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沖縄の病院でコロナ感染69人死亡! 国内最大規模クラスター発生に「3つの悪材料」の連鎖

https://news.yahoo.co.jp/articles/4832859a6a9803bcdf3068685c38631f3527e6aa

2021/8/21(土) 9:06 日刊ゲンダイDIGITAL

 医療崩壊に瀕している沖縄で新型コロナウイルスに感染した入院患者69人が死亡するクラスターが起きた。クラスターによる死者数としては国内最大規模となる。 今度は三重県薬剤師がワクチン4回ズル打ち 「忘れてました」平身低頭もシレッと“ブースター接種”  うるま市の老年精神科の「うるま記念病院」では7月19日、職員と入院患者がデルタ株(インド株)に感染していることが判明した。県コロナ対策本部、保健所、各重点医療機関などの応援、指導のもと、感染対策を講じたが、院内感染は拡大。入院患者270人のうち173人、職員100人のうち26人の計199人の感染が確認された。  病院の担当者は「多数の感染者に対し、当病院だけで治療するのは難しく、転院調整を行いました。県内の病院が逼迫する中、7月までは何とか調整できたのですが、8月に入って難しくなりました」と医療が追いつかなかった事情を明かした。 ■「亡くなった69人はワクチン未接種か、1回のみ接種」  ワクチン接種の有無も“生死”を分けた。6月中に職員の9割は2回のワクチン接種を完了していた。7月から、入院患者への接種を進めていた矢先に感染が判明。入院患者で2回接種を完了したのは約2割にとどまっていた。 「亡くなった69人は未接種か、1回のみ接種した患者でした。2回接種者で亡くなった方はいません」(前出の担当者)  西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。 「デルタ株の感染力の強さを改めて思い知らされます。病院の職員と患者の半分以上が感染している。それに、適時・適切に治療が行えないと、多数の死者が出るのも明らかになりました。さらに、2回接種者の死者がいないことは、ワクチンの有効性を示していると言えます。ただ、2回接種者の死亡が都内で確認されているので、注意は必要です」  大阪府は18日のコロナ対策本部会議で、3月以降にワクチンを接種した2118人の分析結果を公表した。2回目のワクチンを接種してから、免疫を獲得するとされる14日以上経過して発症した人は317人だったが、重症者や死者はいなかった。  うるま市のクラスターから学ぶことは少なくない。