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コロナワクチン製造10倍超に タカラバイオの仲尾社長、PCR検査試薬も8倍に増やす方針

https://news.yahoo.co.jp/articles/7deb4b45622aeac31a86a5b043d6b5d527f9bde5

2021/2/21(日) 20:01 京都新聞

 タカラバイオの仲尾功一社長は、滋賀県草津市内の本社に備える新型コロナウイルスのワクチン製造能力を、今秋にも現行の10倍以上に拡大する方針を京都新聞社の取材に明らかにした。政府が医薬品メーカーなどに支給するワクチン生産体制整備の補助金を活用し、供給体制を一気に増強する。 【写真】タカラバイオのPCR検査キット  仲尾社長は「経済の安全保障の観点から、ワクチンやPCR検査試薬の製造を国内で完結させることには意義がある」と強調。厚生労働省の補助金を活用してワクチン生産能力を増強するとし、「精製工程をどれだけ効率化できるかにもよるが、現在の10倍以上の規模になるだろう」と述べた。  同社は大阪大発バイオベンチャー、アンジェス(大阪府茨木市)が開発する新型コロナのDNAワクチンの量産を担う予定で、4月までに当初想定で20万人分の量産体制を整えるとしていた。アンジェスは現在、DNAワクチンの臨床試験(治験)を進めている。  一方、仲尾社長は、アンジェスとは別のワクチン開発計画にも携わっていることも初めて明かした。政府は米ファイザーなど欧米メーカー製ワクチンの接種を近く始める予定。タカラバイオは国内での安定供給に向け、将来的に複数のワクチン生産を担う可能性もある。  また、コロナ感染の有無を判定するPCR検査試薬について、国内の生産能力を今夏にも現行の8倍となる月800万検体分に増やす方針も示した。経済産業省の補助金を含めて約10億円を本社の設備増強に投じ、中国・大連工場に集中していた製造体制を分散する。  昨春の感染「第1波」の際、国内で海外産試薬が品薄になったことも踏まえ、国内向けの供給体制を強化する。試薬はノロウイルスや豚熱など幅広い感染症に活用できるため、「コロナ後」の新たな感染症の流行にも備える。

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新型コロナワクチンの副反応の報道をどのように捉えればよいのか

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210221-00223746/

2021/2/21(日) 12:43

忽那賢志 | 感染症専門医

医療従事者に新型コロナワクチンの接種が開始されました。

同時に副反応に関する報道も出てきています。

こうした副反応に関する報道を私たちはどう捉えればよいのでしょうか。

新型コロナワクチン副反応についての報道

2月17日から医療従事者への新型コロナワクチン接種が始まりました。

それに伴い、厚生労働省から副反応が疑われる事例に関する報告も出ています。

テレビや新聞でもこの副反応に関するニュースが報道されています。

ワクチン接種後、副反応疑い2例 初報告、じんましんと悪寒

厚生労働省は20日、新型コロナウイルスのワクチン接種後に、副反応の疑いがある報告が2例あったと発表した。内訳はじんましん1件、悪寒1件。副反応疑いの報告は初めて。

とのことで、軽微な副反応であったようです。

また、このような報道も出ています。

ニュースの見出しに「ワクチン接種後死亡0.003% 米国内で1170件」とあります。

これだけを見ると「ワクチン接種のせいで1170人が死んだのか・・・怖いワクチンだ」と思ってしまいそうです(報道する側にもそのような意図が見え隠れする気がします)。

しかし、実際にはこの1170人の方はワクチン接種をした後に亡くなったというだけで、ワクチン接種と関連があるかどうかは不明です。

例えばアメリカの高齢者施設では2021年1月18日までにワクチン接種後に129人の高齢者が亡くなられたと報告されていますが、これは平時に高齢者施設で亡くなられる方と比べて多いわけではなく、この129人もワクチン接種との因果関係はないだろうと結論付けられています。

というわけで、前者の蕁麻疹や悪寒の報告は新型コロナワクチンによる副反応の可能性が高いと考えられますが、後者の死亡はおそらく関係ありません。

今後このような新型コロナワクチンの副反応に関する報道が「本当にワクチンと関連のあるもの」と「おそらく関係ないもの」とがないまぜになり、流れてくるものと思われますが、そうした報道を私たちは正しく解釈しなければなりません。

副反応、副反応の疑い、有害事象の違いは?

ワクチン接種による効果、副反応、有害事象の関係(第51回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料3を参考に筆者作成)
ワクチン接種による効果、副反応、有害事象の関係(第51回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料3を参考に筆者作成)

新型コロナワクチンは、発症予防効果や重症化予防効果を期待して接種します。

しかし、ワクチン接種は体内に異物を投与することで免疫反応を誘導し、感染症に対する免疫を付与することを目的として行われるため、効果だけでなく副反応も起こります。

例えば、接種後にアナフィラキシーを起こしたり、接種部位が腫れることがありますが、これは副反応と考えられます。

では「接種した次の日に熱が出た」という場合はどうでしょうか。おそらく副反応だと思いますが、もしかしたら接種する前に何らかの感染症に感染していたのかもしれません。完全にワクチン接種のせいだとは言えません。

さらに「接種した次の日にクモ膜下出血になった」という場合はどうでしょうか。たぶんワクチン接種は関係ないだろうと思いますが、100%否定することはできず、ワクチンが惹起する免疫反応が何らかの影響を及ぼした可能性は「ゼロではない」となります。

こうした「副反応の可能性が高いもの」も「副反応の可能性が極めて低いもの」もどちらも同じ「副反応疑い」として報告されることになっています。

これはワクチン接種の透明性を保つ上で非常に大事なことですし、実際に今後報告される稀な重篤な副反応を検出することに役立ちます。

そうした事情から、今後、日本国内でも「ワクチン接種後に死亡」という事例が「副反応疑い」として報告されることになりますが、それをそのまま「ワクチンのせいで死んだ」と捉えてはいけません。

大事なのはその頻度です。

例えば、65歳以上の高齢者は1年間に123万人亡くなっています(平成30年人口動態調査)。

つまり、1日当たり約3400人の高齢者の方が亡くなられています。

今後、高齢者にワクチン接種が進んでいけば、因果関係はなくともワクチン接種後に亡くなられる方は必ず出てきますが、その数が「ワクチン接種をしていない高齢者」と比べて明らかに多いのかどうか、を慎重に評価する必要があります。

先のアメリカの事例だけでなく、ノルウェーでも同様にファイザー社の新型コロナワクチンを接種後に1月26日までに33人の高齢者が亡くなられたものの、接種との因果関係はないと判断しており、末期患者への接種については個々の患者のメリットとデメリットを考慮して検討すべきだが接種方針は変更しないと公表しています。

副反応は一定の割合で起きることが分かっている

ファイザー社の新型コロナワクチンを接種した後の、1回目と2回目の副反応の頻度(CDC. COVID-19 vaccine safety update.January 27, 2021)
ファイザー社の新型コロナワクチンを接種した後の、1回目と2回目の副反応の頻度(CDC. COVID-19 vaccine safety update.January 27, 2021)

副反応がどれくらいの頻度で起こるのか、事前に知っておくことは重要です。

アメリカ合衆国では2021年1月24日までに1200万人以上の人にファイザー社のワクチンが接種されており、v-safeというワクチン副反応トラッカーに報告された副反応についてCDCから発表されています。

この報告によると、接種部位の痛みが最も頻度が高く(67.7〜74.8%)、だるさ、頭痛、筋肉痛、寒気、発熱、接種部位の腫れ、関節痛、吐き気などがみられるようです。

これはインフルエンザワクチンと比べてもかなり副反応の頻度が高いと言えます。

接種した翌日には体調不良で仕事を休まざるを得ない、という人も多く出そうです。

また1回目よりも2回目の方が、それぞれの副反応が起こる頻度は高くなるようです。

接種後にこうした副反応が出ることは、ある程度想定範囲と考えておきましょう。

アナフィラキシー反応が起こる頻度(筆者といらすとや作成)
アナフィラキシー反応が起こる頻度(筆者といらすとや作成)

最も懸念される副反応はアナフィラキシーなどのアレルギー反応です。

実際にアナフィラキシー反応がどれくらいの頻度で起こるのかについてですが、アメリカで約1000万人に1回目の接種をしたところ50人にアナフィラキシー反応が起こった、とのことです。つまりおよそ20万人に1人にアナフィラキシー反応が起こる計算になります。

アナフィラキシーの原因と考えられているのは、両方のワクチンに含まれているポリエチレングリコール(PEG)と呼ばれる物質であり、CDCはPEGやポリソルベートなどのPEG誘導体にアレルギーのある人はmRNAワクチンの接種を控えるよう推奨しています。

また、アナフィラキシー反応を起こす人ではサルファ剤や卵などなんらかのアレルギーがあったり、過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人で多くみられることが分かっています。

前述のアナフィラキシーを起こした50人についての詳細を見てみると、

・女性が47人(94%)

・74%の人で接種後15分以内、90%の人で接種後30分以内にアナフィラキシーが出現

・40人(80%)は過去にアレルギーを指摘されていた

・12人(24%)は過去にアナフィラキシーを起こしたことがあった

とのことですので、何らかのアレルギーがある人はワクチン接種後30分程度は特に慎重に様子を見るようにしましょう。

なお、アナフィラキシーを起こした方々は皆さん退院されており、迅速に、適切に対応すれば命に関わることはほとんどありません。

アレルギーをお持ちの方もワクチン接種ができないわけではありませんので、ぜひかかりつけ医に相談してみてください。

正しい知識をもってワクチン報道を評価しよう

ワクチン接種は効果と副反応を天秤にかけた上で接種をするかどうか判断するものであり、100%の安全性を求めることはできません。

また、ワクチン接種による効果は目に見えにくい一方で、副反応は認識されやすく、ちょっとした副反応のニュースも大きく報道されます。

副反応の種類や頻度などをよく知った上で、本当にワクチンに関連した副反応なのかどうかを正しく判断できるようにしましょう。

各メディアに置かれても、この点を十分にご認識いただいた上で、扇動的な報道にならないようにお願いしたいところです。

忽那賢志感染症専門医

感染症専門医。2004年に山口大学医学部を卒業し、2012年より国立国際医療研究センター 国際感染症センターに勤務。感染症全般を専門とするが、特に新興再興感染症、輸入感染症の診療に従事し、水際対策の最前線で診療にあたっている。『専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話』3月3日発売ッ! ※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。本ブログに関する問い合わせ先:skutsuna@hosp.ncgm.go.jp

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2人にワクチン副反応の疑い 厚労省が発表

https://news.yahoo.co.jp/articles/a2cd08a2d641e8e3ce8c25b406988757cc06ac68

2021/2/21(日) 7:59 日テレNEWS24

新型コロナウイルスのワクチンを接種した医療従事者2人に、副反応の疑いのあるじんましんなどが見られたと厚生労働省が発表しました。専門家は「冷静に捉えて」と話しています。 厚労省によりますと、「副反応の疑い」があるとして医師から報告があったうち、1人は19日、富山労災病院で、接種後にじんましんが出ましたが、回復したということです。 もう1人は、別の医療機関で、19日、接種後に悪寒やふるえが見られ、強いアレルギー反応であるアナフィラキシーと報告されましたが、回復し、症状名が訂正されました。 「副反応の疑い」の報告は初めてですが、ワクチンとの関連はまだ確定していません。ワクチンは、新型コロナウイルス感染症の発症を防ぐ一方、副反応がみられることがあります。 医薬基盤・健康・栄養研究所 保富康宏氏「今回のじんましんというのは(副反応の)中の一番いわゆる起こりやすいもので、完全に、メーカー側も承認した側もこれはもう想定内の話ですので、多分、世界的にもたくさん出ていると思いますけど、さしたる問題として誰もわざわざ報告はしてないというのが現実だと思います。それ(じんましん)が出て動けなくなるなんてことになると、今度はアナフィラキシーという話になりますので、それではないただのじんましんということであれば、冷静に捉えればいいと思います」

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コロナ死亡例98.9%減少 ファイザー製2度接種で イスラエル

https://news.yahoo.co.jp/articles/cdf585d8fa911c473bab1cdb8c5fbf08f120b7bb

2021/2/21(日) 6:26 JIJI.COM

【イスタンブール時事】イスラエル保健省は20日、新型コロナウイルスによる死亡例が米ファイザー社製のワクチンを2度接種することにより、98.9%減少したとする調査結果を発表した。  現地メディアが伝えた。  保健省の調査は2月中旬の時点で、1月末までに2度目の接種を終えた人々と、ワクチン未接種の人々を比較した結果という。発症率全体については95.8%低下した。  イスラエルではこれより先、国民が加入する保健維持機構(HMO)がワクチンについて高い有効性が認められることを明らかにしていたが、保健省としてもこれを確認した形だ。 

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「5-ALA」は新型コロナに効果 “夢の新薬”誕生の可能性も

https://news.yahoo.co.jp/articles/b972577fad261b0b73678077b4277d820e28f07d

2021/2/22(月) 11:31 デイリー新潮

「5-アミノレブリン酸(5-ALA)」という、赤ワインや納豆といった発酵食品緑黄色野菜に多く含まれるアミノ酸をご存じだろうか。2月9日、長崎大学とネオファーマジャパン株式会社が、培養細胞の感染実験において5-ALAが新型コロナウイルスの増殖を100%抑制したと発表したことで、にわかに注目を浴びているのだ。

 5-ALAの研究がより進めば、新型コロナの予防薬としても重症患者を含めた治療薬としても、さらに後遺症に対しても効果が期待されるという。研究の指揮をとる長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科の北潔教授は、すでに3年前、「モダンメディア」という医療従事者向けの専門誌に、多くの国を巻き込む感染症の危険性を《先進国といえども安心はできない。空路の拡大とスピードアップによる人やモノの移動の著しい増加、感染症に対する関心の低下、気候・環境の変動などにより、世界中が危険に曝されているのである》と、今の状況を予見するかのような警告を発していた。 「東京は連日、新規感染者が500人を切ったという報道がされていますが、日本以外の先進国、そして南アメリカや中東諸国、アフリカまでも新型コロナの大きな被害を受けています。これほど人・モノの動きがある中では、自国の感染者の減少に目を向けるだけではなく、世界全体が安心安全な状況にならなければなりません。  コロナは天然痘のように、完全に撲滅するということはできません。だからこそウィズコロナではなく、感染しても対応でき、脅威を感じることのないアフターコロナという世の中にしなければと思っています」

マラリアに効くのと同じ原理

コロナの治療薬となるか。粉末状の5-ALA(写真提供・ネオファーマジャパン)

 もともと北教授は2009年から、抗マラリア剤として5-ALAの開発研究を進めていた。新型コロナの感染拡大が懸念されていた昨年1月には、新型コロナの遺伝子の中に、マラリア原虫(病原体)と同じグアニンという塩基が4つ集まった「G4構造」と呼ばれる配列が複数あることに気付いていた。 「そこで、マラリアに効いているのと同じ原理で、5-ALAはコロナウイルスの増殖も止められるのでは、と考えたのです。私自身はウイルスの専門家ではありませんので、長崎大学にある熱帯医学研究所の森田(公一)所長とエボラ出血熱などの研究をしている安田(二朗)教授に協力を仰ぎ、2月にプランを立てて3月から実験をスタートし、5月にはポジティブデータが出ました」  5-ALAとはどのような物質なのだろうか。 「5-ALAはタンパク質の構成成分ではないアミノ酸で、17歳頃をピークに減少していくものの、我々の体でも作られている非常に安全性の高い物質です。  摂取すると体の中でいくつかの過程を経て、『プロトポルフィリン』ができ、それに鉄が結合すると血中のヘモグロビンを合成する『ヘム』になります。これは細胞内のエネルギー工場といわれるミトコンドリアも必要としている成分です。  そのため、5-ALAをサプリメントとして摂ることで代謝が上がり、疲労感が取れて元気になったり、糖を燃焼してエネルギーに変える力を高めるので、糖尿病予備軍の人は血糖値が下がったり、まだメカニズムはわかっていませんが、精神的な落ち込みが軽減されるという効果もあります。尿となってすぐ排出されるため、蓄積して後遺症をもたらすこともありません」

 5-ALAは厚生労働省の基準で、「食品」に分類されるサプリメントに過ぎないが、「治療薬」と認定されれば大きな効果が期待される。その作用メカニズムとは?  「現在の段階では、2つのシャーレの培養細胞にコロナウイルスを振りかけると、何もしない方はウイルスが増殖しますが、5-ALAを一緒に入れれば、増殖を完全に阻害することがわかっています。もちろん、人体に有効なのかが重要です。  新型コロナを予防するという点では、5-ALAの産物であるプロトポルフィリンやヘムが、ウイルスのスパイクタンパク質(ウイルスにある突起物のような部分)に結合すると、ウイルスが受容体を認識できなくなり、細胞への侵入を防ぎます。予防内服により、新型コロナで大きな問題になっている、発症する数日前から周囲にウイルスをまき散らすことも抑えられると考えられます。  マラリアでも見られるG4構造に、プロトポルフィリンやヘムが結合することはすでに知られていますが、5-ALAの産物のヘムなどが同じようにウイルスの遺伝子を複製したり、転写したりすることを阻害するので、患者に投与すれば “治療”になります。  現在、25人ずつ5-ALAを摂取させるグループとそうではないグループに分け、臨床研究を行っています。対象は軽症と中等症の患者のみですが、実は重症患者にこそ投与したいと思っていました。しかし、ルールがあって難しい。それでも、医師の裁量で重症患者に投与して症状が改善された例もあり、すでに論文も投稿されています。これはヘムが過剰に合成されると分解酵素が産生され、抗炎症作用を誘導するため、免疫系の暴走であるサイトカインストームや肺の炎症を抑制するためと考えられます。  さらに言えば、ミトコンドリアを活性化することでエネルギー代謝を活発にすることから、後遺症にも効果があります」

安全、安定、適切価格

「ネオファーマジャパン」袋井工場(写真提供・ネオファーマジャパン)

 今、市中感染が広がっていると言われる変異種にも、「一部効きが悪くなる可能性もある」(北教授)とはいえ、効果を発揮する。体に対する高い安全性や経口で摂取できるという容易さに加え、5-ALAはほかにも利点がある。世界中で大量生産できるのは、静岡県にある「ネオファーマジャパン」の袋井工場だけだが、すでに多量の備蓄があり、安定供給が確保できるのだ。 「市販のサプリメントは、1カ月分で5000円ほどですが、ワクチンに比べ低価格で提供できます。人体への効果が認定され、アメリカやイギリス、ブラジル、メキシコといった大きな被害を受けている地域にも供給されることを願っています。加えて、室温で数年間も保存できるほど高い安定性があります」  非の打ちどころがないように思えるが、配慮しなければならないのが、遺伝性の病であるポルフィリン症だ。日本人には症例が少ないが、もし今後治療薬として承認されれば、患者が多い欧米への供給に気を付けなければならないという。そしてもうひとつ。 「5-ALAが赤ワインや納豆に多く含まれる、と報じられたことから誤解もあるようですが、赤ワインや納豆は、ほかの食品よりも相対的に見て多く5-ALAを含んではいるものの、サプリメントで1日に摂取する15~25ミリグラムをワインで補おうとすれば、少なくとも9キログラム近くのワインを飲まないといけなくなってしまいます。特定の食べ物で感染を予防できるわけではないので、ご注意ください」  ほとんどの医療従事者や研究者もこの結果を好意的に受け取り、なかには「なんでもっと早く臨床研究をしなかったのか」という声もあったという。 「これから治療薬として認められるため、科学的な検証をしっかり行って、成果を段階的にリリースしていきたいと思っています」  新型コロナから人類を救う治療薬となるのかどうか。臨床研究の結果が待たれる。 デイリー新潮取材班

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効果は? 安全性は? 新型コロナワクチンについて知っておきたいこと Q&Aで医師が解説

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210120-00217893/

2021/1/20(水) 18:00 忽那賢志 | 感染症専門医

新型コロナの世界的な流行の打開策として期待されているワクチン接種が海外では開始されました。

新型コロナワクチンについて、これまでに分かっていること、海外の接種開始後の状況などについてまとめました。

新型コロナのワクチンってどんなワクチン?

mRNAワクチンが効果を発揮する機序(DOI: 10.1056/NEJMoa2034577)
mRNAワクチンが効果を発揮する機序(DOI: 10.1056/NEJMoa2034577)

海外ではファイザー/ビオンテック社が開発したワクチン(BNT162b2)とモデルナ社のワクチン(mRNA-1273)が承認され接種が開始された国が増えてきています。いずれもm(メッセンジャー)RNAワクチンという新しい技術を用いたワクチンです。

これらのワクチンでは、mRNAというタンパク質を生成するために使用する情報細胞を運ぶ設計図が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイク蛋白、つまりウイルス表面のトゲトゲした突起の部分を作る指示を伝える役割を果たしています。

ワクチンが接種されると、mRNAは注射部位近くのマクロファージに取り込まれ、スパイク蛋白を作るように指示します。

その後、スパイク蛋白はマクロファージの表面に現れると、このスパイク蛋白に対する抗体が作られたりT細胞を介した免疫が誘導されることで、新型コロナウイルスに対する免疫を持つことができます。

生きたウイルスはワクチンの中には入っておらず、また遺伝情報を体内に接種すると言っても、それによって人間の遺伝子の情報に変化が加わることもありません。

新型コロナワクチンの効果は?

ファイザー/ビオンテック社、モデルナ社のmRNAワクチンの比較(DOI: 10.1056/NEJMoa2035389、N Engl J Med 2020; 383:2603-2615を参考に筆者作成)
ファイザー/ビオンテック社、モデルナ社のmRNAワクチンの比較(DOI: 10.1056/NEJMoa2035389、N Engl J Med 2020; 383:2603-2615を参考に筆者作成)

どちらのワクチンも「ぱねえ効果」を示しています。

2つのmRNAワクチンは大規模なランダム化比較試験という信頼に足る臨床研究によって、どちらもプラセボ群と比較して90%以上という非常に高い効果が示されています。プラセボというのは偽薬のことで、2つの臨床研究では生理食塩水が注射されています。

ちなみにワクチンの予防効果90%とは、「90%の人には有効で、10%の人には効かない」 または「接種した人の 90%は罹らないが、10%の人は罹る」という意味ではありません。

「ワクチンを接種しなかった人の発症率よりも接種した人の発 率のほうが90%少なかった」という意味であり、言い換えると「発症リスクが、10分の1になる」とも言えます。

では「ワクチンで90%以上の予防効果」というのは、他のワクチンと比べてどうなのでしょうか。

例えば、最も効果が高いワクチンの一つとしては麻疹ワクチンが挙げられ、予防効果は95%と言われています。

一方、インフルエンザのワクチンは、シーズンによっても異なりますが、一般的には50%程度の予防効果です。

新型コロナウイルス感染症はウイルス性呼吸器感染症であることから、一部では新型コロナワクチンもインフルエンザワクチンの予防効果に近いのではないかという予想もされており、ワクチンの承認をする機関である米国食品医薬品局(FDA)は予防効果50%以上を承認の基準にしていましたが、これを大きく上回る予防効果が示されたことになります。

すでに人口の2割がワクチンを1回接種したというイスラエルでは、接種から7日以内に感染が確認されたのが4484人、8日から14日以内が3186人だったのに対し、15日から22日経過した人では、感染者数は353人だったとのことですので、1回の接種でもある程度の効果は見込めるようです。

ワクチンの効果には、感染を防ぐ効果とは別に「重症化を防ぐ効果」も期待されます。

感染を防ぐことはできなくても、ワクチンを接種することで重症化を防げるようになれば、それだけで非常に大きな価値があります。

例えば、インフルエンザワクチンは、接種してもインフルエンザに罹ることはありますが、重症化を防ぐ効果があるとされています。

今回の2つのワクチンでは、

・ファイザー/ビオンテック:重症化した10名のうち1例がワクチン接種群、9例がプラセボ群

・モデルナ:重症化した30名のうち0例がワクチン接種群、30例がプラセボ群

となっており、重症化を防ぐ効果もぱねえと言えます。

「ワクチンを最も必要とする人に、ワクチンが十分効果を発揮するのか」というのも重要なポイントです。

ワクチンを最も必要とする人とは、新型コロナに感染した際に重症化するリスクが高い、高齢者や基礎疾患を持つ方です。

今回のワクチンでは、新型コロナで重症化リスクが高いとされている、高齢者、基礎疾患のある人で効果があるかどうかは非常に重要なポイントですが、ファイザー/ビオンテック社のワクチンは「65歳以上のワクチン有効率94.7%」、モデルナ社のワクチンは「重症化リスク群のワクチン有効率90.9%、65歳以上のワクチン有効率86.4%」と発表されており、重症化リスクの高い人でもぱねえ効果が期待できそうです。

新型コロナワクチンの安全性は?

モデルナ社のmRNAワクチンの副反応 プラセボ群との比較(DOI: 10.1056/NEJMoa2035389)
モデルナ社のmRNAワクチンの副反応 プラセボ群との比較(DOI: 10.1056/NEJMoa2035389)

どちらのmRNAワクチンも基本的には安全性に大きな問題はないと考えられます。

しかし、どんなワクチンであっても100%安全なものはありません。

というかむしろ、軽微はものも含めるとほとんどの人になんらかの副反応は起こるでしょう。

最も頻度が高い副反応は注射した部位の痛みで、どちらのワクチンも6-9割くらいの人で痛みを訴え、特に接種後12~24時間は痛みが顕著なようです。さらに、臨床研究に参加した人の約1%が「重度の」痛みであったとのことで、インフルエンザワクチンなどと比べてもかなり痛いワクチンだと思われます。私が打たれたら泣いちゃうかもしれません。

またワクチンを接種した部位はしばらく赤く腫れ、しこりができることがあります。

だるさや頭痛も比較的一般的な副反応のようですが、高熱が出ることは多くはないようです。

これらの副反応は一般的に数日以内に消失し、解熱薬にも反応します。

一般的に、副反応は高齢者よりも若年者の方が多く、2回目の接種では1回目よりも多くの副反応が起こるようです。

また、こうした副反応は具合の悪い高齢者の方にはときに危険となることもあるようです。

ノルウェイでは、衰弱した80歳以上の高齢者がワクチン接種後に発熱、嘔吐、下痢などの症状を訴えた後に亡くなられる事例が増えていると言われています。

衰弱した高齢者では接種するかどうか慎重に判断した方が良いかもしれません。

アナフィラキシー反応が起こる頻度(筆者といらすとや作成)
アナフィラキシー反応が起こる頻度(筆者といらすとや作成)

最も懸念される副反応はアナフィラキシー反応などのアレルギー反応です。

臨床研究ではワクチン接種群がプラセボ群と比べて特にアレルギーが多いというわけではありませんでしたが、アメリカやイギリスで接種が始まってからアナフィラキシーの事例が報告されています。

アナフィラキシーの原因と考えられているのは、両方のワクチンに含まれているポリエチレングリコール(PEG)と呼ばれる物質です。

アメリカ疾病管理予防センター(CDC)はPEGやポリソルベートなどのPEG誘導体にアレルギーのある人はmRNAワクチンの接種を控えるよう推奨しています。

実際にアナフィラキシー反応がどれくらいの頻度で起こるのかについてですが、アメリカで190万人に1回目の接種をしたところ21人にアナフィラキシー反応が起こった、とのことです。つまりおよそ10万人に1人にアナフィラキシー反応が起こる計算になります。

インフルエンザワクチンなど一般的なワクチンのアナフィラキシー反応の頻度は「100万人に1人」程度とされていますので、それと比べると頻度は高いと言えるでしょう。

しかし、例えばペニシリンという抗生物質では5000人に1人くらいの頻度で重度のアレルギー反応が起こるのと比べると、決して頻度が高いわけではありません。

ペニシリンのアレルギー反応はよく知られていることからニュースにはなりませんが、新型コロナワクチンは世界中で注目されているため、どうしても目立ってしまいますが、冷静にリスクを評価する必要があります。

なお、この21人のアナフィラキシー反応を起こした方のうち17人はサルファ剤や卵などなんらかのアレルギーがあり、うち7人が過去にアナフィラキシーを起こしたことがあったそうです。

71%の人が接種15分以内、86%の人が接種30分以内にアナフィラキシー反応が出現しており、ワクチン接種後30分程度は慎重に様子を見るようにしましょう。

なお、この21人のアナフィラキシー反応を起こした方々は皆さん退院されており、迅速に、適切に対応すれば命に関わることはありません。

アレルギーをお持ちの方は、接種するかどうか医師と相談して決めるようにしましょう。

現時点でワクチンの副反応の全てが分かっているわけではなく、特に長期間経過してから明らかになる副反応については今後明らかになる可能性もあります。

しかし、その他の予防接種では、重篤な副反応は通常投与後数日から数週間で起こるものであり、長期間経過してから現れる副反応は稀です。

新型コロナワクチンの効果の持続期間は?

新型コロナワクチンの臨床研究は2020年の夏以降に実施されているものですので、どれくらい効果が持続するのかについては情報がありません。

モデルナ社のワクチンの第1相試験のデータからは、中和抗体が4ヶ月間持続していますが、実際の予防効果については分かりません。

今後、追加接種が必要なのか、いつ打つべきかについても分かっていません。

これらについては、今後明らかになってくるでしょう。

新型コロナワクチンを接種すれば周りの人にうつさなくなる?

これまでに報告されているワクチン臨床試験の結果では、新型コロナの発症を防ぐ効果は示されていますが、無症候性感染(症状がないけど感染している状態)に関する情報については不足しています。

つまり、ワクチンを接種して防げるのは感染そのものではなく、症状が出ることを防げるだけで感染はしてしまうのではないかという懸念は残っています。

新型コロナウイルスに感染した人の最大40%程度は無症候性感染者とされており、この無症候性感染者からも周囲の人に感染が広がることがあります。

そういう意味では、ワクチンが無症候性感染をも防ぐことがはっきると分かるまではマスクの着用、3密の回避、こまめな手洗いは継続する必要があります。

子どもはワクチンを接種できるの?

現時点では小児に対するワクチン接種は推奨されません。

ファイザー/ビオンテック社のワクチンは16歳以上、モデルナ社のワクチンは18歳以上の患者を対象に臨床研究が行われており、国内での承認もまずはこの年齢層が対象になると考えられます。

日本国内でのワクチンの優先接種対象者は?

現時点での新型コロナワクチン優先接種対象者(筆者といらすとや作成)
現時点での新型コロナワクチン優先接種対象者(筆者といらすとや作成)

厚生労働省ではワクチンの優先接種対象者を協議しており、医療従事者、高齢者、基礎疾患を有する方を優先することを決定しており、また高齢者等が入所・居住する社会福祉施設などの職員も高齢者に次ぐ接種順位とすることが協議されています。

ワクチン接種が優先される基礎疾患とは、

・慢性呼吸器疾患

・慢性心疾患

・慢性腎疾患

・慢性肝疾患

・神経疾患・神経筋疾患

・血液疾患

・糖尿病

・疾患や治療に伴う免疫抑制状態(悪性腫瘍、関節リウマチ・膠原病、肥満を含む内分泌疾患、消化器疾患、HIV感染症など)

などが検討されています。

日本国内での今後のワクチン接種の予定は?

ファイザー社のmRNAワクチンは2020年12月18日に承認申請が出されました。

2月中旬には承認される見通しとのことであり、優先接種対象者については早ければ2月下旬からワクチン接種が開始されます。

モデルナ社のmRNAワクチンについては1月下旬から国内治験を開始するとのことであり、承認申請はもう少し先になりそうです。

結局、新型コロナワクチンは打った方がいいの?

国は「推奨」は出しますが「義務」ではなく、必ず接種をしなければならないわけではありません。

ワクチン接種をするかどうかは個人個人の判断に委ねられることになります。

ご自身の年齢、基礎疾患から接種によるメリットとデメリットを天秤にかけ、メリットが上回ると判断したときに接種するようにしましょう。

ちなみに私は、医療従事者ですし、重症化リスクの高い「男性・高血圧・肥満」の三冠王ですので、たとえ泣くほど痛くても打ちますよ。

【参考】

New England Journal of Medicine. Covid-19 Vaccine — Frequently Asked Questions

一般社団法人日本感染症学会 ワクチン委員会 COVID-19 ワクチンに関する提言(第1版)

CDC. Interim Clinical Considerations for Use of mRNA COVID-19 Vaccines Currently Authorized in the United States.

【この記事はYahoo!ニュースとの共同連携企画記事です。】

忽那賢志感染症専門医

感染症専門医。2004年に山口大学医学部を卒業し、2012年より国立国際医療研究センター 国際感染症センターに勤務。感染症全般を専門とするが、特に新興再興感染症、輸入感染症の診療に従事し、水際対策の最前線で診療にあたっている ※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。本ブログに関する問い合わせ先:skutsuna@hosp.ncgm.go.jp、研究プロフィール:https://researchmap.jp/kutsunasatoshi

official siteresearchmap 忽那賢志 (Kutsuna Satoshi)

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対策

ノーベル賞の日本薬「イベルメクチン」、新型コロナ致死率80%減少効果=英国・韓国報道

https://news.yahoo.co.jp/articles/4939e4329f7e8a7853526489b0c4b0802a88d789

2021/1/5(火) 11:15 WOW KOREA

ノーベル賞の日本の抗寄生虫薬「イベルメクチン」が新型コロナウイルス致死率を最大80%まで減少させるとの主張が提起された。 【関連写真】この記事の写真をもっと見る  4日(以下、現地時間)英国「デイリーメール」によると英国リバプール大学のウイルス専門学者アンドリュー・ヒル博士が全体臨床試験資料を総合分析した結果、イベルメクチンが投与された患者573人の中では8人、プラセボ(偽薬)が投与された患者510人の中では44人が死亡したことがわかった。  イベルメクチンは1970年代に開発された駆虫剤として、頭ジラミなどの寄生虫感染治療に広く使用されている。  イベルメクチンを新型コロナウイルス治療薬として研究している科学者らは、この薬が新型コロナウイルスのライフサイクルを妨害するものと見ている。  同件についてヒル博士は「イベルメクチンは患者の身体で新型コロナウイルスが除去されるのにかかる時間を大きく短縮させることがわかった」と説明した。  このような臨床試験はエジプトでも行われているが、症状が軽症の患者200人のうちイベルメクチンが投与された100人は5日で新型コロナウイルスが消えた反面、プラセボが投与された100人は10日かかったという。  重症患者200人を対象に進行された臨床試験では、イベルメクチンが投与された100人は6日間、プラセボが投与された100人はウイルスが消えるのに12日間を要したことがわかった。  臨床試験で使用されたイベルメクチンの容量は大部分が0.2~0.6mg/kgだったが、12mgの高容量が投与された臨床試験も1件あった。今回の臨床試験は世界保健機構(WHO)が依頼したもので、主に開発途上国でおこなわれた。  これを前に、イベルメクチン効果については昨年4月、オーストラリア・モナーシュ大学研究チームが発表していた。  現在、計7100人の新型コロナウイルス患者が参加している他のイベルメクチン臨床試験結果も今後数か月以内に発表されるものとみられる。  しかし、医学界の一部では臨床試験が大部分の参加者数が少なく、使用されたイベルメクチンの容量がそれぞれ異なり、さらに他の薬と並行して投与されたケースもあるとして、結果に疑問を投げかけている。  イベルメクチンは他の薬と並行して投与された場合、急激な血圧低下、肝臓の損傷、嘔吐、下痢、腹痛、めまいなどを引き起こす可能性があると伝えられた。  なお、イベルメクチンは2015年ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智氏が1970年代に静岡県で採取した土壌から発見した「放線菌」と呼ばれる新種の細菌で開発した寄生虫感染症の治療薬として世界的に知られている。

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対策 感染症

新型コロナに感染しても「軽症で済む人」と「重症化する人」の決定的な違い

https://news.yahoo.co.jp/articles/a8b3643eb3a35e64072245b8def3fff6fb861db7

2021/1/1(金) 11:16 PRESIDENT ONLINE

新型コロナの感染者のうち、どんな人が重症化しやすいのか。順天堂大学医学部の小林弘幸教授は「原因は、本来、身体を守るはずの免疫細胞が暴走するサイトカインストームだ。免疫の暴走を食い止めるには、『レギュラトリーT細胞』が欠かせない」という――。 【この記事の画像を見る】  ※本稿は、小林弘幸・著、玉谷卓也・監修『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。 ■「重症化」はICUでの治療が必要な状態  国内における新型コロナウイルス感染症では、感染しても約80%の患者が無症状か軽症で済むものの、高齢者や基礎疾患のある患者を中心に約15%は重症肺炎になり、約5%は致死的なARDS(急性呼吸促拍症候群)という呼吸不全に至ります。  新型コロナウイルス感染症において「重症化」というのは、この5%を指します。  ARDSに陥り、ICU(集中治療室)での治療が必要となった状態です。  重症化から回復しない場合、数日のうちに呼吸不全は呼吸困難へと進行し、深刻な炎症に陥った心肺は機能しなくなるため、ECMO(エクモ)という人工心肺装置を装着。ここまで至ると、残念ながら8割方の患者は命を落としてしまいます。 ■ウイルスの毒性だけならインフルエンザのほうが怖い  これを聞くと、「新型コロナウイルスはなんと恐ろしい毒性を持っているんだ」と思うのですが、こうした症状の悪化の原因はウイルスの病原性だけではないことがわかっています。  ウイルス単体の毒性でいえば、インフルエンザウイルスのほうがよほど怖いのです。  では、なぜ世界で100万人以上もの方が命を落としているのか?   その答えが、「サイトカインストーム」です。  本来、わたしたちの身体を守るはずの免疫細胞が火の嵐のように暴走し、全身に炎症を引き起こす免疫の過剰反応が、この感染症の重症化の原因なのです。  これは、2020年5月に、量子科学技術研究開発機構理事長で前大阪大学総長の平野俊夫先生によってあきらかにされています。

■「免疫の暴走」サイトカインストーム  「サイトカイン」とは、免疫細胞同士が互いに協力したり、ウイルスとの戦いを有利に進めたりするために使う、免疫細胞が出す物質のことを指します。  例えば、司令官役のヘルパーT細胞が、抗体をつくるようB細胞に指示したり、ウイルス撃退の実行を担うキラーT細胞に出動要請をかけたりするのにも使います。  しかし、サイトカインにはガソリンのように危険な側面もあります。サイトカインの産生量が度を越せば、炎症は拡大して内臓や血管の機能不全を引き起こします。  その「やり過ぎ」の状態がサイトカインストームです。  平野先生の研究によれば、主に肺組織にいるマクロファージ(ウイルスを貪食したり、ウイルスの情報をヘルパーT細胞に伝えたりする免疫細胞の一種)から放出されるサイトカインが“主犯”とされています。  ウイルスに感染した細胞がSOS物質を放出し、免疫細胞を呼び寄せ活性化したり、マクロファージからサイトカインを放出させたりします。そのサイトカインに刺激された免疫細胞や組織細胞がさらにサイトカインを放出します。  このようにして、新型コロナウイルスの感染が引き金となり、免疫細胞や組織細胞によるサイトカインの産生が続いたのち、その共鳴を一気に増幅させる「IL-6アンプ」というスイッチが押されます。  そして、細胞間のサイトカイン放出の呼応が一気に増加し、サイトカインによる炎症はまたたく間に広がり、心肺が機能不全を起こすほどの肺炎となるのです。 ■サイトカインストームを未然に防ぐには  サイトカインストーム自体は、インフルエンザなどほかの重症化リスクのあるウイルスでも起こり得ることですが、新型コロナウイルスはとくに起きやすいことが脅威となっています。  そして、このサイトカインストームにおいて、もうひとつ炎症を悪化させるファクターがあります。それが、「免疫ブレーキの故障」です。  免疫の働きが正常な状態であれば、ウイルスの感染に対して免疫応答(ウイルスなどの外敵に対処する免疫細胞の一連の反応)が行われたあと、免疫細胞たちに「撤収」を呼びかける細胞がいます。  それが、「レギュラトリーT細胞」です。  ヘルパーT細胞、キラーT細胞と同じT細胞の一種で、免疫細胞たちを制御することが役割です。この細胞が正常に機能していれば、サイトカインストームも抑制されたはずなのです。  しかし、新型コロナウイルスに感染し、重症化した患者の血液中からは、このレギュラトリーT細胞を含むT細胞全般が極端に減ってしまっていることがわかっています。原因はまだまだ研究途上ですが、ふたつの理由が想定されています。

■レギュラトリーT細胞が減少する2つの理由  ひとつめは、新型コロナウイルスの感染によってT細胞が減少しているのではないか、というものです。  どうやら新型コロナウイルスは組織細胞だけでなく、免疫細胞であるT細胞にも感染し、減少させている可能性があると考えられています。ただこれはまだ仮説の段階で、今後の研究が待たれます。  そのほか、炎症を起こしているほかの箇所へ動員されてしまっている可能性や、T細胞が生き続けるために必要な因子が枯渇してしまっている可能性などがあります。  重症者の体内では、キラーT細胞も減少していますが、司令官の役割を担うヘルパーT細胞と調節役のレギュラトリーT細胞の減少が著しく、これが免疫力低下の一因となり、サイトカインストームの発生を食い止めることができなくなっていると考えられています。  ふたつめは、基礎疾患や生活習慣の乱れです。  免疫細胞はわたしたちの身体から生み出される、身体の一部分です。そのため、健康状態を悪化させるような生活習慣や、基礎疾患による臓器の不調があれば、免疫細胞も不健康となり、正常に機能しません。  とくに、レギュラトリーT細胞は腸に多く生息する免疫細胞です。腸内環境が著しく悪化している身体では、新型コロナウイルスが感染する前からレギュラトリーT細胞が少なく、サイトカインストームを起こしやすい状態にあることが予想されます。 ■“不健康”が重症化を招く  これらの要因のなかでも、基礎疾患や生活習慣の乱れによる“不健康”がレギュラトリーT細胞減少の原因となっている点は、極めて重要です。  なぜなら、実際に国内外における新型コロナウイルスの死亡者の多くは、肥満症、あるいは糖尿病や高血圧などの基礎疾患を抱える患者であるからです。  そのような患者は、レギュラトリーT細胞の減少や機能低下によって、そもそもサイトカインの産生を誘発しやすい状態にあると考えられます。  こうした重症化の仕組みからわかるのは、新型コロナウイルスへの対処においては、外からの感染予防のみならず、自らの身体を“健康”に保ち、レギュラトリーT細胞を含む免疫細胞が適切に活動できるような「10割の免疫力」を維持することが非常に重要である、ということなのです。 ———- 小林 弘幸(こばやし・ひろゆき) 順天堂大学医学部教授 1960年、埼玉県生まれ。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科講師・助教授などを歴任。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートやアーティスト、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも携わる。近著に『名医が実践! 心と体の免疫力を高める最強習慣』、『腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず 免疫力が10割』(ともにプレジデント社)。新型コロナウイルス感染症への適切な対応をサポートするために、感染・重症化リスクを判定する検査をエムスリー社と開発。 ———-

順天堂大学医学部教授 小林 弘幸

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対策 社会問題

「日本モデルに再現性はない」コロナ民間臨調“460ページ報告書”に記された真実――文藝春秋特選記事

https://news.yahoo.co.jp/articles/fe38fcd174636e3e0eecd9b9b45f700b4a6cd5d9

2020/12/31(木) 6:12 文春オンライン

「文藝春秋」12月号の特選記事を公開します。(初公開:2020年12月5日)  新型コロナウイルス感染症への日本政府の一連の対応のなかで、これまで何がうまく行き、何が失敗だったのか?――第3波の勢いが強まる今、その検証は欠かせない。 【写真】この記事の写真を見る(4枚)  そんな中、「新型コロナ対応・民間臨時調査会」(小林喜光委員長=コロナ民間臨調)が、政策決定に関与した関係者たちの貴重な証言を集めた『調査・検証報告書』を発表した。  今年5月、緊急事態宣言を解除するにあたり、安倍晋三首相(当時)は「日本モデルの力を示した」と胸を張り、政府の対策の成功であるかのように強調した。しかし、その「自己採点」は正しいのか――。

83人の関係者へヒアリング

安倍晋三氏と菅義偉氏 ©共同通信社/文藝春秋

 こうした点を検証すべく、コロナ民間臨調は安倍前首相のほか、菅義偉官房長官(当時・現首相)、西村康稔新型コロナ対策担当相や専門家会議副座長だった尾身茂コロナ分科会長(7月に改組)のほか官邸や厚労省の官僚も含め83人もの関係者へのヒアリングを行った。  その結果、今年6月までに行われたコロナ対応について、いくつもの新事実が当事者の口を通じて明らかにされている。  その一つが、感染が増えだした3月、政府の水際対策が後手に回った経緯だ。欧州からの帰国者に対しての上陸制限措置に遅れが生じた。中国と韓国に対しては3月5日、発行済みの査証(ビザ)は無効とし、観光目的の来日自粛を要請する方針を政府は固めた。ところが欧州ほぼ全域に対しては、4月3日にならないと発動されなかった。どうしてそんなことが起きたのか。  ある官邸スタッフは報告書の中でこう明かす。

“緊急事態宣言慎重派”だった菅義偉氏

「同時期に行った一斉休校要請に対する世論の反発と批判の大きさに安倍首相が『かなり参っていた』ことから、更なる批判を受けるおそれが高い旅行中止措置を総理連絡会議において提案することができなかった」  そして「今振り返るとあの時欧州旅行中止措置をとっておくべきだったと思う。あれが一番、悔やまれるところだ」と告白している。  また、安倍前首相も重要な証言を残している。ヒアリングに対し、最も難しかった判断として4月7日に出した緊急事態宣言を挙げ、「ずいぶん論争があった。経済への配慮から結構慎重論があった」と振り返っている。  報告書によれば3月28日ごろ、安倍首相が「早めに出した方がいい雰囲気だよな」と話したのに対し、西村コロナ担当相は「早めに出す方がいいと思っています」と応じていた。だが、これに一貫して慎重論を唱えていたのは菅官房長官で、「経済へのダメージを懸念していた」という。これは今現在、Go Toトラベルキャンペーンなどの存続にこだわる菅首相の姿勢とも重なる。  加えて安倍首相の判断を難しくしたのが、小池百合子東京都知事の存在だった。

小池発言が「ターニングポイントになった」

 小池都知事は3月23日、「都市の封鎖、いわゆるロックダウンなど、強力な措置を取らざるをえない状況が出てくる可能性がある」と述べ、国民の危機感が一気に高まった。  一方、報道を通じて繰り返された小池都知事の発信は誤解を呼んだ。日本の新型インフルエンザ等対策特別措置法では予定されていない罰則措置を伴う欧州のような都市封鎖を想起させ、買い占めが起きたり、SNS上で「4月1日に東京でロックダウンが起きる」という根拠のない噂が広がったりした。  安倍前首相はヒアリングに対し「小池さんがロックダウンという言葉を使ったため、その誤解を解く必要があった。それを一回払拭しなければならない。あの法律の下では国民みんなが協力してくれないことには空振りに終わっちゃう。(略)そのあたりが難しかった」と述べた。また西村コロナ担当相も、「(発言が)ターニングポイントになった。結果としては緊急事態宣言が遅れた部分があったと思う」と証言している。

「日本モデル」の基礎は危ういものだった

 こうして出された緊急事態宣言の下、商店や企業の営業自粛や、接触を避ける国民の行動変容によって、5月末には感染が一旦は収束に向かったのは事実だ。だが、ある官邸官僚は「泥縄だったけど、結果オーライだった」という言葉を残している。  報告書作成を主導した独立系シンクタンク「一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ」理事長の船橋洋一氏は、こう総括する。 「場当たり的でも結果が出れば政治的には評価される。ただ、それでは将来に同様の危機が到来した時の再現性はない。つまり、『日本モデル』の基礎は危ういものだったと言わざるをえず、成功物語にさせてはいけない」  466ページにわたる報告書のポイントについて、船橋氏が解説したインタビュー手記「 検証 2020年のコロナ対策 」は、発売中の「文藝春秋」12月号および「文藝春秋digital」に掲載されている。  そこには、冬のコロナ対応を監視していくためのエッセンスが詰まっている。

広野 真嗣/文藝春秋 2020年12月号

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対策

コロナで症状出る人と出ない人の違いは? 帯津医師、免疫力に注目

https://dot.asahi.com/wa/2020052900005.html?page=1

帯津良一2020.6.1 07:00週刊朝日

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。老化に身を任せながら、よりよく老いる「ナイス・エイジング」を説く。今回のテーマは「自然免疫」。

【写真】免疫学の大家だった安保徹さん

*  *  *
【ポイント】
(1)自然免疫が見直されるようになってきた
(2)中医学はずっと自然免疫に注目してきた
(3)自分の生き方を見直して自然免疫を高めよう

 コロナ騒動が起きてから、免疫力への関心が高まっています。免疫とは「疫病」から「免」れるということですから、注目されるのは当然といえます。コロナに同じように感染しても、症状が出る人と出ない人がいます。その違いは免疫力にあるのではないかというのが、気になるところではないでしょうか。

 免疫に関する研究は近年、急速に進んでいて、いろいろなことがわかってきています。その一つは、「自然免疫」と「獲得免疫」の役割についてです。

 これまでにも書いてきましたが、自然免疫は生まれつき備わっている仕組みです。細菌、ウイルスといった外敵が体内に入ってくると、マクロファージ、樹状細胞、ナチュラルキラー細胞などが、それらに対抗して活躍します。マクロファージは「大食い」という意味を持っていて、外敵を丸呑みします。

 もう一つの免疫の仕組みである獲得免疫は、外敵との戦いによって身につけていく能力で、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞などが担当します。

 西洋医学ではこの獲得免疫が注目されてきました。特定の病原体に対して、画期的な戦い方をするからです。天然痘をはじめとする各種ワクチンは、人工的に獲得免疫をもたらす方法です。それによって救われた命は計り知れません。

 ただ、近年は自然免疫が見直されるようになってきています。マクロファージにしても、樹状細胞にしても、外敵に見境なく飛びかかるのではなく、精巧な病原体センサーを何種類も備え、相手の正体を正確に把握しているのです。

 そのうえで、その病原体の断片をヘルパーT細胞などに提示します。そこで獲得免疫が動き出すのです。つまり自然免疫は獲得免疫にとって、欠かすことのできない役割を担っているのです。

 私たちが「免疫力を高めよう」といったときは自然免疫のこと。もともと持っている免疫の力を高めよう、ということなのです。しかも、それが獲得免疫も含めた全体の免疫力を高めることにつながるのです。

 私はコロナに感染して症状が出る人と、出ない人の違いはこのへんにあるのではないかと思っています。

 中医学の世界では免疫という考え方がありません。病原体(病邪)に対抗するのは「気」の働きです。気は中医学の中心的な概念ですが、日本人にはわかりにくいかもしれません。気の力が低下した状態を「気虚」と呼んで、それを改善させるのが「補気」です。漢方薬でいえば、四君子湯、六君子湯、補中益気湯などがその役割をします。

 中医学は4千年の歴史を通して自然免疫に注目してきました。補気とはつまり、自然免疫を高めることなのです。

 免疫学の大家、故・安保徹さんは「自然の摂理に反した生き方をしていれば、免疫力が落ちてしまう」とおっしゃっていました。コロナに負けないためには、まずは自分の生き方を見直し、自然免疫を高めることが大切なのかもしれません。

週刊朝日  2020年6月5日号