ガイダンスを変更したが、新型コロナ感染は「主に通常は1メートル以内の近距離にいる人々の間」で起きるとの立場を維持している。

原題:Covid Is Airborne, Scientists Say. Now Authorities Think So, Too(抜粋)

(c)2021 Bloomberg L.P.

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コロナワクチン接種者同士はマスク不要

米CDCがガイドライン発表

https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0309535589/

2021年03月09日 18:25 medical tribune

 米疾病対策センター(CDC)は3月8日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種を完全に済ませ、2週間経過した人(以下、接種完了者)における行動・活動再開に関するガイドライン(GL)を発表した。CDCによると、接種完了者同士が少人数で会合する場合はマスク着用もソーシャルディスタンシングも不要だという。

推奨事項は今後も更新

 最新のエビデンスに基づく今回のGLは、SARS-CoV-2ワクチン接種後の人を対象とした初のもので、接種完了者同士、また接種完了者と未接種者の会合や訪問についての推奨事項などが含まれている。ロックダウンやソーシャルディスタンシングを強いられるコミュニティーにおいて、日常生活に戻るための第一段階となる。CDCは「接種完了者が増加し、さらなるエビデンスが集積された場合、これらの推奨事項を更新する」としている。

<推奨事項>
・接種完了者同士の少人数であれば、室内でマスクを着用せずに6フィート(約180cm)のフィジカルディスタンシングなしで会合してもよい
・接種完了者は、同居者以外の1世帯のみであれば未接種の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)低リスク者とマスクを着用せず会合してもよい
・接種完了者は、COVID-19患者と接触しても、無症状であれば検疫や検査を避ける

大多数の接種完了が必要

 CDCは、米国内でのワクチン接種は進んでいるものの、接種完了者は全米人口の9.2%にすぎないと推定している。CDCは「GL策定は今後に向けた新たな一歩であるが、COVID-19拡大防止対策を広く解除するには、人口の大多数が接種を完了する必要がある」とし、それまでは未接種の人々を保護するためには、引き続き拡大防止対策を遵守することが重要だとしている。

 また、接種完了者であっても複数の未接種者が存在する公共の場や、重症化リスクがある人と会う場合には、マスクを着用しフィジカルディスタンシングを取るなど、以下の公衆衛生対策の継続を推奨している。

●ぴったり合うマスクを着用する
●同居者以外とは6フィート以上の距離を取る
●中・大規模の対面の会合を避ける
●COVID-19の症状が発現した場合は検査を受ける
●職場では雇用主によるガイダンスに従う
●CDCおよび米国保健福祉省の旅行要件と推奨に従う

 CDC所長のRochelle P. Walensky氏は「接種完了者は室内で幾つかの活動が再開できるが、公共の場では予防対策を継続する必要がある。COVID-19の研究が進みワクチン接種者が増えるにしたがって、接種完了者がより多くの活動を安全に再開できるよう、われわれは今後もGLを提供していくつもりだ」と述べている。

(慶野 永)