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コロナ 対策

ワクチン接種後に亡くなった人々は何をしていたのか?具体例を紹介

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2021/8/19(木) 7:05 NEWSポストセブン

 国内でワクチンを1回以上接種した人数は、人口のほぼ半分になった。その一方、ワクチン接種後に亡くなった人も増え続けている。彼らが残した「データ」を読み解くと、いままで当たり前にとっていた行動が危険になる可能性を示唆している。 【写真】ワクチン接種後に注意すべき行動とは?

「6月下旬に関西に住む70代の母が1回目のワクチンを接種しました。副反応の心配はあったけど母には基礎疾患がなく、『ワクチンさえ打てば、ずっと会えていない孫に会える』との一心で接種を決めたようです。それがまさか、こんなことになるとは……」  憔悴した表情で振り返るのは、関東在住の30代・A子さん。不安な気持ちを抑えてワクチン接種に臨んだ彼女の母親だが、接種から2週間後に左半身に違和感が生じた。 「さらにその1週間後には吐き気と発熱、頭痛の症状が出ました。顔の左側が痙攣するような症状も出たので近所の病院を受診したら、総合病院への入院をすすめられました。そこで精密検査したら、母の脳内に5ccの出血が見つかりました」(A子さん)  幸い手術は不要と診断され、血圧コントロールと静養を経て2週間で退院したが、A子さんはいまも気が気でない。 「健康で活動的だった母が急に脳出血を起こしたのは、ワクチンの影響ではないかとの疑いが消えません。担当医は『接種と病気の因果関係はわからない』と言うのみですが、家族としては不安でいっぱいです。担当医からは2回目の接種をすすめられたけど、2回目の方が副反応が大きいとの話も聞くので、いまはまだ尻込みしています」(A子さん)  2回目の接種をするかどうか、A子さんの母親はまだ決めかねている。A子さんやその母親のように、ワクチンに不安を抱く人たちをさらに困惑させたのが、プロ野球界で生じた死亡例だ。スポーツ紙記者が語る。 「7月上旬にワクチンを接種した中日ドラゴンズの木下雄介投手が亡くなりました。27才でした。球団は家族の意向で死因を非公表としていますが、木下投手は1回目の接種から数日後に激しいトレーニングをしている最中に倒れ、心臓の周辺から生じた何らかのトラブルが脳に達して、人工呼吸器を外せなくなったそうです。  ワクチンと死亡の因果関係は不明とされますが、もちろん基礎疾患もない屈強なプロ野球選手が接種後に亡くなったことは球界だけでなく世間に衝撃を与えました」  実際、ワクチン接種後の死亡者は増え続けている。8月4日に開催された厚労省のワクチン分科会副反応検討部会では、接種後に死亡が報告された事例が7月30日までに919人に上ったことが明かされた。  内訳はファイザー製912人、モデルナ製7人だが、部会に参加した専門家はその大半について、「接種との因果関係は評価できない」と判断した。つまり、ワクチン接種と死亡の関係について、何もわかっていないということだ。  ちなみに7月25日までにファイザー製を接種して亡くなった828人のうち最も多かった死因は心不全で、虚血性心疾患、肺炎、出血性脳卒中、大動脈疾患が続いた。また接種後の死亡報告事例の約7割が、接種から1週間以内に集中していた。  注意したいのは、「接種後の過ごし方」だ。血液内科医の中村幸嗣さんが指摘する。

「ワクチンを打つことでショック状態などになって直接的に亡くなるケースは少ないですが、接種が死につながる引き金になる可能性は否定できません。特に持病がある人や高齢の人などは、ワクチンの副反応による体調不良が最後の一押しになってしまう恐れがあります。  さらに気をつけてほしいのは、ワクチン接種後の行動に問題があり、接種で弱った体にさらなる負荷をかけてしまうケースです。自覚症状のないケースもある。そうしたリスクを避けるためにも、ワクチンを接種するすべての人は、接種前後の過ごし方に注意を払うべきです」  実際にワクチン接種後に亡くなった人々は、何をしていたのかを調査した。

無酸素運動が心臓に負担をかける

 死亡者の事例を調べると気づくのは、中日の木下投手のように「運動」をしていて急変した人が多いことだ。5月上旬に1回目のワクチンを打った73才男性は、その4日後にゴルフをしている最中に意識を失った。まさか熱中症になるほど暑いシーズンではまだなかった。 「倒れていた男性を友人が発見して救急要請し、ドクターヘリで搬送しましたが、救命医療の甲斐もなく男性は息を引きとりました。死因は心筋梗塞とされ、やはりワクチンとの関係は不明だそうです。男性には糖尿病と高血圧などの基礎疾患がありました」(全国紙社会部記者)  5月中旬には、1回目の接種から10日経過した67才男性がテニスをしている最中に卒倒し、心肺停止状態になってこの世を去った。男性は接種後に筋肉痛や体の調子の悪さを訴えてだるそうにしていて、かろうじてウォーキングができる程度だったという。もちづき耳鼻咽喉科(東京都豊島区)院長の望月優一郎さんは、「接種後の運動」に警鐘を鳴らす。 「ファイザー製のワクチンは心筋炎を起こすリスクがあり、そのことは添付文書にも記載されています。接種によって心筋炎が生じると心臓が弱くなるうえに血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを発症しやすくなります。  特に接種後にダッシュや走り込みなどの無酸素運動をすると、心臓にかかる負担が大きくなるので要注意です。中日の木下投手が接種後に亡くなったのも、ワクチンで心筋炎を発症した状況にハードトレーニングの負荷が加わって、心臓がパンクした可能性があります」  アメリカでも接種後にランニングやアイスホッケーなどのスポーツをして亡くなるケースが続出している。シンガポールでは、ワクチンを接種した16才男性がスポーツジムで負荷の大きなトレーニングをしている最中に心不全で倒れた。これを受けてシンガポール保健省は、「接種から1週間は激しい運動を控える必要がある」と勧告している。  運動と同様に、「力み」も危険を招く。4月下旬に1回目のワクチンを接種した69才男性は、その8日後の朝にトイレで意識を失った。 「朝9時頃にトイレに入って20分ほど出てこないので、家族が確認するとトイレのなかで意識を失っていました。救急搬送するも男性はそのまま死亡し、死因は胸部大動脈解離と診断されました。また47才女性が1回目の接種から5日後の早朝にトイレで心肺停止して、肺塞栓で死亡したケースもあります」(前出・全国紙社会部記者)

 中村さんは「朝のトイレ」に注意を促す。 「そもそも朝方は血圧が上がりやすく、そのうえにトイレで力むと血圧が急上昇して、脳溢血などを起こす恐れがあります。もともと高血圧などで血管の状態が悪い人がワクチンを接種すると体に負担がかかるため、トイレの力みが最後の一押しになる可能性があります」(中村さん)  自宅では、トイレとともに目立つのが風呂場での死亡だ。2回目のワクチン接種後に体調不良を訴えた62才男性は、翌日の午前中に入浴している最中に亡くなった。また91才女性は、1回目のワクチン接種の5日後に施設で入浴している際、脳出血を発症して死亡した。中村さんは「入浴にはさまざまなリスクがあります」と指摘する。 「お湯の温度が高いとヒートショックが生じて、血圧が大きく変動して失神や心筋梗塞などを引き起こします。また長時間、湯船につかっていると脱水症状になる恐れもあります。入浴の仕方によってさまざまなリスクが生じるので、接種から2週間ほどは体力に過剰な負荷のかかる入り方は避けて、こまめな水分摂取を心がけてほしい」(中村さん)  日常生活も接種後の体調に大きく影響する。 「接種前後はとにかく規則正しく健康的な生活を心がけて、睡眠や栄養を充分にとってストレスを控えめにしてほしい。過度の飲酒は血流を速めて、循環器に負担をかけるので避けるべきです」(中村さん)  実際、1回目接種の20日後に死亡した65才男性の自宅からは、大量のアルコールとたばこを摂取した形跡が見つかっている。  一方で過度の食事制限も避けるべきだ。1回目の接種の5日後に自宅で心肺停止状態で見つかった26才男性は、その前日にダイエットを始めたばかりだった。 「カロリー制限ダイエットは心身に大きな負担がかかり、体調を崩す原因になります。体調を整える意味でも、接種前後のダイエットは慎んでほしい」(中村さん)

働きすぎが死を招く

 働き盛りの世代が特に気をつけるべきは「仕事」かもしれない。4月下旬に1回目を接種した44才女性は、その翌日に朝9時半から午後6時半まで勤務し、翌々日は午後4時から翌朝8時半までの夜勤をこなした。だがその日の深夜、女性は別の勤務先で倒れているところを発見されて帰らぬ人となった。 「その女性に基礎疾患はありませんでした。死因はくも膜下出血。最近まで母親が入院していたことと、通常勤務のほかにもアルバイトをしていたため、厚労省の報告書には『体にそれなりの負担があったのではないかと推測する』として、『ワクチン接種が体の負担をさらに助長した可能性は否定できない』と評価しました。要は、ワクチン接種後の働きすぎが死亡に関係しているかもしれないとの見解です」(前出・全国紙社会部記者)  新潟大学名誉教授の岡田正彦さんが指摘する。 「接種後も過労になるほどの仕事を続けると、免疫力が低下してワクチンの副作用が生じやすくなります。ファイザー製やモデルナ製のワクチンでは副作用として皮下や脳内で出血が生じるリスクがあるので、接種後の過労には要注意です」  高齢になるほど服用する薬が増えるが、ワーファリンなどの「抗凝固薬」をのんでいる人は気をつけたい。

 4月下旬、1回目のワクチンを打った6時間後に強度の胸部圧迫感が生じ、5日後に急性心筋梗塞で亡くなった79才男性はワーファリンを内服していた。また、前述した入浴中に死亡した62才男性もワーファリンをのんでいた。 「そうした『血液サラサラ系』の薬をのんでいると普段から血が止まりづらい状態なので、脳出血などのリスクも増します。特に高齢者は抗凝固薬をのんでいる人が多いので、注意してほしいです」(岡田さん)  もちろん、そうしたワクチン接種後の行動が死につながったことは現時点で証明されていないが、接種後の死亡が増えるなかで「ふるまい方」には充分注意すべきだろう。 「現状でワクチン接種後の死亡については世界的に学術的な分析が行われておらず、因果関係やリスクがわかっていません。ワクチンのスパイクたんぱくが肺や腎臓など人体のさまざまな部位に副作用を生じさせるとの研究は進んでいますが、それがどこにどれだけのリスクを生むかは依然として未知の領域です。  従って接種後の行動についても、差し当たっては過労や飲酒など体の負担になることを避け、睡眠をよくとって規則正しい生活を心がけるしかありません」(岡田さん)  ワクチンは接種したら終わりではない。接種後にどう過ごすかが重要なのだ。

※女性セブン2021年9月2日号